▽02:メトロノームが聞こえない
「え?」
一瞬、なにを言われたのかわからなかった。
目の前のグリーンは、柄にもなく顔を赤くして緊張ぎみで僕と目が合うと視線をそらした。
「っ、だから、レッドのことが好きなんだよっ」
「……」
すき。好き。うん、好き。え?好き?好き?!
「〜〜っ???」
散々、頭のなかでグリーンの台詞を反芻して、そして頭がぼんっと音を立ててオーバーヒートした。
「おれと、付き合ってください!」
そして少しぶっきらぼうに続けて言われた台詞に、僕の頭はシャットダウンした。
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