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変わらない君と



IH予選を翌日に控えた今日の秀徳高校バスケ部の練習は軽い調整で終わり。

「...緑間。」

明日から大事な、この子にとっては高校初めての、宮地先輩たちにとっては最後のIHが始まる。

「話が、あるの」

だからね、試合が始まる前にちゃんと区切りをつけておきたいんだ。












黄瀬や黒子と会った日から、緑間といつかちゃんと話そうと思ってた。

わたしがバスケから逃げたこと、
緑間の、キセキたちのバスケが怖いと思っていること。

緑間は何とも思ってないかもしれない。いつも通り”人事を尽くすだけだ”って思っているかもしれない。

ただの私の自己満足。

だけど、大切な先輩たちの最後の、そして大事な後輩たちの初めてのIHは私にとっても大きな意味を持つものだから。

だから、これ以上は逃げないで彼らと向き合いたい、と思う。





「話とはなんでしょうか。」

「うん、明日からIH予選でしょ。だから区切りをつけたくて」

だから少し時間を頂戴?



(変わらない君と)




短めです

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