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 初恋が最後の恋 (森山)



初恋は叶わないって言うでしょう?

私ね、そんなことないと思うの。
笠松はどう思う?

えー?俺に聞くなって言われても折角仲良しになれたんだから沢山話そうよ!

仲良しじゃない?そんな馬鹿な!


まあ今はそれはおいといて、
初恋は叶わないってなんでそう世間で言われてると思う?


なんで実際にそう言われてるかは知らないけど、私は告う勇気がないからかなーって思う。
初めての恋って、ドキドキしたり、悲しんだりとかする経験も全部が全部初めてでしょう?
だから沢山の後悔もするし、
告白できずに終わってしまったりするのかなって思う。

まあ、そんなの私の意見だけどね!


え?私?

そうだねー、初恋を自覚してから早6年目だねー!
記念パーティーでもする?


ごめんごめん、冗談だってば。


うーん、長く一緒にいすぎて告いずらいかな。
いっそのことこの付き合いが高校からだったら思い切って言えたかも!
それにあいつが私の初恋じゃん?
告白して振られるのがこわいかなー...
未知の経験ってやつ!


あいつもバスケしてるじゃん?
もうすぐ大会じゃん?
言いづらいじゃん!!

あははー、そんなこと言わないでよー!
まず笠松は女の子の目を見て話すことからはじめよう!

え!ちょっ!ジョークだよ!!殴ろうとしないで!!
そりゃ本音だけどね!!

うん、ごめんって!


え?緊張?
うーん、してるかなー。
だってぶっちゃけあいつ、バスケと可愛い女の子しか見てないじゃん。


え、笠松に可愛いとか言われると思ってなかった!
ちょ!照れすぎ笠松かわいい!


痛い!痛い!殴らないでよー!
あははっ、ごめんって!
ありがとう、笠松!




「ほら!行くならさっさといってこい!」

「うん、振られちゃったら慰めてね?」












「ずっと前から森山のことが好きでした。えっと、森山は私のこと友達としか見てないかもしれないけど」


「俺も、もう随分前から名字が好きだよ」





初恋最後の






6年越しの初恋、これが最初だけど最後の恋になってくれればいいな。


「はー、緊張したあ」
「俺はいつ告白してくれるのかずっと楽しみにしてたけどね」
「え!なんで知ってるの!?」
「愛の力かな」
「あ、さすが森山クオリティ」
「なんか馬鹿にされてる!」








こんな感じで話言葉で進めていくのすきでした!


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