記憶の彼方(18/40)


ただいま午後10時半。さっきベル達が並中に行った。今日が嵐戦だから、あと大空戦入れて5回か。
ここまでの流れも全て原作通りみたいだし特に不自然なことも無いだろ。
つーか風の守護者も気になるけど、それより今はモスカどうにかしたいな……中の9代目の容態とか。あと出来ればお守りを渡しておきたい。
前世の時に作り始めたこれは、身に付けていればどうしようもない身の危険が迫った時にオートで結界が張られる優れものだったりする。
まぁ、使用回数限られるんだけどさ。でも9代目のは1回分で平気だろ、あのあと確か病院に搬送されるんだし。
あとは、何で俺が守護者に選ばれたんだ?これまで原作に登場した奴と誰1人として絡んでないぞ、俺。
いや、絡んでたら先にリボーンが俺をスカウトしに来るか。じゃあヴァリアーは俺のこと元から知ってた、とか?…………ないないないない。
前世含めあんな濃い奴等と絡んでたら流石に忘れないって。それにしても謎だな。
てか俺無事受験出来るの?何か無理な気がしてきた……。このままヴァリアーに引きずり込まれそうなんだけど!最早手遅れ?!

「…………何してるのさ?」

「考え事ー。今日早くね?」

談話室でだらけてたらマーモンがやって来た。本当に可愛いよなー、癒しだよ癒し。流石ヴァリアーのマスコットだ、がめついけど。
そういえば嵐戦は時間制限あったんだっけ………もうだいぶ忘れてんな……。

「今日の戦いは時間制限があったからね。……そのあとに邪魔が入ったけど」

「邪魔?」

「向こうの雲の守護者が暴れだしたのさ」

あーそういやそんなこともあったっけ。
明日は雨戦かぁ………スクアーロ本当に生きて帰ってくんのか?風戦がある以上原作とは何かしらズレが生じる筈だ……。
それが良い方向にいくのか悪い方向にいくのか、どっちに転ぶか分かんないからやりにくいよなぁ。

「そういえば、今日はどうだったの?」

「ベルが勝ったよ。でも怪我したから今日は入院さ」

「ふーん……じゃあ戻ってきたらデコピンだな」

「………何で?」

「だってあいつわざわざ俺に快勝宣言していったんだぜ?破ったんならそれなりのペナルティは当然だろうよ」

まぁ、こうなること知りつつ放置した俺も俺なんだろうけど、それでもさー………。
何で快勝宣言したかは未だに謎だけど。

「なるほどね。………明日、ベルを迎えに行く時一緒に来るかい?」

「行く行く。もー暇で暇で仕方無くてさ。あ、そういえば明日は誰?」

「明日はスクアーロだよ」

半ばニートに近いんだけどこの生活。
パソコンとか無いしね。漫画もゲームも無い。つまりやることなくて暇なんだよ。一応勉強してるけど。
なんかもうやっても意味無い気がしてならない。くっそ返せ俺の大学生活からの平凡な人生!






もくじ




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -