ルール+α(37/64)


「さーて、それじゃあお互いの参加メンバーを発表しよっか。あぁ、ここは唯一相談して決められるとこだからね」

「白蘭サン……指輪を持たない僕は、無属性でいいんですよね?」

「んん、まぁ特別にイイかな」

「だったら綱吉君、僕等のメンバーは決まりだよ」

「え…………?」

「ボンゴレの参加メンバーは大空に綱吉君、嵐は獄寺君、雨は山本君、無属性は僕とスパナが適任だ」

「おい!待て入江!!誰がてめーの指示に従うかってんだ!ボスは10代目だぞ!!」

「お、だがな獄寺。オレも、全員戦闘経験者のこのメンバーでいいと思うぞ」

「なっ!リ、リボーンさん!!」

「待たんかぁ!オレが出られんのはおかしいではないかぁ!!極限に我流と修行したんだぞぉ!!!」

「ちょ、お兄さん!」

「ここは我慢してくれ。条件は向こうも同じ………これがチョイスなんだ。それに、ジャイロルーレットの結果は決して悪くない。向こうは1人少ない上に白蘭サンも出られないんだ」

「そんな理由で納得すると思ってる?僕は出るよ」

「ヒ、ヒバリさん!!」

「ちょ、そんなこと言われても!」

「待てって恭弥」

「!」

「え?」

「ったく、しょうがねー奴だな」

「ディーノさん!!」

「ふん……」

「いつの間に……?」

「ワープの時に紛れ込んだんだ。ずっと居たぜ?」

あと約1名もずっと居るよな。こういう時やっぱ暗殺者だと思うわ。いやむしろこういう時じゃないと煩くて思えねーわ。

「ずっと!?(全然気づかなかった……)」

「お前等の家庭教師なんだ、来ない訳にはいかねーだろ?」

「びゃくらん何アレ?」

「跳ね馬ディーノ♪」

「考えてみろよ、ツナ達がミルフィオーレに勝てばその後はどいつとでも好きなだけ戦えるぜ?」

「ふん……急いでよ」

「あぁ、分かった」

(ディーノさんヒバリさん説得するの上手くなってる!!)

「ツナ、お前が決定しろ。そのメンバーでいいのか?」

「え?あ、はい!」

沢田少年流されてね?いやしかし驚くべきは跳ね馬だよな、まさかあんな簡単に丸め込めるとは。

「あぁ〜…………ダリぃ〜………」

「!あいつ、」

「口笛吹いてた……」

「マグマ風呂野郎!」

「白蘭様ぁ、悪いが出番もねーし正直やんなってきましたぁ」

「申し訳ありません、白蘭様。ザクロがダレてきました」

「ん?じゃあ急ごっか」

「へん!どっちが電波よ!!べーっ!」

「それじゃあ今度は僕等ミルフィオーレの参加メンバーを紹介するよ。雲は最も頼りになる真六弔花の優しいリーダー、桔梗。晴は殺したいほど生ける屍、デイジー。霧は真実を語る幻影の巨人、トリカブト。んーと、以上かな」

「!それじゃ1人足りてない!!お前達の霧の数は2だぞ!」

「まあ!」

「困った!………なーんて、言わないよ。前に言ったように真6弔花にはAランクの部下が1人につき100人ついてるんだ」

「そ、そういえば………」

「そんなこと言ってたな」

「もう1人の霧のプレイヤーは既に此処にいるよ。トリカブトの部下、猿ね」

皆スルーしてたから俺もスルーしてたけど見えてなかったのか。まぁそらスルーしてる訳だ。つか顔に縫い目あるんだけど、お前は某法外な手術代ぼったくる医者かっつーの。しかも鎧着用とかガチガチに装備固めてんのお前だけだぞ?

「術師が2人……」

「奴等人員には困らないって訳か」

「卑怯な……!!」

「さぁて、いよいよ一番大事な勝敗のルールだけど数あるチョイスのルールの中から最もシンプルかつ手っ取り早いターゲットルールでいくよ」

「た、ターゲットルール………?」

「簡単なルールだ、お互い敵のターゲットとなるユニットを1人決めそのターゲットが殺られた方が負けとなる」

「なるほど。大将を立てるんだな?ターゲットは取られたら負けの将棋で言う王将って訳だ」

「ちなみに、ターゲットはさっきのルーレットで既にチョイスされてるんだよ」

「え?」

「ルーレットボードの属性の所に炎が灯ってるだろ?ミルフィオーレは晴、ボンゴレは無属性に。ターゲットとなる属性に2人以上いる場合はルーレットがランダムに1人を選ぶんだ」

