小説 | ナノ





「俺は、誰がなんと言おうがお前が好きだ。なまえじゃなきゃ、駄目なんだよ。」

「御幸っ!わたしね、御幸が好きなの、大好き、だったよ。好きになったのが御幸で、よかった。」



”片想いが1番楽しい”

そうとは言い難い恋でした。

御幸を好きになってしまったわたしの恋は、泣いてばかりで、辛いこともいっぱいありました。

たくさん泣いて、泣いて、
だけど君に会うと、すごく嬉しくて、胸が苦しくて。


幸せな恋では、ありませんでした。


けど、未来ではちゃんと幸せな愛になりましたよ、旦那さま?


”なぁ、知ってるか?恋するのは1人でもできる。けど愛は2人じゃなきゃできねぇ。
だからさ、愛し合おうぜ?”



「ここにくるまで、色んな事があったね」

「そうだな」

「苦しかったね、幸せだったね」

「、そうだな」

「わたしね、本当に”好きになったのが御幸で良かった”って思う。」

「俺も、こうして”なまえちゃん”と一緒にいられて良かったよ」



「ねぇ、一也知ってる?”恋するのは1人。愛ができるのは2人”なんだよ。だからさ、」

「これからも”愛し合おうぜ?”」


たくさんの思い出。
辛い記憶、悲しい記憶。
それを消すことはできないけど、それに上回るくらいの楽しい記憶や幸せな記憶を一也からたくさんもらったよ。


「なぁなまえ?」

「ん?どうした?」

「これまでたくさん辛い思いさせてごめんな。辛い思いさせた分の倍、いや、もっともっと沢山、幸せにするからな!」

「ふふ、頼もしいなぁ」

「愛してる、なまえ」





最愛なる旦那様へ、
わたしの一生あげるんだから、ちゃんと幸せにしてね。



(dearest -- since my lifetime is given to the master -- fortunate -- carrying out .)


I marry you.

わたしはあなたと結婚します。



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