小説 | ナノ
はちみつ色な彼



宮地先輩には癖があると思う。



「あ、宮地先輩!朝委員会でしたよね?今日の部活、急遽体育館が使えなくなったそうでミーティングらしいです!」

「おう、分かった。何時からか分かるか?」

「4時からです!」

「わりーな。」


宮地先輩は機嫌が良いときとか、私が疲れてるときとか、今みたいにお礼がわりに、とか事あるごとに私の頭を撫でてくる。

1年生のときに何でそんな私の頭ばっかり撫でるんですか?って聞いたら、お前の頭は撫でやすい位置にあるんだよって答えられた記憶がある。



「あー!宮地さーん!葵さーん!ちわっす!」

「うるせーのが来やがった。」

「えぇ!?宮地さんって葵さんと付き合ってたんすか?」

「なんでそーなるんだよ、轢くぞ。」

「だって廊下のど真ん中で葵さんの頭撫でてたじゃないですかー!」

高尾って時々すごい女子っぽいよね。
前もスイパラに行こうって誘われた気がする。
や、けど黄瀬もスイパラにしつこく誘ってきたな。
黄瀬系男子か、高尾くん。

「別にいつもの事だよ。」

「いつもこんな事してんすか!やっぱ付き合ってんじゃ....」

「高尾いい加減にしろよ、潰されてーのか。」

「えー」

さすが黄瀬系男子、恋バナ好きなのか。


「....結局はどうなんですか。」

「えぇ!緑間まで黄瀬系男子だったの?!」

「は?」

「え、え、だって緑間は、え?」

「おめーら、次遅れるぞ!さっさともどれ!」



(はちみつ色な彼)

私と先輩が付き合ってるとか、うちの後輩たちはどうしてそんな発想になるのかしら。



題名と内容は一致しません。(笑)
あと、黄瀬ごめん。

- 3 -

[prev] | [next]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -