習うより慣れろ?(8/64)


再び地下のトレーニングルームに。笹川兄は確かボクシングやってたから接近戦タイプだよな。あと匣兵器どんなんだっけ?

「そういえばお前はどんな匣兵器を持っているのだ?」

「ヴァリアーの匣と、さっき見つけた2つの匣だけだよ。全部開けたこと無いから何が入ってるかは分かんないけど」

まずリングに炎を灯したことがない時点でかなりアウトなんじゃないか?てか俺から炎出んの?バサラ的に考えたら出ないよね………あ、誰か来る。

「やっと見つけましたー。ずっと探してたんですよー」

「え?何でまた」

誰かと思えばフランだった。何で俺探してたんだ?まぁいいや。匣兵器について何か知ってるか聞けるし。

「アホのロン毛隊長にパシられたんですー。これ届けろってー」

「あ、グローブだ」

なんだスクアーロ変なとこでマメだな!でも助かるわ、これでリングがすっぽ抜けることは無いだろ。

「む………どうした有人、やらんのか!」

「あーいや、やるけど………先にいろいろ教えてくれよ」

「ミーにはその人がそんな器量持ってるとは思えませんー」

ごめん俺も今言ってから思った。なんだっけ?リング自体の力を使うとか何とか。………あとでスクアーロに聞くしかないか。
とりあえず今はヴァリアーステッキと過去に培った体術やらでしのぐぞー。

「じゃあ、俺はリングとか匣兵器使わないけどそんな感じで」

「何故だ!男同士、やるからには公平に戦うべきだ!お前も匣兵器を使え!!」

だから俺まだリングとか匣兵器のこと欠片も知らねぇんだよ!…………って言っても通じなさそうだしなぁ。あ、そうだ。

「フラン、悪いんだけど幻術かけてくんね?そしたらまぁ公平だろ」

「えー。嫌ですー」

「そこをなんとか!」

「………仕方ないですねー。そのかわりあとで堕王子殺すの手伝ってくださいねー」

それもどうなのよ?まぁベルフェゴールと戦う約束してるからその時2対1でやればいいか、おけ完璧。

「よし、開匣!」

笹川兄が開けた匣兵器から飛び出してきたのは……………カンガルー?でもこいつ自体は戦わなさそうだし平気かなー。

「行くぞ、我流!」

「いっちょやるかー」






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