▼▼▼ルナ・アバラント
ルナ・アバラント
年齢:20歳 身長:170p クラス:魔導双銃士
武器:魔導双銃 サブ武器:アンクレット
ICV:伊藤かな恵 お相手:ユーリ・ローウェル
・物静かで多くを語らず、ただ己の目的を果たす為に長い間一人旅を続けている女性。
・俗にいう「黙っていれば美人」というやつで、口を開けば言葉に容赦はなく、頭がキレる為その内容も真理を突いたものの事が多い。敵を作りやすいが、その敵を全て叩きのめす程度の実力は併せ持つ。冷静でありながらその身に深い深い黒々とした激情を宿す人。
・ユーリがザーフィアス城地下牢で出会った女性であり、彼が一番長く旅路を共にすることとなる仲間。魔導双銃並びに魔術のエキスパートで、水、地、光と単体回復を操る後衛特化の人。
・長い間基本的に一人旅だったことと、後述の経験故に自分が怪しいと思った相手にはとことんなまでに懐疑的であり、エステルに感じた違和感に対してキツい物言いが目立つが根っこは面倒見が良い姉貴肌の為厳しい姿を見せながらも手を差し伸べることは止めなかった。
・表面上は人当たりが厳しく近寄り難いが根の面倒見の良さとお人好しが相まって特に力を持たない弱者に対しては柔らかい部分が覗く事が多い。親しい人や弱者に対して心を砕き、力を尽くせる人間。表を幾ら繕ってもその根の善良さは隠せないのだ。
・「凛々の明星」オリジナルメンバーの一人。そして、ラピードに続いてユーリの罪を知った人間。ルナとユーリは別の人間だから、ラゴウやキュモールを斬った気持ち全てが分かるなんてことは言わない。けれど、罪だと分かっていてもその手を緩められない激情をルナは知っている。だから何も言わずに傍に居た。似た者同士として、肩を並べた。そして彼女はいつしか、ユーリの三番目の相棒となっていた。
・フレンのような光と影でも、ラピードのような何でも話せる間柄でもないけど。似た罪を共有するのは、私しか居ない。影が影に寄り添ったって、いいでしょう?
・ルナの血筋は特殊である。両親は「天を射る矢」の幹部であり、そして彼女には帝国貴族アバラント家の血が流れているのだ。
・帝国貴族という立場、縛られた生活、下々の民草に生活を支えられながらも彼らを虐げる母を始めとした人々に嫌気が差した男は家を飛び出し、そして放浪の末に身分を隠しギルドの一員となり、そして一人の女性と出会う。――貴族の血を引く男と生粋のギルド人として生きてきた女性。それが、ルナの両親であった。
・背中を預けられるだけの強く美しい妻と、幼くも自分たちの面影を残し、そして母に似て魔術の才に幼いながら長けた愛しい娘との幸せな日々。……けれど一つだけの心残りは、家督相続権を放棄できなかったこと。あれだけは自分だけでなく母の同意が必要で、それを得られないと分かっていたからこそ捨て置いて彼は行方を眩ませたのだったが。
・その心残りが薄れる程の月日が経ち、ルナが12歳の時のこと。
ギルドの仕事に出ていた両親は、白い棺に収まってルナの下へ帰って来た。
・不幸は立て続けに起こる。今まで鳴りを潜めていた父の実家が厄介者が居なくなったとばかりにルナの下に現れ棺にしがみつく彼女を無理矢理に連れ帰ったのだ。父は嫡子で兄妹もおらず、その父が死んだとなれば必然的に相続権はルナが持つこととなる。血筋の存続の為に、祖母にとってルナは必要であり幼子が故に御しやすい存在だったのだ。
・そんな祖母の大きな間違いは、ルナが彼女が思っている以上に年に似合わず聡明だったこと。そして、ルナは既にその胸の内に復讐の炎を灯していたこと。
・復讐の炎を灯した彼女は全てを捨てても両親を殺した相手を殺すと、幼心に決めたのだ。心が死にそうな帝都での軟禁生活を一年で見切りをつけ、持ちだした親の形見を抱えて、命からがらダングレストに戻って、ドンの下で戦うための力量を、知恵を身に着けた。
・親の仇の手がかりは致命傷が母は銃弾、父は大きな刃物で切り裂かれた痕だと思われる事、表社会にはあまり出ず暗躍することが多い人物だということ、そしてドンが口にしたイエガー、という人物の名前。たったそれだけを頼りに、ルナは復讐の旅に身を費やして――早5年近く経とうとしたとき。ルナは、初めて復讐すべき相手に出会ったのである。
【ユーリ】
似た罪を背負う者同士。罪を知る者。フレン、ラピードに続く三番目の相棒。
二人を繋ぐものは絆であり、信頼であり、友愛であり、親愛である。そこに男女の恋は無いが、友愛も親愛も、総じて愛なのだ。特別な愛があるからこそ、他人に見せたがらない柔らかい所を、こいつになら預けてもいいかなと思えるのだ。
【エステル】
背中を追う者。意図せずとも指針となっていた者。
エステルにとってルナは、何時までも目指すべき背中だった。せめて地に足を付け、他者を導き、何かを成し遂げるべく突き進む姿は、ユーリと似ているようで違う、憧れだった。ルナは本当に変わった奴、と呆れる。出会った当初は疑心暗鬼が故に散々冷たい態度を取ったのに。エステルは笑う。それでもルナは、私を見捨てませんでした、と。
【リタ】
魔術のエキスパート同士。PTの頭脳担当。勿論専門的な知識はリタが勝るが、フィールドワーク的な知識はルナが勝る為二人が揃うと割と無敵である。
エステリーゼを疑っていた者同士、そしてレイヴンに手厳しい者同士波長が合う。物語後半でリタが開発に勤しんでいた時は右腕を務めることも多かった。
【ジュディス】
女性陣の中でもお姉さん。そして復讐と魔導器破壊という己の為すべき道を突き進む者同士。自分の中の軸がぶれない二人。
軸がぶれないからこそ、生き方を変えられないからこそ、凝り固まった心をほぐされた者同士。表情に出なくても、余り表に出なくても。仲間を大事にする気持ちは、同じ。
【ドン・ホワイトホース】
ルナが一人で生きていく術を全て叩き込んでくれた恩人。身寄りを捨てたルナの親代わりになってくれた人。厳しくも確かに、ルナへ愛情を注いでくれた人。ルナが一生頭が上がらない人。だからこそ、悔しかったし悲しかった。復讐の炎はドンの死を受けて尚の事燃え上がった。私から二回も親を奪ったあいつを、許してなるもんか、と。
【イエガー】
ルナの仇。復讐の相手。自分の黒い噂を聞き付け嗅ぎまわっていた男女を殺したのも、ドンが死に至る理由を作ったのも、全てイエガー。絶対に許せない相手。地の果てだろうと追い詰めて絶対に殺すと決めた相手。自分へと燃え盛る復讐の炎を煽るように、イエガーは笑う。貴女の両親を殺したのは私ですよ、と。
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