忘却による不透明感(28/64)
「こんなもんか」
「流石だな」
キキッとブレーキをかける。いやぁ、意外といけるもんだな!何台かバイク駄目にしたけど。
悪気は無いよ?ただ、転びそうになって反射でついバイク蹴飛ばして回避するのを4〜5回やっちゃっただけで。
ジャンニーニ本当に涙目だったけど、まぁしょうがない!
「あとたまに炎出し忘れるんだよね。エンジンかかんなくなる」
「慣れろ」
リボーンは手厳しいなぁ。そうこれ何が面倒くさいって炎をチャージしないといけないんだよね。あれかな、バッテリー匣使ったらしばらく保つかな。
「やってるわね。さぁ、あなた達今夜は歓迎会よ!」
「歓迎会?」
トレーニングルームにビアンキさんがやって来た。歓迎会…………って、何か歓迎するものあったっけ?
「言ってなかったか?」
「何を?」
「お前とバジルと了平の歓迎会だぞ」
「……………………えぇ?」
こんな流れ原作にあったっけ?つーか歓迎会って……………あーでもこいつ等中学生だしなぁ。
しかも一般人もいるからそういうのはやった方がある程度のストレス発散にもなるしちょうどいいっちゃあ確かにちょうどいいか。
それにしても原作の忘れ具合半端ないわ。
まぁワンクッション挟んでるしな………これが最初に死んで次、とかだったらまだ覚えてただろうけど………それだと完璧非戦闘要員だよな。
人間そう簡単には強くなんないよ、やっぱりある程度環境要因が無いとね。
明日から修行開始かぁ…………その前に何かイベントあったような気がしないでもないんだけど、まぁいっか。
やはりと言うか何と言うか、歓迎会は時間が経つにつれグダグダな感じになった。
まぁ今はもうお開きになったんだけど。明日はどうしようかな、ちょっと新発見したからそれが出来るか確かめた方がいいよな………たぶん。
「!」
突然地下アジトに爆音が轟く。それと共に急に殺気が膨れ上がる。ミルフィオーレの奴か?いや、俺が気づかない筈無いだろ。
急に現れた…………ってことは匣兵器か?とりあえず確認しねーと。音は沢田少年の部屋の方からだよな、確か。いったい何しでかしたんだ?沢田少年。
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