16:酷薄 [ 36/51 ]
もう、恋をしてはいけませんか?
穢れたら、誰かを好きになってはいけませんか?
この人を・・・好きでいてはいけなかったんですね?
じゃあ、何故出逢わせたのですか?
何故今・・・奪うのですか?
ずっと考えていた。
何故、亜久津だから汚れたんだろう?
何故、東方はキレイなままなんだろう?
何故、SEXで穢れるんだろう?
亜久津を好きじゃないから?無理矢理だったから?
だから汚れたんだろうか?
ソレは何を基準に思うんだろう?
じゃあ、東方が無理矢理シたがった過去に、この身体は既に穢れてたんだろうか?
もう、東方に汚されてたんだろうか?
何でソレは構わないと思うんだろう?
やってることは同じなのに。
もう過去に穢れていたのなら、この身体の汚れは既に恋人を浸食してしまったのだろうか?
じゃあ何故東方はキレイなままなんだろう?
どうして、そう思うんだろう?
触れるだけじゃ、この汚れは移らないですんでる?
あぁ・・・もう何処が何が汚いんだか分からない。
今全部理解したって、お前は帰って来やしないけど。
『SEXってさ、すんごい汚いよね』
「雅美・・・っ、雅美・・・」
冷たそうに見えるくせに、夏の気温のせいで生暖かいコンクリの床の上で、ただ泣き続けた。
「うっ・・・・く・・・・」
大声で泣き叫ぶでもなく、嗚咽を噛み殺すでもなく、悲鳴を漏らすようでもなく、さめざめと泣くでもなく、泪を隠すでもなく。
「・・・雅美・・・・・・っ」
ただ、声をあげて泣いていた。
「部長。泣かないでください」
東方を追うようにして出ていった新渡米と千石に反して、一人室町は南を宥める為に言葉を必死に探していた。
「東方さんの所行きましょうか。まだ近くにいるでしょうし、一緒に探しましょう。謝れば許してくれますよ」
そう慰めた室町にも、東方の怒りの理由は分かっていなかった。謝るべきだと伝えても、何を謝るのか正直理解していない。
「ね、部長。そうしましょう?」
静かに肩に触れて背をさすってやる。南は何の反応も示さず泣き声だけが響いた。
「東方さんと仲直りしたいですよね?」
−何だろう?
この絶望感を知っている。
−あぁ、アレか・・・
あの日もこうして床の上で泣いた。
−捨てないで・・・
あの日も、そう思っていた。
「したい・・・」
−帰りたい・・・
この喪失感を知っている。
−思い出したくないのに。
あの日も失った。
−畜生。
「じゃあ、行きましょう」
「・・・っ」
大きく頭を左右に振って拒否を示す。
「もう、帰るとこねぇよ。絶対あいつ俺のこと許してくれない・・・」
何を間違えてココにいるのだろう?
もう・・・分かりたくもないけど。
戻れはしないのだから。
「部長が謝れば許してくれると思いますよ」
また頭を振って否定をし、南はうなだれた。埃臭いコンクリの床には泪の跡が境界線を広げ、コップの水でもぶちまけたかのような状態だった。
「雅美・・・」
眼前で行き場を無くしている室町の腕を掴んで、南は顔を押しつける。
「ゴメン。ちょっとだけ・・・」
縋るもの欲しさが故の行動。
「雅美」
それでも、また崩れ落ちるにはコンクリの床は冷たすぎる。
「いいですよ。それぐらい」
もう背をさすることはせずに、室町は腕を預けた。
暖かな泪が肌を伝うのを拭いもせずに。
「雅美ちゃん。機嫌直したら?」
「煩い」
グランドの隅に設置されている飲料用冷水機の前で東方は不機嫌さを隠そうともせず、追いかけてきた友二人を睨み付けた。
「俺は千石が正しいと思うけど」
「煩いって言ってるだろ」
控えめに放出される冷水に自前のタオルをかざす。なかなか重量を増さないもどかしさに苛立ちが増長した。
「ま、何でキレてるかは予測つくけどな」
「あーね。南は何で、ああいう発想になるんだか」
後頭部で両腕を組み、呆れたように苦笑する千石を視界の端にとらえながら溜息をつく。
「あいつは全然分かってない」
やっと望む通りの重さまで水分を含んだタオル地を一気に絞る。それを広げて二つに畳むと、用意しておいた缶ジュースに巻き付け始めた。
「ありゃりゃ?そのジュースって」
右肩に千石がのしかかる。
「南の好物だよな?」
左方からは新渡米。
「・・・・っ」
頬を紅くして手早く残りの作業を進める東方。
「そのタオルは南の為だよね?」
「温くならないように冷たい缶に巻き付ける。愛だな」
「相変わらず南に激甘だよね」
「分かった。戻るから黙ってくれ」
観念したように呟いて、背中にまとわりつく二人を振り解いた。ニヤニヤと笑っていた千石と新渡米は東方の顔見るやいなや表情を苦笑に変える。
「南は何で怒られたか分かってないだろうから、ちゃんと説明してやれよ」
苦笑を止めず、労うように東方の肩を叩く新渡米に千石が笑って頷く。
『いっそ殺せ!!殺せばいいだろ!!』
−いつになったら・・・
君を泣かせずにすむのでしょう?
