集合(18/64)


今大急ぎで日本に向かっている。何でかって言うと貰った日本へのルートね………あれな、普通にそれ通りに行ったら2日じゃ着かないんだよおおお!!!!
俺最初そういうバックアップ何も無いと思ってたから、なんだよスクアーロいいとこあんじゃん………って思ったらこれだよ!
何て言うの?嫌がらせが細かすぎる!気づかないで行ってたらどうしてくれるあいつ等!!いやむしろそれ狙いだったりする?
これはもう当日の朝ギリギリ着くか着かないか、ってところだな。作戦も何もあったもんじゃない。
そこら辺連絡しておきたいんだけど………コードとか知らないからな、俺。連絡しようがないっていうね。
つーか今ふと思ったんだけど確か殴り込みちょっと早めにやってなかったっけ?何か敵が来たとか何とかそんなこと言ってたような気がするんだけど気のせいか?
仮にそうだとしたら確実に俺間に合わんわ………現地集合とか無いわー。んで現地集合と言われても俺何処に行けばいいか分かんないっての!人の気配辿れば分かる?
確か地下だったはずだから下から大量の人の気配がするところをしらみ潰しに当たってくしかない…………か。
ボンゴレアジトはたぶんそんなに人居ないだろうし、まぁとりあえずそれで何とかするか…………。




『それまでいい子にしてろってことな!お子様達♪』

『ゔお゙ぉい!てめえ何しに来たあ!!』

『王子ヒマだし。ちゃちゃいれ』

『口出しすんじゃねぇ!!ぶっ飛ばすぞぉ!』

『やってみ』

ヴァリアーから送られてきた画像データを見ていれば取っ組み合いを画面の中で始めだした。これでは全く収集がつかないだろう。しかしそこに1人乱入したのだった。

『俺もしばらくしたらそっち行くから!そん時はよろしく!』

「有人さん!?」

いきなり画面に現れた男はつい先日仲間となった彼等よりも年上の青年で。
10年後という世界に来てから音信不通となり安否が確認出来なかったが、案外元気そうで1つ肩の荷を降ろすことができた。

「でも、分かりやすい指示っていったい…………」

「どうやらイタリア帰りのあの人のことみたいですよ!」

「え…………?」

後ろから靴音がし、それを振り返って見れば10年前の面影が残る顔立ち。そして、腕の中の見慣れた存在。

「笹川了平、推参!!」

「芝生…………!」

「お兄さん!!…………それに、クローム髑髏!」






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