▽14:ここから先は有料となります



「…」

いや、だってまじだとは思わねーじゃん?
媚薬入りのチョコとか胡散臭すぎるだろ。
だから偽物だろうと思って、たいして警戒も期待もせずにもらってしまった。
そしたら、それをレッドがただのチョコだと思って食べてしまって。
いや、おれも偽物だろうって思ってたからレッドが「食べてもいい?」って聞いてきたとき「いいぜ」って軽く答えてしまった。
その結果が、これだ。

「…っ、なに、これ…っ」

目の前のレッドは、はあはあと息は荒く、顔は赤くて目も潤んでいて。
ぎゅっと胸元を押さえるようにしてソファーのうえで体育座りなんかしている。
この様子を見たら、あれ本物だったんだ、と冷や汗つきで思うしかなく。
つーか、今のレッド、すげーえろい。

「…っ、グリーンっ、…これぇっ、なに…っ?」
「…っ」

うるうる潤んだ目に、上気した赤い頬に、少し舌足らずなかんじで。
思わず、ごくりと生唾を呑む。

「…なんか、ぞわぞわ、する…っ」
「〜〜っ」

こんなレッドを前にしておれが理性保って紳士でいられるかというとそんなわけはなく。
媚薬入りのチョコとかもらってしまったことや、レッドに食べていいぞって言ってしまったことなんかを反省するよりも先に。
レッドがどうなってしまうんだろう、という好奇心と加虐心しかない。

「…ぞわぞわってどんな?」
「っ、んん!」

なので、平静と冷静を装ってレッドに優しく聞きながらレッドの頭を撫でてみた。と、レッドはぴくんと体を震わせて片目を細める。
待てまて、頭触ったぐらいでこんなだと他はどうなんだよ、やばいだろ。
とか思いつつ、レッドの頭を撫でる仕草からするりと手を滑らせて下りると、レッドの頬を擦るように撫でる。

「〜〜っ、ひ、ぁあっ!」
「…っ」
「??、?!、っ??」

予想以上なそれにもう一度喉を鳴らす。
レッドはというと、おれに触られただけでこんなになることが意味がわからないようで困惑している。
まあ、あのチョコが媚薬入りだったとかレッドは知らないしな。

「…グリーンっ」

自分の体なのに自分でコントロールできないのが怖くなったのか、レッドがおれに手を伸ばしてきた。
ああもう本当にバカだな。
自分から飛び込んでくるなんて。

「なに?」
「っ、んっ…か、体、なんか…っ、変…っ」

おれに抱きついてきたレッドに優しく聞きながら、肩、背中、腰と撫でるように触っていく。
そのたびにレッドの体は敏感すぎるほどに震える。

「変ってどんなだよ?」
「っ、わかん、な…っ、けど、」

するとレッドが少しだけおれから手を離した。
まあ、腕のなかにいるのには変わりねーけど。
そしてぽろり、と耐えきれなかった涙が零れ、耳まで真っ赤な顔で、表情はこれまで見たことないぐらいにえろくて。

「…っ、グリーン、…しよう?」

ね?と同意を求めるようなその仕草がかわいすぎる。
つーか、レッドがこんなこと言うなんて、まじで媚薬すげー。とか思っていると、

「っ、んっ」
「!」

おれが何も言わないのに痺れを切らしたのか、レッドがおれにキスをしてきた。
それもくっつけるだけではなく、舌を絡ませてくるようなやつを。

「んっ、ん、んぅっ」

これはえろい。えろすぎる。
なにこれ。夢か?
そう思えるほど目の前のレッドはえろい。
一生懸命おれにキスしてきて、無意識だろうけど腰が揺れていて。
こんなレッド、見たことない。

「レッド」

そんなレッドをぐっと引き剥がすと、すでにとろんと蕩けた目をしていて。
その表情におれもやばい。

「くそっ、もう無理!」
「え?
っ、んっ、〜〜っ…ふ、ぅっ」

余裕ぶってることなんか出来ず、レッドに噛みつくようにキスをする。

「やっ…んんっ、あっ」

そして手はするするとレッドの服のなかに侵入させて、すべすべで熱を持つ肌を弄る。

「グリーンっ、やぁっ…、んっ、ふ…あっ」

すべての愛撫にびくびくっと感じているレッドをどさっとソファーに押し倒す。
レッドが期待に満ちた目でおれを見上げてきたのは、媚薬のせいだとはいえ、煽られるのには十分だ。
そしてレッドのうえに覆い被さると、額、頬、耳朶、唇、とキスをしながら性急に服を脱がしていく。

「ん…っ、グリーンっ、やぁあっ、ん、んん…ぅっ」

露になったレッドの太ももに指を這わせ、