理不尽な怒りの矛先(25/64)


「ああ!装置の中心が開く……!!」

「この時代のボンゴレのボスから君達への贈り物だ。心して受け取ってくれ!!」

装置の中心部分が開き、中から7つの匣が飛び出す。やっぱり俺の分は無いですよねー。まぁ俺には雲羊がいるからな!しかし風のリング最早ただの飾りだよな………。

「これがこの時代のボンゴレ10代目より君達に託されたボンゴレ匣≠セ」

「オ……オレが……?」

「サイコロ!!」

「………違う」

「極限にこの黄色いハコは何だあ!?」

「しっ!あとで説明してやっから!!………それよりも入江!風「獄寺君、ストップ」………んだよ」

あっぶなー、油断も隙もないな獄寺君。風のリング関係は10年後の奴等にはタブーだってば。

「入江君俺から何か預かってたりしない?何でもいいんだけど」

「そういえば、有人さんから手紙を預かっていたんだ。………これだよ」

「ありがと」

入江君から封筒を貰う。しっかしどんだけ10年後の俺は手紙書いてんだよ?まぁ、俺以外の奴が読めないようにって予防なんだろうけどさ。

『ゔお゙ぉい!!』

「んなっ!?」

『ヴァリアーから通信を繋げとの要請です………ミルフィオーレに盗聴される恐れがありますが………』

『いいから繋げぇ!!』

『怖いから繋ぎますよ!ヘッドホンの音量に気をつけてください』

ヴァリアーからの通信か。俺無線持ってないんだよね、沢田少年の横から聞かせてもらうか。

『てめー等ぁ!!生きてんだろーなぁ!!!』

「スクアーロ!」

「っるせーぞ!!」

『いいかぁ!!こうなっちまった以上ボンゴレは一蓮托生だ。てめー等がガキだろーとふがっ!てめっ!!』

無線から聞こえる殴打の音。XANXUSに瓦礫でも投げられたんだろ、たぶん。それにしても頗る煩さだな、流石スクアーロ。

『沢田綱吉』

「!この声は……!!」

『乳臭さはぬけたか。10日後にボンゴレが最強だと、証明してみせろ。……それから有人、覚悟しておけ』

「「えっ………」」

ブツッと無線が切れる。つーか思わず沢田少年とシンクロしちまったよ!XANXUS覚悟しておけって………何!?実は怒ってんの?
俺ちゃんと許可もぎ取ったよね?それでも怒ってんの!!?

「まぁどっちにしろ奴等今回は味方みてーだな」

「……あの、骸様は……六道骸は今…どうなっているんですか……?」

「………………………白蘭サンの話では、骸はミルフィオーレの兵士に憑依していた所を白蘭サンの手で殺されたらしい。だが僕はそう思っていない。何故なら復讐者の牢獄の死亡者リストに彼の名前はあがってこなかったからね」

「………ってことは……」

「生きてるよ、それは間違いない………!おい君!!」

「クロームさん!!」

「………よかった……………」

そういえば俺現物、幻覚問わず六道骸に会ったことないなぁ。あ、でも幻覚だったら俺見えないよな。
…………たぶん、クロームがキモい喋り方してるくらいにしか思えないんじゃなかろうか………嫌だな、それ。

「ツナ、正一にまだ大事なこと聞いてねーぞ」

「え?」

「入江正一。お前、オレ達のファミリーになるのか?」

「へ?ダメかい?」

「がっ!あっさり……っつーかヌケヌケとー!!」

「ウチも行くところがない。雇ってくれボンゴレ」

「スパナ!!」

「どうするんだ?ツナ」

「こういう時いつもオレだな!」

「ボスのお前が決めるに決まってんだろ」

14歳の子供に求める判断じゃなくねぇか?それ。とりあえず俺はあれだよな、風関係の話をリボーンに一応しておくべきだな。
10年後の面子には言ったら混乱するかもしれないから言わないでおくか。それに10年後の面子が未来の記憶受け取った時に余計な面倒事は伏せとくべきだろうし。






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