未来編〜継承編の間くらい。


実に厄介なことになった。


〜咬み殺すダメ、絶対。〜


「ずいぶんとナメた真似してくれよったなぁ、ワレ!」

「覚悟出来てっか、アァン!!?」

「久々にそんな頭悪そうな台詞聞いたわ………」

本当に頭が痛い。まぁ数は少ないからテキトーに潰してさっさと帰るが吉か。つか、佐藤何でこんな奴等に絡まれてたんだよ?明日聞いてみるか、さっき逃がしたからもうこの辺りには居ないだろうし。

「てめ、ナメてっとぶっ殺すぞ!!!」

「それさっきも聞いたんだけど。同じこと繰り返すしか頭ねぇのかよ?」

つかよく俺に喧嘩仕掛ける気になったな、あまりにも弱すぎる頭に乾杯。ま、今の一言で単調に突っ込んでくるだろうから全く問題無いな。

「「「「ぶっ殺す!!!!」」」」




殲滅完了!たまの運動にはちょうどいいかもなー。でも俺目立つのやだからダメか。…………ん?

「おい、このガキか?」

「そうっス!そいつっス!!」

「よくもうちの奴等虐めてくれたじゃねぇか………覚悟、出来てんだろうな?」

うーわドス出してくるとかまともにやり合ったら自分負けます宣言にしか見えないんだけど。増援とか居ようが居まいが変わんないしスルーでよくね?てかこいつ等ピストル持ってたりする?持ってたら一丁貰っとこうかな、使い道ないけど念のためってことで。

「虐めだなんてとんでもない。腐った性根を鍛え直してやっただけ」

「そうかい。…………なら、たっぷりお礼しねぇとなぁ!!」

「ねぇ」

さっきよりは骨がありそうな男が突っ込んで来ようとしたら後ろから声。嫌なフラグ乱立してるのは気のせいじゃないよね、ってか何しに来た。

「君達………何、群れてるの」

並盛の秩序様のご登場だよ。あ、何か人数増えてんな………秩序様を追っかけてきたのかはたまた俺を倒すために集めてきたのか……どちらにせよカスは何人集まろうとカスでしかないな、御愁傷様。

「こ、こいつ………」

「学ランにトンファー………間違いねぇ、ヒバリだな」

「僕の前で群れたら………どうなるか、分かってるよね」

もしかして群れに俺入ってんの?俺群れてないよ!ロンリーだよ!つーか相変わらずゴーイングマイウェイだよね君………。

「お前等やっちまえ!ヒバリだ!!」

「咬み殺す」

雲雀の方にダーッとチンピラが雪崩れ込む。しかし流石に戦い慣れしてるから余裕で雲雀は捌いてく。まぁ荒削りだけどこの程度の相手なら問題無いだろ。てかさ、本当にこいつ師匠とか居ない訳?このレベルに到達するのに我流で来るとか不可能だろ、普通に考えて。もしそうだったらマジもんの天才じゃね?こいつ。

「死ねぇっ!ヒバリィ!!!」

「!」

「ちっ」

チンピラの1人が自棄になって拳銃を取り出してきた。この手の奴は沸点低すぎて本当嫌になるわー。つかマジで拳銃持ってたのかよ。どう見ても撃ち慣れてないから、反動で弾道がかなりずれるだろうなぁ。予測出来ん。咄嗟に雲雀の襟首を掴んで自分の後ろへ放り投げる。とりあえず俺の後ろにいた方が安全なんじゃねーの?

「っ!?」

「てめぇ!邪魔すんなやぁ!!!」

「まずはその崩れた日本語どうにかしろっつの。その内何話してるか自分でも分かんなくなるぜー」

かなり不意討ちで投げたのによく受け身取れたね、逆に俺が驚いた。しっかしお前等わらわら出てくるなぁ、倒してても切りねぇよ。まぁこの手の輩は頭張ってる奴倒せば決壊するからな、そいつがいりゃ楽なんだけど。…………って、

「あの、何で俺にトンファー向けてんの?」

「僕の邪魔をする奴は咬み殺す。まずは君からだ」

はぁ?邪魔になるようなことしてなくね?俺雲雀の邪魔にならんようにちゃんとやってたぜ?どゆこと?…………え、まさか、さっき投げたあれ?いやいやいや、そんな馬鹿な!

「…………と、思ったけど。まずはこの鬱陶しい小蝿から片付けよう」

「あぁ、うん。俺もその方がいいと思う」

つーか跳ね馬よくこんな奴相手にしてられたな………ある意味感心するわ。あ、でも初めての教え子なんだっけ?てか相手しなかったらリボーンにどやされるだけか。




「ぐふっ」

心臓に掌底を叩き込んだところで最後の1人が倒れた。危険だからマネしちゃダメだぜ。普通の奴がやっても心肺停止とかになって死ぬ時あるから。ちなみに俺はわざとやってるけどね、そのままポックリ逝ってくれりゃ楽だし。……さて、と。絡まれる前にトンズラしとかないとな。

「いやー、お疲れさん。そんじゃ俺はこの辺で、」

「待ちなよ」

やはりと言うか、雲雀に声をかけられた。だが待てと言われて待ってやる程俺は優しくないんだけど、ってこいつトンファー投げてきやがった!

