小説 | ナノ

 ゼロから無に変わる(宮地)

友達の好きな人がね と繋がる










「私ね宮地くんのこと好きなの。名前ちゃん仲良いよね?宮地くんがどんな女の子タイプか教えて〜」


名前ちゃんがただ宮地くんと仲良いだけじゃないって知ってるよ。

けど、名前ちゃんも宮地くんも両想いなくせして何も言おうとしないから、
これは私からの宣戦布告のつもりだった。


「宮地のタイプかー、そんな話しないなー」


名前ちゃんの顔が少し曇る。
何に悩んでるかは知らないけど、
私は宮地くんと話すことすら出来ないんだからいいほうじゃないの。

「そっかー」

自分でもずっと前から分かってる。
宮地くんは名前ちゃんが好きで、名前ちゃんも宮地くんが好き。
私の入る隙なんてどこにもないの。

分かってるし、私は宮地くんを見とく事しか出来ないけど、
それでも名前ちゃんに負けないくらいには好きなんだよ?

「ごめんね、知らなくて」

「ううん!ありがとう、なんか分かったら教えて!」


こちらこそごめんね、全部分かっててこんなこと言う最低な私で。

「あ、のさ」


「今更なんだけど、もしかして名前ちゃんも宮地くんのこと好き?」


ごめんね
もしかして、なんて1ミリも思ってないよ。いっそのこと、好きだって言ってほしい。
けど名前ちゃんは優しいからそんなこと言わないんでしょ。
















ごめんね名前ちゃん、酷い追い詰め方して、
もう終わりにするから
ちゃんと2人で仲良くするんだよ?



「宮地くん。私、宮地くんの事好き。」

「悪い、好きなやついるから」

「うん、あのね、私宮地くんのこと大好きだけど、名前ちゃんの事も好きなの。だからこれ以上名前ちゃんを待たせないであげてほしいな?」


ばいばい。




これで私の今回の恋物語はおしまい。

最後には主人公が幸せにならなきゃ駄目なんだから。

今回の主人公は名前ちゃんと宮地くんに譲ってあげる。



ゼロから無に変わる




お題確かに恋だった より










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