チョイス当日(35/64)


いやー6日って早いよな。もうチョイス当日だよ。ちなみに修行の成果はまぁ思ったよりよかったからいいかなって感じ。
俺自身は修行無いから代わりに何してたかっつーと久しぶりにお守りを作ってたんだよな。
未来に行く前に渡したヤツは全員使い果たしたみたいでただのストラップと化してたし。と、いう訳でお守り更に強化バージョンを作ってみた。
いや、このお守り最初から強化とか出来ねぇんだよ。面倒くさいけど。まぁこればっかりはしょうがない。ちゃんと人数分作れたし一撃で即死とかは無いだろ、たぶん。
つーか俺最後か。

「どうもー……おぉ、カッコいいじゃん」

「ちょっと照れ臭いんですけど、」

「いや、いいと思うよ?うん、似合ってる似合ってる」

「有人、お前の分だぞ。あとお前何してたんだ?」

リボーンに服渡されたんだけど。俺も着るのか!採寸してないけど大丈夫なの?まぁ俺採寸とか嫌いだからさせないけどね。つか沢田少年達のカッコいいなぁ。
黒いいよ黒。

「お守り強化版を作ってたんだ。みんなの分ちゃんとあるぜ」

「本当ですか!?」

「確かに使えるからな………」

うん、未来で戦闘経験組は流石にお守りのありがたみを理解してるよな。まぁ今回の強化版は防御回数が少し増えたのと壁が少し厚くなっただけなんだけどさ。
もう少ししたら飛躍的なグレードアップ出来るかな。まぁまだ気が早いか。

「みんな………行こう!」

てかこの制服恐ろしい位ぴったりなんだけど、何これデジャヴ?前にもこんな恐ろしい事態あったんだが。




「何だ、これ!?」

神社の境内には何というかお立ち台のような物が。どうやって運んできたんだこれ。
つか何に使うんだ?別にイベントとか無いだろうから今日までこちゃこちゃやってた技術組の何かだろ?たぶん。

「どうしました?10代目」

「う、うん………山本とヒバリさんまだかなって………」

「あっ…………」

「ヒバリさーん!山本ー!!」

「何をやっとるんだあいつ等ぁ!決戦だというのにぃ!!」

「まさか来ないつもりでは………」

「「えぇ!?」」

まぁ来ないってことは無いだろ、全員で来ねぇと失格扱いなんだから。確かチョイスの場所は並盛じゃなかった筈だから、此処でどうこうすることはないと思うんだが。
まぁどうなるかは分かんねーよな。

「修行を失敗した可能性もあるな」

「だ、大丈夫ですよ!きっと来ます。それにミルフィオーレの連中だってまだ来ていないんですから!」

それは来るフラグだよバジル君!言い終えると同時にスパナが持っていたレーダーが鳴り出す。ほら来ちゃったじゃないか。ただでさえこっち崖っぷちなんだからフラグ回避くらいは頑張ろうぜ………。

「死ぬ気の炎が接近している。異様なスピードだ。おかしいぞ、とっくにウチ等の位置と重なってる。っ!上か」

「あぁっ!」

「何だ!?」

「雷雲………?」

黒い雲が上空に渦巻く。あれ何かあるな。何だあれ、顔?

