対王子(12/64)


「そんな訳で今日約束果たそうかなって思ったんだけど空いてる?」

「バリバリ空いてますよー。むしろ退屈してたんでナイスタイミングですー」

「そらよかった」

「………………………おい、何でカエルが此処にいるんだよ?」

最近お世話になりっぱなしの地下トレーニングルームにやって来た。今日の相手がベルフェゴールだったからちょうどいいやってんでフランを呼んでみた。
ほら、この間笹川兄と戦った時手伝ってもらったし。

「それはミーが堕王子殺すの手伝って貰うためですー…………ゲロッ!痛いですー、何するんですかー?」

フランのカエルが針山に早変わりだよ。あのカエルどうなってんだ?気になるわー。
まぁだいぶ避けてたけど。

「まぁ2対1でも問題無いだろ?俺匣動物使えないしさ」

「そういうことなんでー、ちょっくら死んでくださーい」

「しししっ、上等じゃん。王子怒らしたらどうなるかたっぷり教えてやるよ」

そう言ってベルフェゴールはリングに炎を灯し匣を開匣した。出てきたのはお揃いのティアラをつけた嵐ミンク。………って、

「「げ」」

おいおい最初から開匣すんなよ!俺匣動物使えないって言ったよね?!フランは………フランって匣動物持ってたっけ?

「フラン匣兵器は!?」

「非常に残念なことにミーは今匣兵器の類いは1つも持ってないんですー」

「何だってー!!?」

何でこんな死亡フラグ乱立してるの!つか匣兵器は持ち歩いとけよぉ!とりあえず、

「三十六計逃げるに如かず!」

「ミーを見捨てないでくださーい」

いやいや無理無理。嵐って確か分解だったか?確実に触れたらアウトだよな。
と、なると……嵐ミンクの相手はフランに任せて俺がベルフェゴール叩くのがベストかなー。

「フランはミンクよろしく。ベルは俺が相手するわ」

「止めは刺さないでくださいねー。ミーが殺るんでー」

「あー……善処しとく」

まずはベルフェゴールとミンクを別々にしないとなぁ。じゃなきゃ話にならん。






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