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2012/01/31 21:26


夢を書こうとして挫折しました。

ちなみにタグ貼ってないんで、名前は西荻桐也くんになります。

高校卒業後の話です。

男主は変態でテンションの高く、井浦とテンションが入れ替わってます。

いや、もう進宮で良くね?みたいな(笑)


―――――……


「は?一日五浮気?」
「そう!そうなんだよ、井浦くん!!俺は一日五回は浮気しないと死んじゃう病なわけよ!!」

こいつは馬鹿である。
西荻桐也。
そこそこ整った顔立ちと調子の良い性格からある一部の女子からは絶大な人気で、と同時にかなり広範囲から恨まれている。
その最もたる所以はこの適当な性格。
真っ赤に腫らした頬を隠さず、また反省した様子もないことから憎悪の対象である。
彼女の様子が可笑しい場合は高確率でこいつと浮気しているといっても過言ではない。

「ホント、桐也は馬鹿だな…」
「そんなしみじみと言われちゃうとうっかり反省したくなっちゃうじゃねぇか」
「いや、素直に反省してないとお前、いつか後ろから刺されるぞ」
「怖いこと言ってんじゃねぇよ!それに後ろから射すのは俺ですぅ!!」
「桐也、キモい」
「井浦、ひどい!けど、親友を許せないほど俺の心は狭くはねぇぜ!!」

石川より数センチ身長が高い桐也はきっとかなり大きい部類に入る。
まぁ、意外と大きいと言われる俺をちいせぇなどと言うのはこいつくらいのものだ。
気安く肩に回された腕を引かれ、桐也の胸に頭をぶつけた。

「どーした、心の友よ!なんだなんだ、俺の魅力に当てられたのか!!」
「ねぇよ、つか親友とかマジ止めろ」

桐也はこう見えてもかなり頭が良い。
しかも、ボンボンである。
よって、出身校は片桐ではない。
パチコーなのである。
良かった、一緒の学校じゃなくて!

「あぁー!ちくしょー!俺も片桐にすりゃ良かったわ!アルバムに井浦いねぇ!!もっと早くに知り合ってりゃ良かった!!井浦が足りねぇ!!」
「うぜぇ…マジ、桐也がパチコーじゃなかったら死んでたわ」

石川に会わせる顔がない。
こんな変態と交友関係を結んでいただなんて。

「そういやさ、お前、俺以外の前だと明るいって聞いたんだけど、本当?」
「教えたくない」
「おーしーえーろーYO!」
「うざうざ」
「うざがる井浦マジ好きだわ。嫌々愛想笑い振り撒く井浦の顔とかマジ堪んなかった」
「営業妨害だろ」

バイト先にわざわざ押し掛けてきたストーカー野郎。
そう、それがこいつの正体なのである。
女にモテまくりで、遊びまくっているこいつはとうとう女じゃ飽き足りなくなり、男にまで手を出そうとしていたのだ。

「俺さ、今度ね。男だらけのキャバクラ作ろうと思ってんのよ」
「それ、ホストじゃないの?」
「ちっがぁあうのだよ!!ホストは男だろ!?俺は女が好きなわけさ!!」
「キャバで良くね?」
「女は駄目だ。俺のこの真っ赤な頬にかけてもいい」
「じゃあ、安心しろ。それは女じゃなくて100%お前が悪い」
「まぁまぁ!俺はよ、そんなことが言いたいんじゃない!俺が言いたいのはな!!聞いて驚け!!」


「ゲイバーを作ろうと思います!!」


「勝手に作ればいいじゃん」


人通りの少ない道ではあるが、大声で話されたくない話題である。
高校時代、いつも煩いとか言われてきた俺ではあるが、変態的なことを大声で叫ぶような馬鹿ではなかったと記憶している。
それにあんまり大きな声で話さなくなった。
いや、あの面子に会うと自然に大きくなっちゃうけどね。

「店員がなかなか集まんなくてさ!そこでお前だよ、井浦!!」
「無理、俺ノーマルだから」
「別にゲイになれって言ってんじゃねぇよ。ほら、お前、顔とスタイルは悪くないんだから女装して適当に愛想振り撒いてりゃいいからさ!!」
「無理」
「給料弾むから!お前、マジ可愛いから!お前なら看板はれるって!!」
「なりなくねぇよ!!」

やっぱり、初対面の時から可笑しいと思ってたんだよ。
頻繁に顔出してくるし、気安く話しかけてくるし、やたらニヤニヤしてるし!!

「はぁ…こんなことなら、早めに通報しとくんだったな…」
「親友を通報すんなよ」
「だから、親友つーか、友達ですらなくなったよ、たった今」
「たった今!?」
「いや、俺の友達にゲイバーのスカウトしにくるやついないから」
「俺がいるだろー☆」

殴りたい欲求を押さえ、頭をうりうりしてくる顎に頭突きをした。

「ったぁあ!!井浦、痛い!!俺、泣きそう!!慰めろ!!」


結論、俺は何故かゲイバーにいた。
長いウィッグを頭につけて、綺麗なドレスに身を包んでいた。

「あのさ、ゲイバーつーか、ここ…」
「井浦はドレスの方が似合うかなぁって」


挫折しました!

――――……






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