「あ!」

「うん、これで決まったね。ミルフィオーレのターゲットはデイジー。ボンゴレのターゲットは正チャンだ♪」

「そ、そんな……!!」

「心配ない。望むところだ」

「我々は入江正一を、貴方達はデイジーを先に倒せば勝利という訳です」

「分かりやすくていいじゃねーか。気に入ったぜ」

「だな」

「シンプルなだけに奥が深そうだ……」

「スパナの言う通りだ。!?うわぁあああ!何なんだこれは!!」

「正一君!胸から炎が!!」

あーぁ。これで更に勝率下がったぞ。ただでさえ入江君貧弱そうだから心配だなー。胸のあれ、炎だろ?どう考えても沢田少年達が敵やっつける前にタイムオーバーになりそうなんだけど。

「それはターゲットマーカー。標的となった者は胸に自らの炎を灯すことにより他のプレイヤーとの差別化をするんだ。標的が倒されず生きている証明にもなるだろ?」

「………っ!取れない……!!」

「無理だよ正チャン。バトルが終わるまで外すことは不可能だよ」

「待て、白蘭。生命エネルギーである死ぬ気の炎をこんなに垂れ流しちまったらあっという間にぶっ倒れちまう。下手すりゃ死んじまうぞ」

「それがこのバトルのタイムリミットになるんじゃないか♪」

「…………………」

「どんな理由であれ、ターゲットマーカーが消えたら負けだからね」

「な、なんてことを………!!」

「いいんだ、始めよう……」

「正一君!無理しないで……」

「ヘタすりゃ炎出してるだけで死んじまうぞ」

「それは敵も同じこと………それに僕は、犠牲心でやるんじゃない………白蘭サンをこんなにしちゃったのは僕なんだ。僕が逃げる訳にはいかない……!!」

「へぇ、正チャンそんな風に考えてたんだ………まぁいいや。前にも言ったけどこの盛大なチョイスの報酬は全てのマーレリング、全てのボンゴレリング、そして全てのアルコバレーノのおしゃぶり………即ち、新世界を創造する礎となる僕が今一番欲しいもの……7^3だよ。まさに世界の運命を懸けたバトルのスタートって訳だね」

「へっ、ずいぶんと派手派手しいオープニングセレモニーだぜ。下衆なてめー等にはお似合いだがな」

「さっさと始めようぜ」

「おっとその前に、公平にジャッジしてくれる審判を紹介しないとね♪」

「審判……?」

「「我々にお任せを」」

「き、君達!」

「チェルベッロじゃねーか!!」

「正一の話じゃ、いつの間にかミルフィオーレに居たらしいな。いったいお前等何者だ?」

「我々はミルフィオーレチェルベッロ機関」

「それ以外の何者でもありません」

「ミルフィオーレのチェルベッロ……?」

「ざけんな!どのみち敵の息のかかった審判じゃねーか!!」

「この子達は公平だよ。それが取り柄なんだから。それより、ズルしてるのは君達じゃないのかい?」

「え………?」

「99.99%の殺気を消しているのは、見事としか言いようがありませんが僅か0.01%…貴方がたのベースユニットから人の気配を感じます」

「チィッ!」

「スクアーロいたのー!?」

「なんだよ!来てたのかよ!!」

「来て悪いかぁ!!カスガキがぁ!!紛れ込んで暴れてやろうとしただけだぁ!」

「どんだけだよお前」

「んだとぉ!!!!」

「っははは」

いやお前その発想は如何なもんかと思うんだが。紛れ込んで暴れるって、ガキかっつーの。ありえねー、こいつホントに三十路か?正直に山本が心配だから来た〜とか言えばいいのに。…………それはそれで気持ち悪いな。

「ホログラムの君もだ、リボーン」

「!」

「此処には非7^3線は無いから、本体が基地ユニットから出ても大丈夫だよ」

「そうか。気が利くな」

「では、今回のチョイスに参加するメンバーはベースユニットへお入り下さい」

「フィールド内のランダムな位置へと転送します」

「転送?」

「相手のベースを見つけ出してどう攻めるか、それもチョイスを構成する戦略要素の1つなんだ」

「参加メンバー以外の皆様には、観覧席を用意致しました。チョイスの決着がつくまでは、そちらに入って頂きます」

「あ……」

「大丈夫、心配いらないぜ」

「あ……はい!」

流石跳ね馬、でもお前部下いない感じ?いないと色んな意味でやばいと思うんだけど………ま、いっか。

「観覧席から参加者への通信は禁止致します。観覧席へは各所に設置されたカメラの映像と我々の声、味方からの音声しか入りませんので悪しからず」

「なお、観覧席は完全に防御壁でガードされておりますが観覧席への攻撃は反則とし負けとなります」

「よかった………」

「オレ達は安心して戦いに集中出来るってことですね、10代目」

「うん……」

「それでは、3分後に開始します」

「用意してください」






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