▽09:不器用なアイラブユー



「おれのこと本当は嫌いなんだろ?」

そう言って寂しそうに笑うグリーンの顔なんて初めて見た。
グリーンなら何も言わなくてもわかってくれてるって勝手に思い込んでいた。
でも、言わなきゃ伝わらないんだ。
それに、伝わらなければどんなに想ってても意味がないんだ。

「…っ」

動け、僕の頭。僕の口。
グリーンに、伝えなきゃ。

「…っ…〜〜っ……す、きっ……グリーンのこと、が…好き…っ、だいすき…っ」

顔が真っ赤になっても、鼓動が早くなっても、涙が出てしまってもかまわない。
想ってたこと全部、グリーンに伝わるように。