「‥さくまさん、」
「はい。なんですか?」
「常々思っていたんだが、君は小狡いと思うんだ」
「‥‥‥‥は?」
「‥分からないか?夏場は涼しく、冬場は温かく空調を万全の状態で効かせてるっていうのにその薄着で」
「‥え、いや、あの‥?」
「見てくれと言わんばかりに足は出すし、肩に二の腕、あげくは素足にサンダルか。まったくもっていいご身分だ」
「あ、アクタベさん‥?」
「ところで、話は変わるが君には浴衣が似合うと思うんだが、どう思う?俺としては初々しいピンクと涼しげな水色が一押しだ」
「ちょ、アクタベさん!?」
「どっちが着たい?」
「いや、てかなんでいきなり浴衣が!?それ一体どこから出したんですか!!」
「‥聞きたいか?」
「‥‥っ、う、遠慮しておきます‥‥」
「で、どっち?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥み‥‥‥‥水色、で‥‥‥」
「‥‥なるほど。いい選択だ。じゃあ、今日はもう帰っていいよ。また八時にそれ着てここにおいで」
「‥え?な、なんでですか?」
「うん?今日、花火大会だから」
「‥花火、大会‥‥?‥‥‥っああ!そういえば今日、花火大会だったんだ!?」
「‥まあ、そういうことだから」
「!?え、いや、だからどういう!?」
「‥‥‥‥。‥ちゃんと来るんだよ、いいね?」
「っ、‥!?(あ、頭なでられた‥!)」







20110604

(と、いう夢を見たんだ)










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