レッツ修行タイム(30/64)


「よしっ、揃ったな。今日から本格的な匣兵器の修行だが、リボーンの一番の教え子であるオレが、全体を仕切る家庭教師をすることになった。よろしくな」

トレーニングルームにて沢田少年達と共に修行内容を聞く。俺はまぁサポート役としてなんだけど。

「ヘナチョコのあいつなんかに勤まるんスかねー」

「でもディーノさん部下の前だとすごいし……」

「ちなみに今回オレはその上の役職家庭教師の精≠セからな」

「妖精になっちゃったよ!!」

リボーンお前、そのコスプレいったいどうなってんだ……しかもめっちゃ跳ね馬蹴飛ばしてるよ。音がすごい痛そうだ。

「オレはこの時代のツナに聞いてお前達のボンゴレ匣のことを多少は知っている。そこから考えてそれぞれに違う修行をしてもらうつもりだ。ちなみに雲雀恭弥はオレとの修行をもう開始させている」

「えっ!?ヒバリさんと!?っていうかヒバリさん見つかったんですね!!」

「相変わらずかわいくねーじゃじゃ馬だけどな。…………じゃあ沢田綱吉!お前から修行内容を言ってくぞ」

「あ……はい!」

「お前は正しく開匣出来るまで1人だ」

「え!?……1人って、1人ぼっち……!?」

「1人といっても匣兵器と一緒だぜ。匣にトラブルが起きた時は使い手がずっと一緒に居てやることだ」

「……それだけ、ですか?」

「今のがヒントだ」

「えっ?」

「次に獄寺隼人。お前は匣兵器初心者である笹川了平と、ランボの面倒を見てやってくれ」

「なにっ!?」

ものすごい無茶振りだな跳ね馬……。何でそう円滑に進まない面子を組ませるんだ、修行が遅々として進まなくなるぞ。

「すごいね獄寺君。もう教える立場なんて」

「えっ!?………いえいえもったいないお言葉!!自分なんて、まだピヨッ子です!!ですがお役に立てるのなら力の限りやらせて頂きます!!」

はい獄寺君のやる気スイッチ入りましたー。まさかこんな形で沢田君が焚き付けてくるとは思わなかったなぁ………。

「オレは嫌だぞ。タコヘッドの指導なんぞ極限にクサクサする!!」

「ランボさんあの愚か者嫌〜い」

「何とでも言えっ!!オレは10代目に任されたんだ!!引きずり回してでも教え込むからな!!」

(オレ任せてないー!!)

このグループ大丈夫なのか…?沢田少年につこうかなって思ったけど、こっちの様子もちゃんと見た方がいいかもしれないな。

「次にクローム髑髏。お前は匣兵器強化のためにも半分の時間をアルコバレーノ、マーモンの残した幻覚強化プログラムで修行し、残りの時間を格闘能力アップに使うんだ…あそこの2人に手伝ってもらってな」

「?」

クロームの見た先にはビアンキとイーピンが。まぁ彼女達は平気だろうな、むしろ心配する要素が見当たらん。あとは山本か。

「そして山本武」

「うす!待ってたぜ!!ディーノさん、何やんだ?」

「…………お前はパスだ。待機」

「へっ?」

「パ…パス!?」

「つーかお前には手ぇ出せねーんだ。お前にヘタなこと教えればあいつにぶっ殺されるからな」

「…?あいつ?」

「お前の才能の一番の理解者は本気だぜ。今回の修行で山本武、お前すげーことになるかもな」

…………たぶん、スクアーロだよな。え、山本が負けたって知ったらあいつぶちギレんじゃね?山本逃げろ、超逃げろ。






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