人は見かけによりません(アリババ)
magi
「ねえアリババー、たまにはシャル先輩じゃなくて私と特訓しましょうよ」
なんて言うのはジャーファルさんの助手でもある文官のなまえ。
ちなみに歳は俺と一緒。
「けど...なまえ文官だし女の子なんだから、危ないだろ?」
「何ぃ?アリババ、フェニミストでも気取ってんのぉ?」
「い、いや、そーじゃねーけど...」
失礼だがなまえはとてもじゃないけど運動できるタイプには見えない。
どちらかというと書類整理してたり、料理してそうな典型的な女の子タイプだ。
「アリババー、なまえに相手してもらえー」
「えぇ!?師匠まで!?危ないじゃないですか!」
「あー、どっちかっつーとなまえよりお前が危ねえかもな」
「えぇ!?」
そんな馬鹿な、
俺には神器もあるし、ていうか俺、男だし!なまえには負ける気がしな....
「ってうお!なまえ危ねえだろ!!」
「だってえ、アリババがいつまでも経ってもこないから」
私からいっちゃたぁ。
と可愛らしく言うなまえ、持ってるものは鎌。
やべえこいつ本気で殺りにきてる!!
「ほぉらアリババー?」
「うおぉぉ!」
「はい、勝負ありー、勝者なまえ」
と気の抜けるような師匠の言葉で終わった俺vsなまえ。
やべえ!くそ強ええ!
え!何この子、こんな可愛い見た目して怖すぎるわ!!今も無邪気に「ねえ次はシャル先輩やりましょおー?」なんて言ってるなまえ。
その表情と声色は本当に可愛いんだけども!!
「も、もう1回!」
「やめとけ、アリババ、こいつにはお前が全身魔装しても勝てるかわかんねーよ?」
まじかよ!!
けどコレで引き下がるわけにはいかねえ!
「なまえちゃん強いのねえ!」
「なまえ殿、是非俺とも手合わせお願いできないでしょうか」
俺が師匠に止められている間にやってきた2人、白龍と紅玉だ。
「白龍!こいつマジで強いぜ!!」
「はい、アリババ殿と戦っているところを見させて頂きました。」
「んんー?いいよ、白龍様?お相手いたしましょう」
で、結果は俺と同じ瞬殺、と。
「うふふ、終わりですー」
「なまえ!こんな所にいた!仕事が溜まってるんですよ!!早く戻ってきなさい」
「あ、ジャーファルさんー、今行きまーす。じゃあまたお相手して下さいねえ」
人は見かけによりません
次までに強くなっててねえ、アリババくん。
可愛く、本当に可愛らしく天使のような声で言った彼女。
とりあえず俺は白龍を慰めに行こうと思う。
菜子へ相互感謝小説!
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