「健、泣いてるか?」
「大泣きしてるよ。今は室町君が付いてるけどね」
「あいつの頭の中は、東方に捨てられた。で、いっぱいだしな」
恋しい人。願わくば・・・
そんな哀しいこと言わないでください。
静かに人肌まで暖まったドアノブに手を掛ける。何度も開閉をこなした扉は普段の不快な金属音をたてることなく東方に道を開けた。
「健」
反応はなく、己の声の消え入りと共に鼓膜が震えを止めると、聞き慣れた泣き声が新たに聴覚に振動を起こした。
「雅美・・・っ、まさみぃ・・・」
机の陰で座り込んで嗚咽を零す姿。それを視界に捕らえようと移動をすると、室町の腕にしがみついて泣く恋人の姿があった。
−・・・。
目の前の光景を引き起こした責任の一端は自分にあるとはいえ、面白くはない。僅かに苛立ちながら、東方はわざと足音をたてて南と机の間に立った。
「健」
低い声音が響く。
弾かれたように南が顔を上げた。
「・・・雅美」
出逢った視線。泣き通しだったと思われる目元はこれ以上ない程紅くなっていて、同じように頬も紅い。触れずとも熱を持っていることが容易に感じ取れた。
「健。こっちに来い」
すぐ後方の机に横柄に腰を掛け、利き手を差し出す。南は呆けたように固まって東方の行動を見上げるばかりだった。
「来いって言ってるだろ!」
痺れを切らして語気を荒げると、一瞬目を閉じて衝撃をやり過ごし、一拍おいて立ち上がる。あえてその身体を引き寄せることはせず、東方はただ手を差し出した。
「ここに立て」
腰掛けた膝の間に移動する南の姿を見やりながら、一瞬室町に視線を外して出ていくことを促す。
静かに去った潔い背。
−誰にも渡さない。
「とりあえず泣き止め。話ができない」
浅い嗚咽を繰り返しながら泪をこぼす南に強い視線と語調で命令する。けれど一度は頷いた南も恋人と視線が合うと折角止まりかけていた泪を再び激しく流した。
「あー泣くなって」
少し穏やかに声を掛けてみると、しゃくりあげるのは何とかおさまったが、それでも泣き続ける。
「・・・」
泣きやませるのは無理だと判断して、南の腕を取る。俯いた顔を覗き込むようにして問いかけた。
「俺が何で怒ってるか分かるか?」
腰元で握りしめていた手で己の泪を拭う仕草をし、そのまま首を横に振った。
「即答するな。考えろ」
幼子に言い聞かせるように諭すと、考え込むように視線を泳がせた後でまた首を振った。
「何で分からないんだ?何でもいいから考えて言ってみろ」
−何で?
理解してくれない?
「・・・殴ったから」
一つ一つ思い当たる事柄を探しながら、南はポツリと自分の考えを発す。その返答に東方は軽く頭を振った。
「違う。そんなことじゃない」
−何で、こんな簡単なことが分からない?
ずっと伝えてきたものを何故否定する?
「暴れて部室荒らしたから」
「それはもう怒ってない」
−ずっと・・・だと・・・
「殺せ。とか言って罵ったから」
「違う」
伝えてきたじゃないですか。
「分かんねぇよ!全然分かんねぇ!!」
届いてなかったんですか?
「何で分からないんだ?!」
意味が伝わってないんですか?
「知るかよ、そんなの!!」
軽い言葉でしたか?
「お前だって、俺の考えてること全部分かるわけじゃないだろ?!俺だって知らねぇよ!分かるもんなら分かりてぇよ!!」
−ずっと・・・ずっと・・・
「健。俺は、ずっとお前が好きだって言ってたよな?何で『嫌う』なんて発想になるんだ?嘘だと思ってたのか?それとも信用してないのか?俺の好きは軽いのか?」
「違う・・・っ!!」
貴方がくれた『好き』の数を、僕は眠る前に数えているのに・・・
「昨日も寝る前に言ったよな。今日も朝起きて一番に言ったよな」
大事に大事に覚えてる。形ではないから、記憶してる。
「何で・・・信じてくれないんだ・・・・」
その時だけは至上の安心感が手に入るから。
「雅美、違う!!」
でも・・・次の朝には不安になる。
「何が違うんだ?!」
好き。と言われる瞬間は、安心できる。信じてる。東方の言葉の重さも分かってる。
「違、う・・・」
でも一分先は、もう不安にかられる。
SEXで繋がれないから。
「何が言いたいんだ!俺を怒らせて別れたいのか?!」
もしかしたら貴方は・・・
「健。だったら、お前のいいようにすればいい!」
離れてしまった身体の隙間を・・・『好き』で埋めようとしているのですか?
