お礼文 ver.宮地







「みやじ」

「あ?どうした?」

「あなたの後輩どうにかなんないの」

「あー、どっち?」

「黒髪馬鹿」

「あー、高尾な」

実は先日、二学期初めてのクラス別委員会の集まりがあった。
たまたま同じクラスの人がお休みだったため、1人で行くことになった。

クラス別委員会とは、委員長と、クラスによって決まっている曜日の当番同士で話し合うことだ。

私は3年2組、バスケ部の1年レギュラーである黒髪馬鹿、もとい高尾くんも1年2組だったらしく同じ場所で話し合いだった。

そこまでは良い、
しかしあいつは私を見るなり

「あー!いつも宮地さんと一緒にいる先輩っスよね!!話は宮地さんから聞いてまっす!へぇー、宮地さん意外だなー。あ、申し遅れました!1年バスケ部高尾和成でっす!」

と開始早々高すぎるテンションで言われ、

「先輩、宮地さんの隣にいるとめっちゃ小さく見えますけど、実際隣にいるとマジで小さいんですね!」


なんて笑顔でかましやがった。



「普通、初対面の先輩に!あんなテンションで話し掛けて人が気にしてる事言うか!?もう!本当あの黒髪やだ!」

「お前そんなこと年下に言われてんのかよ」

「てめえ笑ってんじゃねえよ!そもそも宮地の教育が悪いからこうなるんだろ!!
ゴホン、つうか何、「宮地さんから聞いてまっす」って何言ってんのよ」

意外だなーとか言われたんですけど、
何ですか、こんなのと友達なの宮地さん。
みたいな?あの黒髪ほんと潰すぞ。


「あ?俺のせいじゃねーよ、そこはあいつの人間性だよ」




「つうかアレだわ、俺の好きな人お前だって言ったから高尾も気になったんじゃねーか?」

あいつめっちゃ見たいっつってたし。



「は?」

「あ?」

「ええ!?」

聞き間違い?幻聴!?
え!好きな人...?


「ああ、そっか。私、宮地から木村とか大坪並みに懐かれてたんだ。あー、それは嬉しいわ」

「なんだよ木村、大坪並みって。
ちげーよ、俺は友達としてじゃなくお前が好きなんだよ」


「LIKE?」

「ふざけてんのか、てめぇ」

「え!だって宮地!」

「あー、別にいいよ。まだ俺のこと友達としてしかみてなくても」


近いうちに振り向かせるから。





真顔で何てことないように言った宮地。
もう既にオチかけてるんですけど、
急にそんなこと言うなんて卑怯じゃないですか?




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