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※石浦ちゅっちゅっ注意

「石川?」

放課後、教室にて呼び出された君を待つ。
だから、最低限勉強はしとけって言っただろうに。
じりじりと舐め回すような視線を感じて、石川が来たのかと声を上げたが、聞こえてきたのは何かにぶつかる音。
誰かが驚いて机にぶつかる音。
そりゃ、そうだ。
だって俺はヘッドフォンをして目を伏せていた。
それでも、あんなに見つめておいて気づかれないと思う方の気もしれない。

「秀、」

あ、やっぱり石川だ。
緩んだ頬を隠すように曲を止めるとヘッドフォンを外した。

「遅い」
「悪い、安田の話が長くてさ」
「んっ…」

近付いてきて、肩に手を置かれると流れ作業のように額に唇を落とされた。

「これだけ?」
「冗談、そんなわけないだろ」


椅子に座っている秀を跨ぐように両サイドに手を付いた。
片膝を秀の足の間に差し込んで逃げられないようにする。
顔を近づけると眼を閉じて待ってしまう秀のその一つ一つの仕草が愛しくて。
閉じられた瞼が頬に落とす影をうっとりと眺めていると焦れたのか秀が首に手を回してきた。

「秀、」
「んっ…ふ…」

リップを塗っていたのか甘い香りがする唇を舐め、緩く開かれた歯列に舌を差し込んだ。

「ふぁっ…んん…」

秀はキスが下手だ。
上手く息継ぎが出来ないのか、断続的に聞こえる荒い呼吸音と小さな喘ぎ声が誰もいない教室に響いた。
恥ずかしいからなのか、息が出来ないからなのか、薄紅色に染まった頬と目尻に浮かんだ涙が嫌に扇情的に思えた。
必死にすがりついてくる腕がもっと、とねだるように強く引っ張ってくる。

「んぅっ…いし、かっ…んぁっ…ふぁっ…」

溢れた行き場のない唾液が秀の顎を伝い、制服にシミを作っていく。
指で拭うと恥ずかしそうに僅かに身を引いた。

「んっ…ぷはぁっ…はぁ…」
「…秀、」

一回離して、呼吸を正す。
潤んだ秀の瞳に煽られるように身を乗り出した。

「誕生日、おめでとう」
「はぁっ…今、それ言う?」

肩で呼吸を整えながら、秀は挑発的に首を傾げた。
扇情的な指先がゆっくりと胸をなぞり、首元で止まる。

「俺、止まんなくなるよ?」
「それは俺の台詞だ」

喉仏を指していた手を捕まえると手首に華を散らした。

「今日は帰らせねぇから、そのつもりで」

手首を引いて、真っ正面に見えた白い首に歯を立て、所有印を刻んだ。

秀は嬉しそうに笑うと俺に凭れ掛かるようにして力を抜いた。

「石川、好き」

ぐりぐりと頭を胸に押し付けてくる馬鹿を抱き締め、笑った。

「俺もだよ」


君が生まれた日


――――――……


はい、ちょっとだけエロを目指して挫折しました

後は皆様のご想像にお任せするよ!

井浦!誕生日おめでとう!!
愛してるぜー!!

―――――……






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