08
――トウマは自分のベッドの上でパチッと目を覚ました。
今は夕方―― 一日寝つぶしてしまったことを後悔しながら、彼はハンガーにかけておいた燕尾服に袖を通し、手早く準備を始める。
「早くいかなければ……はは……」
突然…抑えきれないという風に、身体を屈めて顔を手で覆った。
「目が覚めて…自分がしたことを思い出して泣いてるかもしれないし……」
――手の下の顔は……彼らしくない邪悪な笑みを浮かべていた。
END
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