main | ナノ






▽君じゃなくて(仙レミ)


「そういって、君は優しく微笑んだ」


……2012/05/09 16:40


「虫、怖くない、虫、可愛い、虫、友達、怖くない」

片言。
虫の形をしているクッキーを片手に自分に言い聞かせるように眉間にしわを寄せながら言う仙石くんはなんだか可愛かった。

無理しなくていいんだよ。

なんて言えない。
私の為に頑張ってる君を見ていたい。

「仙石くん」
「…ん?」
「ぎゅーしてあげる」

ポカンとしている仙石くんの背中に手を回し、ぎゅっと力を込めた。
仙石くんはね、とっても冷たいの。
だからレミが、レミが仙石くんを暖めてあげる。

「…レミ」
「大好き、ずっとずっと愛してあげる」

そしたら、レミもきっと暖かくなるから。
胸の奥から込み上げてくる衝動のままに仙石くんの唇に唇を重ねる。

乾燥してるそれはカサカサしてるけど、柔らかくて私の大好きな感触だ。

「…っ、」

驚き、目を見開く姿すら愛しくて、その綺麗な瞳は果実のように真っ赤に熟れている。
体温が低いせいか、温い口内は酷く甘かった。

「…ひひっ」

思わず零れ出た笑い声に仙石くんは呆れたように目尻を弛め、それから、コツンと私の頭を小突いた。

「変な笑い方」
「…だめ?」
「いや、」

かがんで私の額にキスを落とす仙石くんは優しく微笑んだ。

「レミらしくていいよ」


―――――……


仙石さん、誕生日だったよね!?
おめでとう!
おめでとううら!

多分、冒頭の虫のクッキーが誕生日プレゼントです!
そして、なんだかんだで受け取っちゃう仙石さんが素敵!
23歳!
うん、23歳バージョンも書きたい!
いや、設定は23歳ですって付け足したらそれまでなんだけどね!
そんなことしないけど!!

―――――……

本当に欲しかったのは、





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -