溶ける氷(35/40)


XANXUSの氷が無事全部溶けた。っていうかお前等支えてやれよぉ!いや、マーモンは無理だろうけどベルフェゴールは支えてやれよ!
仕方無いから俺が支えるけど!でもボス重いです!

「おかえりボス!」

「いよいよだよ!」

なんでか2人共wktkしてるんだけど。この後の展開知ってる身としては何とも言い難いというかなんというか。

「っふ………は………リングを……寄越せ………」

「もっちろん。これはあんな亜流の偽者じゃなくて、9代目直系のボスにこそ相応しいからね」

「結局、最初からこうなるって決まってたのさ」

「っま………待、て………!!」

沢田の超直感が答えを出したのかな。でも止めても無駄だ。俺だって、止めて欲しい……けど、そんなことをしたってXANXUSは止まらない。
………まるで暴走列車だな。

「しししっ、どいつもこいつも新ボス誕生の為に立ち会いごくろーさん」

ベルフェゴールがXANXUSの指に大空のリングを通す。マーモンはチェーンに守護者のリングを通した。…………そろそろ、か。

「受け継がれしボンゴレの至宝よ……若きブラッド・オブ・ボンゴレに大いなる力を!」

全てのリングが輝きだす。風は……白っぽい薄い色か。どっちかと言われれば透明に近いかも。……………っつか、あれ?
確かXANXUSって全身から血噴いてたよな………やばい、俺の上着血塗れフラグが!誰か、誰かこいつ等止めてくれ!!
上着っつってもヴァリアーの隊服真っ黒だから問題無いっちゃ無いんだがそれでも普通に嫌だ!

「っ………こいつは………ぶはーはっはっは!力だ!止めどなく力が溢れやがる!」

あかーん!もう手遅れじゃん!くっそクリーニング代はヴァリアーに請求してやる!
耳揃えて全額きっちり払って貰うぜ!

「これがボンゴレ後継者の証!遂に!遂に叶ったぞ!!!!」

XANXUSを中心に光と風が吹き荒れる。またXANXUSぶっ倒れるよな………何回地べたと熱い抱擁すりゃ気が済むんだ………。
いやちゃんと支えるけども。でも血……。

「これでオレはボンゴレの10代目に……!ガハッ!!ぐ、ぅ………」

「ボス?!」

「どうしたんだ!?ボス!」

吐血して倒れかかったXANXUSを支える。……おかしいな、全身から血噴き出してた……よな?吐血だけ?まぁおかげで服汚れなかったからいいかな。

「………リングが……XANXUSを拒んだんだ………」






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