決着(38/40)


「暴蛇烈覇!!!!」

キター!!!!ランチアだ!蛇綱球だ!!生のランチアだ!!ランチアカッコいいよな!つかランチアいい人だよね本当に。個人的に彼は幸せになる権利があると思う。

「取り違えるなよボンゴレ…………オレはお前を助けに来たのではない…………礼を言いに来た」

「ランチアさん!!」

「ランチア………?あのランチアが何故………?」

「あいつ何者?」

北イタリア最強の男だよ!俺が言ったら怪しまれるから言わんがな!いいなー蛇綱球………ちょっと触ってみたい。

「しししっ、そーゆーことならとっとと済まそっと♪」

「おっと!そうは行かねーぜ」

「山本!」

すっげ。ベルフェゴールのナイフ全部弾き飛ばすなんて流石運動神経抜群で生まれながらの殺し屋と言われるだけあるな。
スクアーロの気持ち分からんでもないわ、この才能の芽は開花させたいよなー。じゃなきゃもったいねぇって。

「ムムッ。こうなってくると………ムギャ!」

「…………逃がさない」

「………ねぇ。決着つけようよ」

「行かせんぞ!!」

「10代目!お怪我は?!」

「ありがとう……大丈夫」

これが所謂四面楚歌ってヤツか。今こそ風の守護者の使命を果たすべき?
俺的には此処で暴動起こさずに大人しくしておいた方が今後のためになると思うんだけど。
結局争奪戦後のヴァリアーの処分ってどうなったんだ?9代目と門外顧問で決めたんだっけ?んな細かいとこまで覚えてられるか!
まぁ未来でツナファミリー援護するとか言ったから無くなったのか?継承式普通に来てたし。いやXANXUSは居なかったけども。

「………ダメだこりゃ」

「ウム…………ボス、どうやら此処までのようだ……」

「…………役立たずの、カス共が…………くそ……ちくしょう………てめー等全員!呪い殺してやる!!!!」

全員、ってことは俺込みだよなぁ……客観的に見ればさぁ、俺いきなり予備校帰りに襲われて命辛々逃げ延びて翌日学校にいたところを拉致
その後約1週間軟禁された上毒を体内に入れられ命懸けの戦いを強いられた哀れな少年Aだよな。
要するに何が言いたいかって超理不尽!不条理!自分で言うのもなんだが俺期待以上の働きしたと思うぞ!
それなのに呪い殺してやるとか酷い!

「XANXUS様。あなたを失格としボンゴレリングを没収致します」

「チェル……ベッロ………お前達の………望み通りだ………予言が当たり………満足か…………」

「………お言葉ですが、これは我々の望みでも予言でもありません。全ては決まっていたこと………あなたは役割を終えたのです」

「タヌ………キ………が………」

XANXUSの口振りからして………チェルベッロが何なのか知ってんのかなぁ。調べたら出てくる?つーか全て決まっていた、って俺がヴァリアー側で戦うこともか?

「……………お疲れ様でした。それでは、リング争奪戦を終了し全ての結果を発表します。XANXUS様の失格により大空戦の勝者は沢田綱吉氏。
よってボンゴレの次期後継者は沢田綱吉氏とその守護者7名です」

………やべ、風居ないじゃん!生かしとくべきだったか………いやでも9代目の依頼は消すことだったし。そしたらこの場合はどうなるんだ?
つーか普通にバレるよなどう考えても!本当に終わるまで生かすべきだったこれは………失敗した。んー分身作ってその場しのぎするか?
でも沢田の超直感でバレそうだからアウトだな。俺、ピンチ!

「………ですが、例外的に風の守護者のみヴァリアー側の多村有人氏と致します」

「………………は?」

え?何?今なんつった?ホワット?………俺、が風の守護者?んな馬鹿な!

「っな………てめー何言ってやがる!」

「沢田氏側の風の守護者、高村朋美は争奪戦の最中に逃亡致しました。故に、彼女には守護者になる資格すら存在しません」

「何だと!?」

「高村朋美に関して今後はチェルベッロの管轄とさせて頂きます。発見次第然るべき処置を此方で行いますので悪しからず」

「よって異例ではありますが風の守護者は多村有人氏と致しました」

むしろこの争奪戦自体が異例だからな!………しかしこれは……チェルベッロが庇ってくれたのか?まぁそっちでやってくれんなら俺も助かるけど。
一応逃げたように見せかけたは見せかけたけど、無理あると思うしなぁ……。チェルベッロに借り1つ、と。






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