業務連絡(33/64)


やっぱり無理あるよなぁ………何がって、沢田少年達の修行だよ。あの精神状態じゃ集中しようがないし、誰かが尻叩いてくれる訳でもなし。
まぁ飯は無理矢理食わすけど。じゃなきゃ燃費悪くなるわ効率悪くなるわ最低のダブルアタックだからな。
それからあともう1つ問題あるんだよ、大したことじゃないけどマンネリ化っつーかレパートリーがな………もう鍋でいい?
味付け変えりゃ問題無い?ある程度量が無いと奴等食べ盛りだしすぐ腹減って集中さらに切れやすくなるよなー。あ、そうだ。
明日おでんやろう。そろそろ季節だしな、いいんでない?おでん。今日から仕込みやっとけばいけそうだな、となると昆布と大根は必須だよな。
…………あれ?沢田少年と京子ちゃんだ。話し…………かけない方がいいな、俺は空気の読める男だぜ!とりあえず一旦荷物置いてから出直すかー。

「ただいまー」

「早かったな」

「ツナを見なかったかしら」

「沢田少年なら笹川妹ちゃんと河原でランデブーしてたからスルーしといたけど」

「順調に行ったようね」

「みたいだな」

「え、何どういうこと?」

帰ったらリボーンとビアンキさんに話しかけられた。順調に行ったって何が?

「修行に行き詰まってたからな。リフレッシュっつー訳だ」

「あー、なるほどね」

「あとあの子達今日からまたあなた達の分のご飯も作ることにしたみたいよ」

「お、マジで?そらよかった」

これでもう何作るか悩まなくて済むな!しかしここ数日でかなり色々作れるようになったよな俺………あんまり必要無いスキルアップじゃね?ま、いっか。

「よっ」

「ちーす。どうかしたんですか?」

何とびっくり跳ね馬がいた。何しに来たんだ?雲雀の修行が難航してるとか?それは無いか。

「あいつ等の修行の様子見にな」

なるほどな。そういうことならあんまし期待出来ないぞ。でもまぁ家事は俺が受け持ったから少しはマシなんじゃね?5mmくらい。

「今から全員集めるぞ」

「あぁ、了解」




「お、来たな」

「ディーノさん!来てたんですか?」

「修行の進み具合をチェックしにきたぜ。こいつ等に今成果を聞いていたところだ」

ナイスタイミングで沢田少年が来た。京子ちゃんとランデブーはもういいのか?つかそれよりもこいつ等の成果…………いや、こいつ等は俺の部下じゃない。
部下じゃないし特に指示出したりもしてないから俺がキレるのはお門違いだよな。だけど何この体たらく!!
ちょっとプチッと来たぞ?部下だったら張り倒してるわ…………曰くお前やる気あんのか、とな。まぁそれは置いといて、だ。

『ラン♪』

「お?」

「何だ?」

『ランラン♪』

部屋のモニターに訳の分からんムービーが出てきたっつーか何だこれ。ハッキングされてんのか?それ普通にやばくね?

「何者かに回線をジャックされてます!」

嫌なフラグ程乱立するのは世の定めだよな………面倒なことになんなきゃいいけど。ほら、まだこいつ等全然戦えないし。

『ランラン、ラン♪』

「ダメです、止められません!」

『ランランランランラン、ラン♪』

つーかランラン煩いんだけど、モニターの電源ぶち切っていいかな。あり?これ。

『ビャクラン!』

ビャクラン………あー、白蘭ね。わざわざ凝った演出どうもありがとう時間の無駄遣い乙。でもこいつ強いらしいから多少の時間の無駄でどうこうならんよなぁ。

『フフフッ、どう?面白かったかい?』

「白蘭………!!」

『退屈だから遊びに来ちゃった♪食べるかい?』

「野郎、おちょくってんのか!?」

『なーんてね。本当はチョイスについての業務連絡さ』

「業務連絡?」

獄寺君は本当に食いつき半端無いよなぁ。
チョイスには俺出れねーし、っつか出る気無いし。俺としてはチョイスよりもその後に控えてる戦いに備えたい。………チョイスの後に戦ってたよな、確か。記憶違いとかだったら全俺が泣くぞ、マジで。

『ほら、詳しい条件はまた後で報せるって言ったよね。6日後のお昼の12時、並盛神社に集合』

「6日後………」

「並盛神社………!」

「並盛で戦うの!!?」

『うーん………どうだろうね?とりあえず必要な準備して仲間は全員連れてきてね。少なくとも過去から来たお友達は全員だよ』

「!何!?」

「全員って……」

「京子ちゃんやハルも!?」

「何だとぉ!!?」

『そこに意味があるんじゃないか。みんなで来ないと君達は失格だからね』

「なっ……」

「ちょっと待て!!」

『じゃあ、修行頑張ってね〜』

通信はここで終わりか…………。6日もあればあの2人は平気だろ。あとはこいつ等がどう納得するか、だな。まぁそこは俺の知るところじゃないし問題ないな。






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