「あなた、強いんだね。それも異常に」

「そうか?まぁ、誉め言葉として受け取っとくよ」

だから早く俺を逃げさせて下さい、異常って言葉見逃すから。つか俺は戦闘チートなんだから強くないと逆に変じゃんか。問題なのはチートでもないのに強いこいつとかXANXUSだろうよ。まぁ沢田少年もあり得ない修行をこなすだけの体力とバイタリティー持ってるってのもあれだよね。死ぬ気になったところで普通道具無しで崖とか登れないから。前の時も似たようなこと思ったけどさ。でもいいんだよ、バサラ者=化け物の方程式成り立ってるから。本多とかあれ何なの、何処のガンダムだよあいつ。油ぶっかけて火放ってついでに爆弾とか投げてた奴もいたけど。しかも本多あの装甲たぶん鉄だと思うから中は絶対灼熱地獄だったろうに………それでも生きてたからな。1週間後くらいに会った時ピンピンしてやがったあいつ。流石戦国最強だね!でも、別に火攻めしたって悪かないよね。だって向こうが攻めてきたんだもの。うちはもともと他国進出とかしない国だったし。自国の防衛にめっちゃ力入れてたよなぁ。こっちからは攻めないけど攻めてきたら潰すからね、ってアピールもきっちりしてたし。……ダメだ、思考があらぬ方向に……。

「ふぅん。他事考えてる余裕あるの」

あ、何かムスッとした。いやいやそんなことないぞー。しかしマーモンもそうだけど自分の思うような解答得られないとムスッとするのかね?かわいいからいいけどさ。…………マーモンがね!雲雀にかわいいは言わん方がいい気がする。てか絶対膨れるよなこいつは。

「俺とあんた、争う理由は無いだろ?無理に戦う必要性もない」

「理由ならあるよ」

雲雀がチャキッとトンファーを構える。俺もしかして墓穴掘った感じ?誰か雲雀の取り扱い説明書とか持ってないのか!小動物持ってきたらOK?……果たしてカピバラは小動物の内に入るのだろうか………。

「あなたを、咬み殺せればそれでいい」

「言うと思った、ぜ!」

向かってきた雲雀に先程投げられたトンファーを蹴り飛ばす。こっち来んな!だけどここでトンズラこいたら執拗に追いかけて来そうだからある程度の決着はつけないと今後俺が持たないか。

「っ!」

どういう戦い方がいいんだろ。卑怯な感じよりかは力押しで圧倒とかの方が引いてくれるかなぁ。つか雲雀ってトンファー無しでも戦えるの?いやまぁ戦えるとは思うけど、俺にトンファー盗られて尚戦う意欲があるのかと言われれば頭捻るしか無いわ。盗り方にもよるのかな。とりあえず避けよ、この程度のラッシュなら無問題無問題!

「ワォ、やるね」

「ま、こんくらいはな」

次はこっちから攻めてみるか?どうせならここらで決着つけたいな。今日は母さんに早く帰るって言っちゃったからなぁ。あんまり遅くなると俺的にアウトなんだよね。ほんの一瞬だけ、雲雀に殺気を向ける。殺気って結構便利だと思うよ、出すだけで相手怯んだりするから。まぁ相手にもよるんだけど。

「!?」

「んじゃ行くぜ」

間合いを詰め雲雀の目前に迫る。トンファーの間合いの内側だったらそうそう振るえないだろ。それに殺気向けたのでだいぶ気が逸れて体制ガタガタだし。右手を雲雀の額に持っていく。これで終い、だぜ!


バチンッ!


「っ!!?」

「はい、俺の勝ちね。終わった戦はさっさと退散!じゃあな!!」

体制を完全に崩した雲雀から離れて全力でその場から立ち去った。知り合いの決め台詞言っちゃったけどまぁいっか。ちなみに雲雀には俺の渾身の力でデコピンしてやった。痛かろう痛かろう、うちの国の三大罰ゲームの内の1つだったからな!ま、あれならしばらくは動けないんじゃないかな。次会ったときが恐ろしいけど……そん時はちゃんと相手すりゃいいか。




しばらくして。

「恭弥じゃねーか!久しぶりだな!………どうした?あれ、お前デコ赤いけどどっかぶつけたのか?」

「………咬み殺す」

「え?うわ、ちょっ!どーしたんだよ急に!」

「うるさい、黙って咬み殺されなよ」

「ムリだっつーの!」


おわり。


―――――――――――――――――


微妙様、大変長らくお待たせしましたー!
約半年も待たせるとかただのいじめですね本当にごめんなさいいいい!!!!

リクエストは雲雀と絡む、とのことでしたので=バトルと勝手に脳内変換してしまいました。そのくせバトル描写が下手すぎるという。お気に召さなかったら申し訳ございません…………orz

そしてオチがつけられなかったのでディーノさん引っ張ってきちゃいました。ロマーリオが居るか居ないかは………神のみぞ知ると言った辺りでしょうか。


更新速度、リクエスト消化速度共に亀並ですがこれからも当サイトを閲覧して頂ければありがたいです!

リクエストありがとうございました!




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