拒まれた血(36/40)


「ムムッ、お前何か知ってるな?リングが拒んだとはどういうことだ?!」

マーモンが沢田に噛みつく。どういうことも何も、そのままだろうに。XANXUSは原作通り9代目の養子だったんだ。
でも憤怒の炎と超直感使えてボンゴレと無関係の血筋ってのはありえないだろ。しかも容姿はU世の生き写しだったか?
血が薄いとブラッド・オブ・ボンゴレとして認められないとか?それよりも大空としての在り方に問題があった、って考えた方がそれっぽいんだけど。
部下切り捨てじゃあファミリーとしてアウトだと思うし。それを容認する歴代ボスは居ないだろ。………答えは神のみぞ知る、ってヤツかねぇ。

「………っう………くっ………」

「っボス!」

「さぞ……かし………いい気味、だろうなぁ……」

XANXUSが俺の肩に手をかけて立ち上がる……のは、いいんだが。痛いよ握力半端ないよ!ちょ、お前えええ!!!!
そしてXANXUSが立ち上がるのに手を貸すベルフェゴール。今更感が半端ないです。何だよお前放心状態だったの?

「ボス………」

「そうだ………俺と老いぼれは……血なんて繋がっちゃいねぇ!」

「「「「「「「「!」」」」」」」」

皆驚いてる……って驚くよなぁ、そりゃ。俺も昔ジャンプでびっくりしたもん。つか立ってられなさそうだからXANXUSを座らせた方がいいかもな。俺の肩のためにも。

「XANXUS…………」

「同情すんな!カスが!!!!」

きっとXANXUSのショックは半端なかったんだろうなぁ。じゃなきゃここまで怒りを増幅させらんないだろ。俺には理解出来ないけど。

『お前の裏切られた悔しさと恨みが………オレには分かる』

「あ………」

「!スクアーロ?!」

スピーカーから漏れるスクアーロの声。おーよかった!ちゃんと生きてたか!

「生きてやがったか………カス鮫…………分かるだと?………てめぇに、オレの何が分かる………知ったような口を……聞くんじゃねぇ……!」

『いや、オレは知っているぞぉ!』

つーかお前等会話するのはいいが直接目の前で話し合えよ!何でスピーカー越しなんだ!………あーそういや出られないんだっけ?

「ふざけるなぁ!………なら言ってみろ!オレの何を知っているかを!!!!」

『…………っ!』

「言えねぇのか?!ああ?」

そこから暴かれていくXANXUSの生い立ちと素性。俺思うんだけどさー、この親子会話しなさすぎじゃね?
そりゃXANXUSは言うような奴じゃないけどさ、9代目は言えばよかったのに。両方とも話さなくても相手が分かってると思ってんのか?
それどんな超能力って話よ。いやお前等超直感持ってるけども。

「………9代目が……9代目が、裏切られてもお前を殺さなかったのは………最後までお前を受け入れようとしていたからじゃないのか?
………9代目は、誰よりもお前を認めていた筈だよ………9代目はお前を本当の子供のように、」

「っるせぇ!!気色の悪い無償の愛なんざ!クソの役にも立つか!!!!」

酷ぇ言い様だな………まぁXANXUSはきっと貰った愛情も怒りで忘れてんだろうなぁ。じゃなきゃここまでなんないだろ。

「オレが欲しいのはボスの座だけだ!カスはオレを崇めてりゃいい!オレを讃えてりゃいいんだ!」

「ししっ、かっきー」

XANXUSの指からリングがこぼれ落ちた。そろそろ反逆のXANXUSが始まるな。俺は……どうすりゃいいんだ?傍観でいいかなぁ……正直面倒くさい……。






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