【爆豪】同棲中:爆豪勝己と迎える朝


爆豪 side

ピピピッ
ベッドサイドに置いていたスマホのアラームが鳴り、朝を知らせる。アラームを止め時間を確認すれば6時丁度だ。

『ん……もう、起きる時間?』

隣で眠っていたなまえが薄らと目を開けてそう聞いてくる。まだ寝ていたいのに…とでも言いたそうだ。まぁそれもそうだろう。昨晩から明け方にかけてこれでもかというまで抱き潰して、コトを終えて眠りについたのはほんの2時間前だ。今日が2人とも休みなこともあり、俺の気の済むまで愛し合った。さすがにキツかったのか、最後の方はなまえの意識は朦朧としていたが…。まぁ体力のねぇコイツにしてはよくあそこまで意識を繋ぎ止めたモンだろう。
俺のを出し切るまで抱いて、服をなまえに着せる体力も余らせず眠りこけちまった。
互いに何も纏わず、布団の中に溜まった温もりを肌に直に感じる。

「今日休みだろーが、まだ寝てろや。」
『アラーム…ジョギングの…?』
「あぁ。」
『そっか……勝己いなくなっちゃうんだ。』

そう言って俺の身体に擦り寄ってきて、ピタリとくっついた状態になる。
まだ完全に目覚めてねぇんだろう、ゆっくりとした穏やかな口調で『いってらっしゃい』と言ってやがるが、こんな状態で行かせる気あんのかよ、と思う。

『帰ってきたらまたこうして二人で寝転んで、お昼まで寝ていようよ。』
「だらける気満々かよ。」
『せっかくのお休みだもん。今日は予定もないし、それにお互いあまり眠れてないと思うし…』

そう言われて、再び思い出す昨晩からの行為。あんだけ抱き潰したというのに、またコイツの快楽に酔った表情を見たくなっちまう。
決めた、コイツの案にのってやろうじゃねぇか。

なまえの肩を押し、仰向けに寝かせ組み敷いた。

『あの…走りに行くんじゃ?』
「昼まで寝ンなら、このまんま此処で運動した方が効率いいだろーが。」
『!、ちょ、ちょっと待って…!此処で運動はしなくていい…!勝己の運動には付き合えない…!』
「あ?安心しやがれ、ちゃんっと気持ちよくしてやっからよォ?終わったらまた心地よーく眠れるようにしてやんわ。」

いつ眠りにつけるかは知らねぇがなァ?

ニヤリと口角を上げる俺を見て観念したのか、なまえは『お昼にはお布団から出させてね』と、頬を紅く染め涙目で訴えかけてくる。
…それは俺の了見だけの問題じゃねぇわ。

fin..
(コトを終えてもお布団の中でぬくぬくと夕方まで過ごしてて欲しいなぁと思ってる)



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