第3の大空(42/64)
観覧席からボンゴレの基地ユニットへ向かいフゥ太君達にスパナの手当てを頼み、入江君の元へ行くと平行世界から始まり白蘭の能力について話していた。あんだけ喋る元気あるなら入江君は問題無いだろ。しかしあれよね、未来の沢田少年達は沢田少年達に託してたみたいだけど正直俺に関しては違うだろ。どんだけ面倒くさがってんだよ俺。それにしても他の平行世界の俺はいったい何してたんだろーなぁ。まさか死んでたり?
「そ、君達の負け♪僕のことこんなによく分かってるのに残念だったね、正チャン」
「白蘭!」
「結局どの世界でも僕には勝てないのさ。約束は守ってもらうよ。ボンゴレリングは全て頂いて………君達はどうしようかな」
「待って下さい!約束なら、僕等にもあったはずだ。覚えていますよね、大学時代僕とあなたが最後にやったチョイスで僕が勝った。だが支払うものがなくなったあなたはこう言った。『次にチョイスで遊ぶ時はハンデとして正チャンの好きな条件を何でも飲んであげるよ』………今それを執行します。僕はチョイスの再戦を希望する!』
「!」
「うーん。悪いけど、そんな話覚えてないな」
「嘘だ!あなたが勝負事を忘れるなんて!」
「ムシがよすぎるよ」
「でも、約束は約束だ!あなたはチョイスには誠実だったはずだ!!」
「だからそんな話無かったって。無い話は受けられないよ。ミルフィオーレのボスとして、正式にお断り♪」
「くっ!」
入江君録音でもしときゃよかったのに。まぁそれも何かかんか理由つけて無効に持ってくだろうけどね。だいたい世界征服とか目論んでる奴がそう素直に取引に応じるとは思えないな。
「私は反対です」
「「!」」
「白蘭。ミルフィオーレのブラックスペルのボスである私にも……」
「お前は、」
「決定権の半分はあるはずです」
「ユニ、貴様………」
「ユニが、自ら口を利いた………?」
「えぇ!?あの子がミルフィオーレのもう1人のボス!!?」
「ボスがもう1人だと?どういうことだ!」
「ミルフィオーレファミリーは、ジェッソファミリーとジッリョネロファミリーとが合併して出来たんだ」
「ジェッソファミリーのボスが白蘭。そしてジッリョネロファミリーのボスが……」
「やはりお前のことだったんだな。でかくなったな、ユニ」
「はい、リボーンおじさま」
「えぇ!?リボーンの知り合い!?ていうか、おじさまー!?この赤ん坊のことをおじさまー!!?」
「うるせーぞ」
「いっでー!誰だよあの子!」
「オレの知り合いの孫だ」
「ま、孫!?」
「10代目!あいつの胸元………」
「あ、首におしゃぶり提げてる……赤ん坊でもないのに??」
「初めまして、ボンゴレの皆さん」
「あー!ツナさん赤くなってる!!!」
そこは突っ込んでやるな、ハルちゃん。女に免疫ない男がかわいい子に微笑みかけられたら誰だってあーなっちゃうって。つかここでユニちゃん来たかー。と、ユニちゃんが手にしていたおしゃぶりが輝き出した。マーモンの偽おしゃぶりも輝いてるようで結構結構、本物はあとでリボーンが渡してくれんだろ。
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