空模様If、1人の少女の結末の続き。
「っぶねぇ!」
「っな……………」
突然のことであった、成す術もなく沢田に氷漬けにされると思われたXANXUSを1人の青年が突き飛ばし無事事なきを得たのだ。
「な、んで……………」
しかし、その青年が代わりに氷漬けになったのだ。何故XANXUSのためにそこまでしてやれるのか、沢田には理解出来なかった。
「あ、何俺の心配してんの?優しいね」
XANXUSの飛ばされた方を向けば、確かに青年が居た。しかし、目の前の氷塊の中にも青年は居る。
「でも、氷漬けの方はただの分身だから。特にこれと言って問題無いんだよね」
青年がそう言えば、氷塊の中の彼はぽんっと音を残し跡形もなく消え去ったのだ。
「…………っぐ、おろ……せ…………」
「!ボス、」
担いでいたXANXUSを青年は降ろす。しかしその足取りは何とも覚束ないものだった。
「っふ、はぁ…………はぁ………」
「ボス、しばらく休んでた方が、」
「るせぇ。オレに指図すんな」
「あー、はいはい。分かったよ」
やれやれ、と青年は肩を竦める。ふと沢田が何も無い方向を見て呟いた。
「………………幻覚、」
「ムムッ、よく見破ったな」
「あ、マーモン」
パッと現れたのはヴァリアー霧の守護者として戦っていたアルコバレーノの1人、マーモンだった。
「無事………ってことは、リングは?」
「もちろんあるよ。……君達の以外全て、ね」
「!?」
マーモンの広げた掌の中には6つの完成されたボンゴレリングがあったのだ。
「へぇ、やるじゃん。じゃ、あとはこの風のリングとその6つをリングホルダーに嵌めて大空のリング完成させたら俺達の勝ちだな」
「っ!!?いつの、間に…………」
有人は完成した風のリングと、大空のハーフボンゴレリングを手にしていた。
沢田が首にかけていたチェーンを見ると、それは切断されていてリングは何処にも無かったのである。
「それじゃ、早いとこやっちまうか」
「っ、待て………!!」
「フン、そのボロボロの身体でどうするつもりだい?額に炎を灯すので精一杯なんだろう?」
XANXUSのリングホルダーに次々とボンゴレリングが嵌め込まれていき、とうとう残すは大空のリングのみとなった。
「さて、チェルベッロ………だっけ?このリング完成させたら俺達の勝ちなんだよな?」
「はい、そうなります」
「やりぃっ!そんじゃボス、どーぞ」
「結局、最初からこうなるって決まってたのさ」
XANXUSの指に大空のハーフボンゴレリングが通され、ついに大空のリングが完成された。すると、全てのリングが輝きだしたのである。
「っ………こいつは………ぶはーはっはっは!力だ!止めどなく力が溢れやがる!」
XANXUSを中心として光と風が吹き荒れる。が、それは突然止みXANXUSは吐血して倒れた。
「ボス!?」
「ボス大丈夫?」
倒れたXANXUSにマーモンと有人が駆け寄り身体を起こす。皆が動揺している中、呆然と沢田が呟いた。
「リングが………XANXUSを拒んだんだ…………」
拒まれた血に続く。
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えー、アリカ様。本当に申し訳ありません…………リクエストに欠片もお応え出来てませんねorz
流れが本編とほとんど一緒という………これ書いた意味無いですね!←
ですが最初の氷漬けフラグ回避辺りは本編でやろうか悩んで結局出せなかったネタなので個人的には満足してます(待て
ついでに言うなら空主が大空のリングを盗っちゃったので王子の出番が欠片も無くなってしまったという。やっちまったぜ!←
そしてですね、私にヴァリアークオリティは備わっておりませんよ!しかしヴァリアークオリティ欲しいです、切実に。1000円くらいで売ってませんかね………(おい
私の文の拙さが如実に現れましたね、しかしこういうのしか思いつかなかったので、ヴァリアーには試合に勝って勝負に負けて頂きました。
原作とほぼ同じ流れでもあるという←
本気で書き直し受け付けます……(真顔
まさかヴァリアーを勝たせるのがこんなに難しいとは思いませんでした………。
企画参加ありがとうございました!
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