「俺は、もう・・・お前の考えてることが分からない。別れたいなら自分の家に帰れ。そうじゃないなら・・・帰ってこい」
もし、そうであるならば『好き』は半分でいいから、その分抱いて下さい。
言葉が無くなっていい。貰えなくてもいい。だから・・・
SEXで教えて下さい。身体で教えて下さい。
いつか、身体より言葉を欲しがってしまうかもしれないけど、今はそうしたいから。
欲しいです。
「お前が決めろ・・・待ってる」
緩やかに手の温かさが消える。そのまま、ゆっくりと大柄な身体は机上を離れ背を向けた。
−行かないでくれ。
自分が決めていいのなら、答えはとうに決まっている。
−嫌だ。
貴方がいない僕の世界など要りません。
歩幅に合わせて揺れ始めた腕。その先に在る手。その向こうの指先を、南は掴んだ。
−棄てないで。
小指の先。第一関節。爪の先。
−もう、泣かないから・・・
気づかれずに行ってしまうかもしれないほどの力加減で、南は東方を引き止めるコトを選んだ。
傍に・・・在りたいです。
東方の歩みが止まる。
「それでいいんだな?」
一瞬考えて振り向き、まだ南の手を取ることはせず問いかけた。
「・・・」
小さく頷くのを確認して、やっと手を取る。
「俺と一緒でいいんだな?俺と帰るんだな?」
訪ねられる度に頷き続ける南の肩を、力強い腕が引き寄せた。
「・・・引き止められなかったら、どうしようかと思った」
まだ、いいですか?
「雅美・・・!!」
背に腕を回し、白い布地を掴んで激しく泣き出した南の頭を撫でる大きな掌。
「健。好きだよ」
「う・・・っ」
叫ぶように泣き声をあげる恋人の泪を東方は唇で拭った。
「一緒に帰ろうな・・・ずっと一緒に帰ろう」
「行く・・・帰る・・・」
ずっと一生『好き』だと言えなくても・・・貴方は『好きだ』と言ってくれるのですか?
「健。顔見せてみろ」
冷たいものが頬に触れた。
「目、腫れ上がってるじゃないか。ゴメンな」
瞼を拭って、また頬に戻る質感。
「ブッサイクな顔だなぁ」
額同士を、コツ。とぶつけて東方は笑う。
「悪かったな・・・」
悔し紛れに呟いて、南は恋人の肩口に顔を埋めた。
「「東方ー!南ーーー!!終わったかぁー?!」」
「千石、新渡米・・・もう少し待ってろよ。いいところだったのに!」
「いいじゃん!待ちくたびれたんだもん。それよりさぁ、アイスでも食べに行こうよ!東方の奢りで!」
ニコニコと笑う千石と新渡米の姿に呆れながら、東方は頷く。
「健。行こうか」
差し出された手を南は無言で取り、目が合うと照れくさそうに微笑むだけだった。
「あー疲れた。飯食って帰って正解だったな」
「そだな」
手近なファミレスで皆との夕食を終え帰宅した頃には、中々いい時間になっていた。
「健。先に風呂入って来い」
「いや、俺昨日先に入ったし後でいい。そっちこそ疲れてるだろ。俺はいいから」
珍しく、ふわ。と笑った南に東方は微笑み返してキスをして頬を撫でる。
「じゃあ、お言葉に甘えます」
僅かに日に焼けた額に音を立ててキスをして、また笑う。くすぐったいような雰囲気に南はむず痒そうに苦笑するだけだった。
「どうぞ遠慮なく」
着替えを手早く取り出し、扉の外へと出ていく東方を見送って南は倒れ込むようにベッドに仰向けになる。
「雅美・・・」
ヒドク扇情的に恋人の名を呼ぶ。
ソレが聞こえないと確信しながら・・・
シャワーのコックを全開まで撚って、痛みを感じる程の勢いをつけた湯を全身に浴びる。
「ヤバイ・・・」
どんなに別の刺激で誤魔化しても、恋人の肌の感触が掌から離れなかった。
『雅美・・・』
泣きながら名を呼ぶ声を聞いた時、かつてない程の支配欲にかられた自分がいた。
そのまま組み敷いて、煩わしい衣服を剥ぎ取りたい衝動。
『嫌わないでくれ』
「こっちのセリフだ」
獣欲ともいえる性欲が抑えられなくなれば、きっと南は自分に嫌気がさす。それだけは耐え難いことだった。
『雅美、嫌だ!雅美!!』
抑えることができているのは、あの日の南の姿の記憶のせい。しかし恋人が目の前にいない瞬間は、その姿すら情欲を煽ってくる。
「最低だな、俺も・・・」
苦しんだ姿にさえ、欲情している。
