世界寿命と最後の一日と僕。


いよいよ『世界最後』が来るらしい。
天気は晴天霹靂。
今日の夜は星は綺麗だろうな。

なんて呑気に考えてるけど、明日僕は宇宙へと旅立って行く。


そろそろ自由にサッカーさせて欲しい。

月曜も火曜も水曜も木曜も金曜も、いつもと変わらず、いつものサッカーをして…。


終らないゲームなんてないんだ、いつかはエンディングが来る。
そんな事は最初からわかってたよ。


世界平和とか滅亡とか実感無くてさ
また偉い人が考えてたドッキリじゃないかってさ。
だってこの世界では嘘だらけだった。
ボクら庶民に知る権利なんて、直前になるまで知らされない。

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悪い夢を見た 現実の夢だ
日々の建前を みんな置き忘れて
人は変わってまるで動物のように
何も出来ない、ボクはただ観てただけだ。

ほら、この世界では嘘だらけだ。

月曜も火曜も水曜も木曜も金曜も、いつもと変わらず、いつものサッカーをしてたかった。

いつも隠してた
本性 本能 煩悩 劣等 衝動 行動

ただただもっと 好きでいれば
ずっと許されるゲームだと思ってた


世界平和とか 結末とか 関係ない
でも地獄絵図は僕にもわかるほどの有り様で。

まあ 予想通り ただ今日で終わり
全部終わりなんだ

あの夕暮れの空に 滲む星は とても綺麗だった



でも、世界平和とか滅亡とか
やっぱりどうでもよくて







望んでいた次の朝は平然と来た。




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宇宙へと旅立つ夢主
宇宙へ戦いにいった夢主
宇宙から帰って来た夢主

[世界寿命と最後の一日 Fastスズム]

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