プロローグ
この個性は"呪い"だ_
幼い頃より周囲の人々から忌み嫌われ
…自分自身もこの個性が大嫌いだった。
「気味が悪い」「近寄るな」と言う者の気持ちも、怯えた顔で自分から離れていく者の気持ちも理解できた。
もう、どうだって良い。
持って生まれたんだから仕方ない。
自分が大人になるにつれてそう思うしかなかった。
それなのに、私の瞳を見て
「綺麗だ」
と言ってくれた人がいた。
その言葉でこの"呪い"を少しだけ好きになった_
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