『ぁあっ、ん・・・んっ、う・・・!』
数日前に味わった精液の感触を舌がまだ覚えていた。
「健・・・」
目を閉じて下肢に手を伸ばす。
『あ、も・・・っ!!』
まだ口の中に精液が残っているような錯覚に囚われ、舌で歯列の裏をなぞった。そのまま、頭中の幻影の姿を犯す。
「け、ん・・・っ!!」
熱を放った瞬間、嫌悪感に襲われた。
「情けない・・・」
秋の稲穂のように頭を重くもたげ始めた欲望。
−泣かせたくないのに・・・ダメかもしれない。
君が穏やかな寝息をたてる、その日までは待つと決めているのに・・・
「健。風呂空いたぞ」
生乾きの黒髪を手荒に拭きながら扉を開けると、寝息が聴覚に滑り込んできた。
−寝てるのか。
タオルを部屋の隅に投げ、ベッドに腰を下ろす。そのまま寝顔に触れた。
−起こすのは可哀相かもしれないな。
泣き疲れもあるのだろう。熟睡に入っている意識を引き戻すのは忍びない。
「好きだよ」
起こさないように小さく呟いて、薄く開いた唇に指で触れる。そして額に軽くキスをした。
「ん・・・?」
軽く閉じていただけの瞼に、ギュ。と力が篭もる。
「ゴメン。起こしたか?」
「ん・・・あー・・・風呂?」
明らかに寝惚けている声で返事がくる。東方は苦笑して今度は唇にキスを落とした。
「入れるか?明日にするか?」
まだ目を開けるコトさえできていない南は、東方の簡単な問いかけに考えこんでいる。
イメージに反して恋人の寝起きは、あまりヨロシクない。返事を急かすように軽いキスを繰り返して南を起こそうと試みた。
「・・・入る・・・・汗かいてるし・・・・」
気怠そうに目元を擦る手をキスで制して東方は南の首元と枕の間に腕を差し入れる。
「なら目開けろ。起こしてやるから。ほら掴まれ」
「ん・・・分かった・・・」
大人しく従い、東方の首元に腕を絡めて掴まる。そのゆっくりとした作業が終わるのを見計らって、腰元を支え抱き起こし始めた。
−え?!
「ひぁっ!!」
腰を支える腕が、のしかかる重みで少しずれる。
それだけのことだったのに、指先が弱いところを掠めてしまった。
「健・・・?」
咄嗟に掴まる腕に力が篭もり、甘ったるい声が漏れたことにお互い驚いて視線を合わす。
「っ!」
−最悪だ!
ただ触れられただけで感じてしまったことに南はヒドク恥を感じた。羞恥心で頬を紅くし、両腕で顔面を隠している。
「ちょっと我慢な」
「へ?」
トスン。と背からベッドに戻される。何をする気なのだろうと上半身を起こしたところで、腰を持ち上げられて下半身を覆っていたハーフパンツがずり下ろされた。
「ぅ、あ・・・あっ、あっ!」
既に熱を持ち始めていたソコに舌が絡まるだけで意識を浚われそうになる。
「ふ、ぁ・・・ぅ、んっ!!」
下半身に鈍い痛みのような快感が走り、先端を舌先がくすぐるだけで腰が震えた。
「まさ、み。あ、んっ!ぁ・・・も!」
ビクン。と大きく体が跳ねて快感に上半身が浮いたかと思うと、ポス。と倒れ込む。
一滴残らず白濁の液体を飲み下した東方は荒く息をつく恋人の顔を覗き込んだ。
「健・・・」
快感のせいなのか恐怖なのか羞恥なのか南の瞳は泪で濡れている。
東方は苦笑しながら潤む目元に口づけた。
「大丈夫か?」
「ん・・・」
やっと息が整いだした南の頬を撫でて、今度こそ上半身を完全に起こしてやる。力の抜けた身体は東方の首に掴まるコトすらできずにいた。
「落ち着いたら、風呂行ってこい。一人で行けるか?無理だったら運ぶけど」
−?!
この言葉に南の目が見開く。
−何で?
今度こそだと思ったのに・・・
「雅美」
抱いてください。一度でいいです。汚れをうつされたと後から罵られても構わないから。
「雅美。続きは?」
その罪は償うから。
「なぁ、俺・・・・シたい」
「いいのか?」
己が穿きだした精液の味のするキスを受けながら、南は恋人の身体の重みで再びベッドに沈んだ。
「・・・・」
この情欲が罪だと言うのなら、罪人の証の刻印を…
焼き付けてください。甘んじて受け入れます。
−酷薄ーEND
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