逃走開始(43/64)


「なるほど、そういう訳か!!スゴいよユニちゃん!やはり僕には君が必要だ。さぁ、仲直りしよう。ユニちゃん」

「来ないで!もうあなたには、私達の魂を預ける訳にはいきません」

「ふふっ。なーに勝手なこと言ってんの?それ持って逃げるんなら、世界の果てまで追いかけて奪うだけだよ。さぁ、帰ろう。僕の所へ戻っておいで……ほら、」

「ツナ君、助けてあげて!」

「えぇ!?で、でも………」

まぁ普通はぽっと出て現れた人間信用出来ないよな、俺も無理だし。お?珍しくリボーンが殺気立ってんな………って撃ちやがったこいつ。

「え?あ、リボーン!」

「おじさま!」

「図に乗んなよ、白蘭。てめーが誰でどんな状況だろうとアルコバレーノのボスに手を出すんならオレが黙っちゃいねーぞ」

やばい、リボーンがカッコよすぎる。ねぇちょっと何で赤ん坊なのにそんなカッコいいんだよ?おかしくね?ちくしょう!…………いかんいかん、つか最近俺取り乱しすぎじゃない?と、みんなヒートアップしてきたな。そしてユニちゃんのチョイス無効発言に対し白蘭は人質を仄めかす発言をしてきた。本当に手段選ばねぇな、こいつ。

「来るんだ!オレ達と一緒に!!」

「!」

「みんな!!この子を守ろう!!」

「ツナ君!」

「ツナさん!!」

「よぉし、よく言った!」

「あぁ!」

「はい!」

「ありがとうございます!」

そんならこれで本格的に逃走開始ってとこだな。先にユニちゃん達逃がしたらこっちのもんだろ。ここは暴れたくてウズウズしてるスクアーロ達に任せて、ズラかるに限るね。しかもユニちゃんの話によれば基地ユニット上空に転送装置が来てるとか。とりあえず並盛に戻るまでが最初の関門ってとこだな。




「非戦闘員は早く中へ!」

「獄寺君達は!?」

「あ!」

「来ました!!」

「よおぉおし!出せぇ!!!」

「やったんだね、獄寺君!」

「オレじゃねーっス………ヒバリのハリネズミのトゲが増殖して足止めしてるんす」

「やっぱりすごいや、ヒバリさん!」

「これで、極限時間が稼げるな!」

「ボス!」

「?あ!白蘭!!ひいっ!!!あいつ!」

(なんて執念だぁ………)

ユニちゃん達が基地に入りスクアーロ達も戻ってきた、まではよかったんだけど白蘭まで来やがった。しかも奴の目本気の本気じゃねーか………そこまでしてユニちゃんが欲しいのか。ここは一応別の手段で並盛に戻ることが出来ない訳じゃない俺が頑張るしかないかな、他の奴だと置き去りフラグだろ?

「ツナ達は先に行け、今度はオレが時間を稼ぐ」

「いや、跳ね馬は行きなよ。俺が残るからさ」

「だが有人、そしたらお前は……」

「一応俺は並盛に戻る手段がない訳じゃないから適当に時間稼いだら並盛に戻るよ。跳ね馬はないんだろ?ここで無駄に戦力を減らす訳にもいかないし、行きなって」

「そういうことならオレとお前、2人で足止めならどうだ?」

「あー…………ま、いっか」

跳ね馬と共闘フラグは予想してなかった。あれ、でもこいつ今部下いなくね?ここでへなちょこ発揮されてもなぁ………その分俺が気張るしかないのか………。

「ディーノさん!有人さん!!」

「早く行け!」

「誰が相手だろうと僕を止めることは出来ないよ」

「あ!」

「!(この感じ、)」

「クフフフフ……それはどうでしょうね、僕に限って」






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