全員集合(54/64)


振り向かなくても分かる、ヴァリアーの面々だ。つーか今振り向きたくない、だってXANXUS俺に覚悟しろとか言ってなかった?でも振り向かないとそろそろ銃口を後頭部にゴリゴリされそうだから振り向かざるを得ない、か。………あれ、XANXUSの匣兵器ってライオンじゃなかった?何故にタイガーパターン?じゃなくて俺が今1番言いたいのは、

「レヴィ、ルッスーリア、アウトーっ!!」

「なぬっ!?」

「んまっ!」

セクハラはいかんよな!特にラルはお相手がいるんだからダメだろ、いやγもいるだろうけど。………とかやってたらXANXUSにゴリゴリされた。ちょ、まさかここでかよ!?しかも止めてくれないし………ハマったとかじゃ、ない……よな?

「XANXUS!!」

「沢田に伝えろ。ボンゴレ9代目直属独立暗殺部隊ヴァリアーは――――ボンゴレの旗の下、ボンゴレリングを所持する者共を援護する!!」

「!!って……オレ達を…助けに!!」

「ししし情けねーの!それでも嵐の守護者かよ」

「でっ、ナイフ野郎!!」

「それよりスクアーロどこにいるか知ってるかしら?」

「足止め頼んだらやられた。山本君達で目下捜索中」

「ハッ、死んだか」

「ってことは次期作戦隊長私かしらv」

「これでど突かれなくてすむ♪」

「いやいやたぶん生きてるから」

そんな嬉々として死んだことにすんなよ、ってかXANXUSがまだゴリゴリしてんだけど何で?地味に痛いよ…………もしかして、これを覚悟しろってことだったのか?いや普通に考えてそれは違うよな………違う、よね?

「何よこいつ等………ま、いいわ。どのみち消すだけだもん」

「やってみろカス」

「……聞け、XANXUS……!!奴等は平行世界を使いお前達の技をすでに攻略している…型のある技は使わない方がいい!!」

「るせえっ」

「なっ!人が親切に…!!」

「諦めなよ獄寺君、ボスはそういう人だから」

獄寺君の肩にポンと手を置く。本当にボスは人の話と要望は聞かないよね。まぁ聞いたら逆に心配するけど、何か変なもの食べたんじゃないかとかさ。

「かっ消せ」

[ガアアアウゥッ!!!!]

「にゅ!!」




いったい俺の目の前で何が起きてるんだ?ちらりと横を見ても気づかないふりというか何というか。何つーか今休憩時間だよね………てか生パイナップルだよ初めて見たよ!いやさっきフラン来てね、「これから幻術やるんで10秒貸してくださーい」ってさ。で、幻覚見えない俺はフランの横で待機してた訳よ。ホント何起きてんのかさっぱり。30秒以上オーバーしてんのはまぁ、つっこむのは止めとくか。

「あれー?師匠、今何気に一歩前に出ましたねー。すぐに真ん中に立とうとするんですからー」

「クフフフ…何を言っているのです、おチビさん。お前の頭が邪魔だからですよ」

「そーやっておいしいとこもってくんですよねー」

「!!」

「ああっ」

しかし何だかんだで全員集合しちゃったよなぁ。そして俺が潰したオッサンは再生能力あんのね、尻尾生えてきたよ。何これ倒し損?まぁ今まで攻撃は出来なかった分こっちの戦力温存にはなった……のか?

「ここからが本当の死闘になるでしょう」

「はーい、本番いきまーす!」

何というかだいぶカオスになってきたわ。入り乱れ総力戦、って感じ?そうだよな、どっちも大将控えてるからまぁ流れとしてはあり得なくもないか。とりあえずもっかいオッサン潰すかなー、恐竜としての弱点モロ出しなのこいつだけだし。

その時、戦場に目の眩むような閃光が走り何かが降り立った。

「白蘭様…早すぎる!!」






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