お礼文 宮地ver
今年もバレンタインがやってきました!
それは私が最も憂鬱になる時期です。
「あんたさー、結局今年も宮地くんにチョコ渡さないわけ?宮地くん帰っちゃうよー」
「そりゃ、渡したいけどー....」
バレンタインは乙女にとっての一大イベント。
みんな仲良い子やお世話になった人、そして好きな人にチョコを渡します。
私も例外ではない....はずです。
「あんた本当一途だよねー、1年のときからずっと宮地くんにチョコあげようとしてるじゃんー。まぁ渡せてないけど!」
「うぐぅっ!」
そう、実は私は1年生の頃からか宮地くんのことが好きです。
チョコも渡そうと去年も一昨年も包装までバッチリで持ってきました。
「なんで渡さないのよ、今年こそ渡しなよ、ね?」
「渡そうとは思ってるんだよ、毎年。けど可愛い子たちからチョコ貰ってる宮地くんみると、私なんかが渡すのが申し訳なくて....」
「どうしてそう消極的になっちゃうのよー」
だって宮地くんは本当にモテるのだ。
毎年可愛い子達からチョコ貰ってて、
受験が終わってる(らしい)今はもう学校にきて今年だって沢山貰ってるに違いない。
だったら私から貰うのなんで迷惑だろう。
「けど、やっぱり宮地くんのこと、好きなんでしょう?」
「大好きすぎて....あぁもう私キモち悪い人かもしれない!」
「そんなことないからー.....
ねえ、この子からチョコ、貰ったら嬉しいでしょう?
宮地くん。」
え、え、え?
「あぁ。」
「み、やじくん?」
「じゃあごゆっくりー」
なんで、宮地くんが、ここに、
「俺、今年はチョコ、本当に欲しいやつからの以外の受け取ってない。」
「そうなんだ、」
「今年も大好きな宮地くんにはチョコ、くれないんですか。」
俺は一昨年からずっと待ってたんだけど。」
「み、宮地くん!このチョコ受け取ってもらえますか....?」
「よろこんで。」
(あ、あの!宮地くん。いつから聞いてたん....ですか?)
(あ?あー....お前は十分可愛いよ。)
(!!!!)
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