電話と情報(31/40)


「もしもし、嵐のコヨーテさんで間違い無いですか?」

『誰だ、お前は』

「ティモッテオさんの要請でお電話しました。名前は………言えません」

どうやら9代目は9代目で結構動いてたらしい。とりあえず俺は詳細を得るために9代目の守護者に電話した訳だ。でも慎重にやんないと。
コヨーテさん顔は分かるけど声分かんないし。でも渋めのいい声ですね本当にありがとうございました。

『9代目は今何処にいる』

受話器から殺気が!何だこれ俺疑われてんの?!…………居場所は言っていいかなー。よし、アバウトなら平気だろ。

「日本です。日本に居ます」

『…………それで、お前の用件は何だ?』

おぉ、何だか納得してくれたみたいだ。よかったー。んで俺の用件かー。

「例の風についての情報を全て譲渡して頂きたいんですけど、」

『なっ?!………それは、9代目からか?』

「はい。………ここからは俺の推測なんですが」

まぁ推測よりは確信に近いかな。

「きっと俺は今試されてるんですよ、9代目に。………どのくらい使えるのかを」

そして俺のボンゴレに対する忠誠とかね。ボンゴレと今内紛している、ヴァリアー。本来、というか俺はヴァリアー側に属してる。
その上でヴァリアーに悟られずボンゴレの為に働けって言われてんだ、使えるかどうか測る絶好の機会って訳で。所謂スパイってとこだな。

「時間も無いので迅速な対応をお願いしたいのですが」

『…………いいだろう。場所は何処だ?』

「そうですね………あ、公園とかどうですか?並盛第3公園。そこのベンチの下に置いてって下さい。あとで回収しますんで」

我ながら名案だ。あまり顔見られたくないし、公園なら周囲の目があるから下手な行動には出らんないだろうし。

『分かった、3時間待て』

え、3時間でイタリアから来れんの?っつーか切られた!電話切られた!ひっでぇ!






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