バトル参加者(36/64)


思えば俺他力でテレポートとかすんのは初めてだ。ちょっとwktkしてるよ!つかあれって人数関係なく大量の炎がいるのか?設計図見てみたい、ものすごく。

「ったく、てめー等遅ぇぞ!」

「っはは、悪ぃ悪ぃ」

「僕は個人として来てるんだ。君達とは関係ない」

「だが沢田、よくこいつ等が来ると分かったな」

「いや。分かってたのは全員揃わなくては白蘭には勝てないということだけだ」

『うん、イイね。見事500万FVを越えて、合格だよ。じゃあ早速………チョイスの始まりだ♪』

「…………あぁ」

『まずはフィールドのチョイスをするんだけど、君達のその素晴らしい炎を称えてフィールドのチョイス権を君達にあげよう』

「何かしら……」

「トランプ、ですか……?」

『正チャンからチョイスのルールは聞いてるだろ?チョイスとは選択の権利。戦うフィールドと戦士を最初にチョイスしなければ始まらない。人の持つ、運命によってね……さぁ、そのカードを一枚引くんだ綱吉君。それが君の真の選択……チョイスだ』

「10代目、」

「任せるぜ、ツナ」

「ボス……」

「…………よし、チョイスしよう」

『フィールドのカードは………雷。じゃあ行こうか』

途端に身体が浮き始める。自分の意思ならまだしも人に浮かされるのは何だかなぁ。と、今度は引っ張られ始めた。そろそろ、かな。




「よっと」

無事着地成功!まぁ最近動いてたから失敗するはずも無ぇか。気配も欠けてねぇし無問題無問題。ただまぁ敵さんの気配が結構近いのが心配要素かな。

「やっ。ようこそ、チョイス会場へ」

「白蘭………んぁ!?」

「えっ?」

「はひっ!?」

「ふん……」

「な、何ということだぁ!」

「此処は……超高層ビル群のど真ん中!」

うっは高っ!流石に戦国にこんな高い建物も樹も無ぇぜ。まぁこんな狭い屋上で戦うなんて馬鹿なことは言い出さんだろ。

「何度も会っているような気がするけど、僕に会うのは初めてかい?………綱吉君」

「で、出たー!白蘭と真六弔花!!」

「ふふっ、此処で戦闘をするからね」

「え、此処で!?」

「そうだよ。いいロケーションだと思わないかい?」

「こ、こんな人の多い所で戦える訳ないでしょ!?」

「そう言うと思って人はぜーんぶ避けといたよ♪此処には、僕等以外人っ子1人いないんだ」

「チョイスのために特別に作られたバトルフィールドということか……」

「まぁ、追って説明するよ」

確かに人の気配っつーか生き物の気配しないから問題無いんじゃね?てかさぁ、俺の気のせい………じゃないよな、流石にそこまで鈍ってねーぞ。若干1名生きてないよな?傀儡系の何か?つか参加者に人外ってありなの?

「ププー!なーんだ、チビッ子ばっかりじゃない!」

「何ぃ!?」

「てんめー!!!」

「ププッ、こんなの全部ブルーベル1人でっ!?」

ブルーベルと名乗った子供の動きが不意に止まる。まぁ、流石に殺気向けたら止まるよね。辺りをキョロキョロと見回してる限り誰が殺気向けたかとか分かってねぇな。見かけ倒しか?思ったより強いって訳じゃ無さそうだ。

「ハハン、慌てないでブルーベル。白蘭様が楽しみにしておられたお祭りなのですよ。ゆっくり楽しみましょう」

「マグマ風呂と言い、こいつ等人間じゃねーのか!?」

「ふん、御託はいい。すぐに始めようよ」

「だーからダメなんだって、ヒバリチャン♪これはチョイスなんだ………まずは次のチョイスを始めなきゃ」

「な、何あれ!」

「あれは……ジャイロルーレット……?」

「みんなが見やすいように、映し出そうね」

「な、何だこの記号の羅列は………!!」

「指輪の手を歯車の面に添えて、綱吉君。ほら、こうするんだ」

「こ、こう………?」

「チョイス≠フ掛け声で歯車を右に回すよ」

「え?ちょ、ちょっと待っ「チョイス」ってあぁ!」

「ん、止まるね。これで決まったから」

「え………?」

「バトル参加者♪」

「な、何なの?何か数字が並んでる……」

「属性マークの横に……!そうか、数字は各属性の参加人数………!!」

「流石イイ勘してるね、正チャン♪そ、ジャイロルーレットでチョイスされたのは、実際にフィールド内で戦う各属性の戦士の数だよ」

「属性によって人数違うのかよ!?」

「ボンゴレとミルフィオーレで合計も違う…………」

「これがチョイスの醍醐味だよ♪ボンゴレは大空に嵐に雨が各1名か。イイ引きしてるじゃないか、綱吉君♪」

「おい待て!だったら1番下の□は何だ!?あんな属性見たことねぇ!」

「ん?あぁ、あれは無属性…………つまり指輪を持たぬ者を示しているんだ。君達は2だから、2名を選出してくれなくちゃならない」

「それで全員連れてこいって訳だったんだな」

「みんな戦いに参加なんて、そんな!」

「ぼはっ」

突如その場に上がる鈍い音と呻き声。まぁ発信源は俺だがな。背に京子ちゃんとハルちゃんを庇いつつ倒れたそれを見据える。あー、何か今俺目が据わってんぞ。

「!いつの間に!?」

「悪ぃけど此処から先変態は立入禁止だ。とっとと帰れよ」

「有人さん………!!」

つーかこういう変態っぽいの同じ男でも引くわ………まだレヴィの方がマシなんだけど。1mmくらい。

「すいませんね、ちょっと目を離した隙に。デイジーはあなた達のように美しく……滅び行く者に目が無いんです」

「あー、そ。2人共、大丈夫?」

「は、はひ……」

「はい………」

「助かったわ」

「当然のことしたまでだから」

リーダー格っぽいケバ男が蔦のようなものを出し変態野郎を引き摺る。いいねそれ、便利そう。匣兵器の一種だろうなぁ、幅が広いな匣兵器。

「まだチョイス始まってないのに、僕の守護者に手を出すとかそういうの困るなぁ。多村……有人、クン?」

「そう言うんだったら首輪でもつけて手綱握っとくんだな。放し飼いにしたお前等の不始末だろ?」

(有人さん………すげー……)

「アハハ!やっぱりキミ、面白いね♪」

いやお前に面白いとか言われても全く嬉しくないから。てか白蘭と対面済みみたいだな、いったい俺は何処でこいつと会ったんだ?平行世界か?






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