楽しいのはきっと君のおかげ(宮地?)
最近、何故か親友の後輩に絡まれるようになりました。
「おっはよーございまっす!なまえさん!」
「おはよう、高尾くん」
「今日は髪結んでるんスね!いつも下ろしてるから新鮮!」
「そう」
「あ!先輩なら結んでても下ろしてても可愛いっスから安心して下さい!」
「....」
「てめー!高尾!さっさと行け、邪魔なんだよ轢くぞ!」
毎朝毎朝、このやりとりを繰り返す親友である宮地とその後輩、高尾くん。
このやりとりが下駄箱で行われるようになったのは1ヶ月前、
私が宮地に借りてたノートを返し忘れてて、たまたまその日は返す気分になったから練習が終わった後体育館に行ったときの事だ。
「みーやじ」
「お、なまえ」
「ノート、返しにきてやったよ」
「あ?あー、つーかお前が勝手に借りてたくせになんだよ、その態度!」
「んー?んーんー、せんきゅー」
そんな私達にとってはいつも通りのやりとりをしてたところでその日は違う声が会話に混じってきた。
”宮地さんの彼女さんっすか?”
今の会話を聞いて、どうしてそう思ったんだ。つーか誰、この子。
なんて思いながら宮地が「ち、ちげーよ!高尾刺すぞ!」なんて言ってるのを見ていた。
その後、タカオくんに制裁を終えたらしい宮地が「帰り、送っていくから少し待ってろ」って言われて木村や大坪と話して待って、そのまま宮地と帰った。
それだけだ。
...本当にそれだけなのだ。
会話という会話さえしてないのに、高尾くんは次の日から毎朝笑顔で挨拶してくるようになった。
「宮地ー、今日一限なにー?」
「あー、数学」
「えー、宮地さぼろー」
宮地は無言で私の頭を撫でて...バンバン殴ってくる。巨人滅びろ。
「あー!またなまえさんと宮地さん2人の世界に入って!」
別に2人の世界に入ってるつもりはないのだがこの後輩は何が気に入らないのか、いつも不機嫌そうにする。
「高尾くん、もしかして宮地が私にとられて寂しいの?」
「はぁ?」
「はぁ!?」
2人して”はぁ”は酷いんじゃないか。
ちなみに前者は'何言ってんだこいつアホか'な宮地のはぁ?で
後者は心底驚いてるような高尾くんのはぁ!?である。
...けどそれしか思いつかない。
高尾くんは大事な先輩が私にとられちゃって寂しいからつっかかってくるんだと思ったんだけど。
「けど、どっちかっていったら宮地をとられて寂しいの私の方なんだけど」
この親友はバスケ馬鹿だ。だから授業とかお昼以外は全部バスケをしてるんだから後輩である彼の方が宮地と一緒にいるじゃないか。
「はぁ!?てめー何言ってんだ焼くぞ!!」
宮地なに真っ赤になってんの。
「なまえさん!?宮地さんの事好きなんですか!?」
だからなんで高尾くんはそうなるの。
呆気にとられてる2人をおいて教室にむかう。
何に驚いてるのかは知らないけど、
もう少しこんな風に3人で騒ぎながら毎朝下駄箱から教室にむかう道を行くのはいいかなって思うのは親友と、この明るく元気な後輩のおかげなんだろう。
本人たちには言ってやるつもりなんかないけどね。
楽しいのはきっと君のおかげ
さえか様に捧げます!
宮地さんと親友な夢主ちゃん←高尾
みたいな!
遅くなって申し訳ないです>_<!
ご希望に添えたかは分かりませんがほんのりギャグ風味で書かせていただきました!(笑)
これからも宜しくお願いします!(*^^*)
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