「え、マジで?やったじゃん伊達〜」
「ああ、お前のhelpのお陰でな」
「そーかそーか!いやあ、本当良かったよ、おめでとう!」
「Thank you!って、そう言うお前はどうなんだ?」
「ご心配要りませーん。ちょっと嫉妬深いけど、まあそこも可愛いからね」
「まあお前らが幸せそうならそれに越した事はねェ」

 マジで伊達、優男だな。と思いながらチラッと後ろを振り返る。生徒会長の秀吉君と話しおわったらしい三成が紙束を持ってこちらに向かって来ている。ああ、無表情なのにあんなに可愛いって私も随分三成にべた惚れだなあ、と思いながらひたすら三成を見つめていると、私に気づいたらしい三成が立ち止まった。え、何?と思っていると今度はものっそい形相で睨んで来て、私は若干涙目。ってゆうか、この感じは多分……

「伊達貴様ぁぁぁぁあああああ!!!!」
「やっぱり!伊達!逃げて、超逃げて!」
「OK、超逃げた方がよさそうだな。See you againなまえ!」

 シュタッと片手をあげて超逃げてった伊達。それとほぼ同時に持っていた紙束を投げて超走ってきた三成。これはヤバい、私は超走ってきた三成を両手をめいいっぱい広げて受け止めた。…が、三成の速さに身体が絶えれる訳もなく、そのまま見事に背中ダーイブをかました。なんてこった、痛すぎる。

「な、なまえ!何をしてる!」
「何って、三成を止めようとして……イテテ」
「止める必要はなかろう。伊達がなまえをはぶらかそうとしたんだ。伊達を斬滅しなければならない」
「何言ってんのバカ!バカ!」

 重要なので二回言いました。しかし、私にバカと二回も言われた三成は怒りにフルフルと震えてる。やっべ、言いすぎた…!と焦って「み、三成?」と顔を覗きこめばそっぽを向いてしまった。なんだ、反抗期か?…じゃなくて、だ。

「ご、ごめん。言いすぎた…」
「……か、」
「へ?」
「…け、怪我は、無いか」
「………へ!?」

 うっそ珍しい嬉しい。三成が普通な感じで私を心配してる…!いつもはさっきみたいに伊達を斬滅するとかみたいな歪みまくった心配のし方だったのに!驚きすぎて、思わず聞き返してしまったのがいけなかったのか、ぐいん、と思いっきり腕を引っ張られて立ちあがる。

「さっさと土を払え。行くぞ」

 何事かと思えば、イキナリ不機嫌になった三成。ちょっと悲しいけど、まあ私の所為だし、しょうが無い。手の届く範囲の土を払って三成の後を続く。……しょうがないとか思ったけど、やっぱり寂しい。ので、さっきばらまいた紙束を拾う三成の背中に抱きついた。

「な、何をして…!」
「背中とおしりが痛いから手ェ繋いで!」

 ななな、と顔を真っ赤にさせた三成を見て私は声を出して笑った。



愛してます愛されてます






20110615
from みっちゃん






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