『やぁ、諸君』

「んあー!!?何あれー!?」

『元気そうじゃん、綱吉君』

「えぇ!?びゃ、白蘭!!?」

「白蘭とは巨人だったのか!?」

「オバケー!!!」

「綿菓子みたい………」

「実際は手も足もあるわよ」

「アンビリーバボーです……」

「幻覚か!?」

「違うと思う………」

幻覚だったら俺に見えないよ獄寺君。それにしてもよく作ったなぁ。製作費半端無いだろあれ。まぁそれだけの財力があるってことだよね。

「金属反応がある。巨大な装置だ」

「みんな、落ち着くんだ!あれは顔の形をした、アドバルーンのようなものだ。ミルフィオーレの科学力なら不可能じゃない」

「何だかもうマフィア超えてる……」

同感だ、沢田少年。まぁ世界征服のようなものを企んでる辺りもう1つの軍事組織として考えた方がいいかもな。マフィアとは最早別もんだろ。

『あれれ?全員連れてこいって言ったのに揃ってないね』

「そ、それは…………」

『まぁいいか。本番で困るのは君達自身だからね』

「白蘭サンこそ、ルール違反だ!チョイスに使う基地ユニットとしては、その装置は大きすぎる!!」

『早とちり治ってないなぁ、正チャン。これはやっと完成した新しい移動手段だよ。君達も一度見てる♪』

「するとそれは…………」

あれか?何とか基地ワープの時のヤツ?そんくらい大きくないと無理なのか。やっぱワープとか普通は無理だよなぁ。前世で似たようなの使ってたけどな!
いやだって時間も経費も節約出来るんだから使わない手は無いだろ。まぁ代わりに死ぬ確率これでもかっつーくらい跳ね上がるんだが。
中通るだけで殺されかけるとか、普通無ぇよな。

『このメカは君達をチョイスの舞台へ連れていく超炎指輪転送システム=x

「メローネ基地をごっそり移動させたあれか!」

「つまり、戦場は並盛じゃねーんだな?」

『うん、その通り♪ただし知っての通りこの装置はただでは作動しなくてね。君達に今日のチョイスに参加する資格があるかどうか試す役割も兼ねてるんだ♪』

「参加する資格?」

『ズバリ500万FV!!!それが君達をチョイスの舞台へ転送するために必要な炎圧なんだ』

「ご、500万FVだって!?」

「マックスパワーのXバーナーの20倍だ」

『転送装置を使うにはまだ半端ない炎圧が必要でね。その炎は君達に自分で用意してもらうのが筋だと思うんだ。いわばチョイスに参加するためのチケットって訳さ♪』

「そんな、一方的すぎる!」

『結界を張らずにその場で炎を灯してくれれば装置が拾ってくれるからね。脅かす訳じゃないけどもし出来なかったら、僕は君達に失望してこの街をこうしちゃうかもね♪』

「「「「「「っ!」」」」」」

目からビームを実際に見たのは初めてかもしれん。つか初めてだな。まぁ相手が優位に立ってるんだからこの位でいちいち反応しちゃダメだぞ沢田少年達。
てか、誰も死んでないからまだマシだろ。この場で虐殺も充分有り得るんだからさ。

「並盛の北山が………」

「幻覚じゃねーのか!?」

「分からない………」

「なんてことを…………!!」

『おぉっと、ゴメンゴメン♪顔が滑っちゃった♪』

「確かに、世界を恐怖で支配する素質有りってとこだな」

あぁ、まぁそれはそうかもね。でも俺から見ればまだ生温いかなぁ。……いや、比べるのはナンセンスだな。

『さぁ早く炎を絞り出してごらん。約束の12時まであと少ししかないんだからさ。僕から照射される光が無くなったらタイムオーバーだからね♪』

「光が狭まってる!」

「しかも早いぞ!」

『さぁおいでってば。どうしたんだい?ビビっちゃったの?』

「だって………まだ全員揃ってないし………」

『へぇ。ルールを重んじてくれるのは嬉しいけど、でも僕には500万FVを出せない言い訳に聞こえるな』

「きっと………きっと来てくれる!」

『でもタイムオーバーだよ』

「いや………来る!」

うん、ちゃんと来てるぞ。つーかスクアーロも来たのか。てっきりチョイスには来ないとばっかり。だって自分が戦えないの分かってて来るような奴じゃないだろ?

「何してるの、君達」

「よっ、待たせたな!」

「二人共………!!やっぱり来てくれた!」

「10代目!」

「沢田!」

「ボス!」

「よ………よし!ボンゴレ匣、開匣!!」

「やはり僕は間違ってなかった。彼等こそ白蘭サンに対抗しうる唯一の光……!!若き十代目ボンゴレファミリー!」

何か俺ハブな感じ半端無いんだけど!別にいいよ俺にはめぇこがいるからな!!だけどちょっと風の匣欲しかった!あ、でも何の動物になんだろ。気になるわー。






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