テレポーテーション(24/64)
「リ…真6弔花!!?」
『んん、彼等こそが僕が新世界を創るために選んだ本当の守護者達だよ。僕等を倒したら今度こそ君達の勝利だ。ミルフィオーレはボンゴレに全面降伏するよ』
「白蘭サン!!力比べって……一体何を企んでるんですか!!?」
『昔、正チャンとよくやったチョイス≠チて遊び覚えてるかい?あれを現実にやるつもりだよ♪』
やっぱりチョイスか。俺は沢田少年達鍛える方に回ればいいか、それでいいだろ。んでチョイス終わったら最終決戦か?
たぶんそうだよな。あとその前にユニちゃんと接触って感じだろ。
『細かいことは10日後に発表するから楽しみにしててね♪それまで一切手は出さないからのんびり休むといい』
「無茶言うな、あんな怪物見せられてのんびり出来るわけねーだろ?」
『お、君はアルコバレーノリボーン!んーもっと話したいなー。でも君達はもう逃げないとね』
「?」
『君達のいるメローネ基地はもうすぐ消えるからさ』
「!?」
「消える!!?」
『正しくは基地に仕込まれた超炎リング転送システムによって移動するんだけどね』
「!それってリングの炎を使ったテレポーテーションシステム……?完成……してたのか?」
『まだこの規模の物体じゃなきゃムリなんだけどね。凄まじいエネルギーと時間がかかるから一生に一度見れるかどうかだよ。じゃあ、楽しみだね10日後♪』
瞬間、ホログラムが消えメローネ基地が眩く輝き出す。俺信じてるからな、入江君。
だから結界とか座標軸固定して移動しないようにしたりとかしないからね、本当に頼むよ。しかしかなり揺れるなぁ。
あ、メローネ基地飛んでった。すげぇマジもんのテレポートだ!
「大丈夫スか10代目!!」
「う、うん……」
「どうやらまだ並盛の地下にいます……」
「!!基地がっ………メローネ基地が消えた!!!」
「こんなことが………」
「本当にテレポーテーションなんて……」
「でもなんで、オレ達だけ残れたんだろう?」
「彼が晴のボンゴレリングと共に来たからさ」
笹川兄も来たか。あれ、笹川兄ってチョイス出るっけ?確か沢田少年は出てたんだよね。んで白蘭はいなくて、幻騎士は死んで……山本がいたのか?
チョイスメンバーを重点的に鍛えたいんだけど…………誰だか分からん。
「極限に此処は何処だー!!?」
「!」
「あれは……」
「10年前の、お兄さん!!」
「僕達が移動しなかったのは7つのボンゴレリングが揃ったことにより結界が出来たからなんだ」
「お前、こうなることを読んでたのか?」
「あぁ、白蘭サンのやりそうなことの何割かはね」
このあとは…………ボンゴレ匣貰うのか。まぁたぶん俺の分は無いだろ、こっちに風なんか無いからな。ヴァリアー匣あるだけまだマシだよね。
「しかし大変なことになりましたね……あの6弔花より更に上がいるとは………この戦力でこの先一体どう戦えと…………」
「そりゃやるっきゃないっスよ」
「や……山本!いつから!?」
「ったく、心配かけやがって」
「でもどう考えても無謀な戦いだ。ミルフィオーレの戦力に敵うはずがない」
「んだ、てめーは!」
「まともにぶつかれば確かにそうだけど、戦略次第だと俺は思うぜ?」
実際下っ端なら匣なくても勝てたし。5000の部下とかAランク100人とかぶっちゃけ居るだけ無駄ってーか、むしろ一網打尽にしやすくしてくれてありがとうみたいな?
つーかAランクって強いのか?XANXUSに負ける程度なら俺でも勝てるんじゃないだろうか。
「間違っちゃいないが、スパナの言うことは正しいぞ」
「リボーンさん……」
「……………確かに…………」
「いいや、出来るさ!!」
「入江君?」
入江君が装置の方に向かって歩き出す。あぁ、そうか。ボンゴレ匣か。
「成長した君達なら奴等と渡りあえる!!僕達だってただ君達をイジメてたわけじゃない。君達を鍛えることはこの新たな戦力を解き放つことでもあったんだ!君達の成長なくしては使いこなせない新たな力………今こそ託そう」
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