▼▼▼湊 蒼織
湊 蒼織/みなと さおり
年齢:19歳 身長:158p 誕生日:5月21日
魔術回路:40 属性:火・水 起源:毒
特異魔術:ルーン魔術、ガンド ICV:大西沙織
お相手:ロビンフッド
・人類最後のマスター、の片割れの少女。右手に弓と矢を模した令呪を宿し、死んでいった同期やバックアップの人間たちを弔うように、意志を継ぐように、マスター礼装の上から黒に橙のカルデア制服の上着に腕を通している。
・毒の起源に目覚め、人体にとって毒と言われるもの全てを無効化するだけでなく任意で攻撃時(例:ガンド)に毒を付与できる魔術師。魔術回路も人より多く、優秀な魔術師の家の血を引いていると思われるが彼女自身は孤児院暮らし。自分の親の顔さえ知らず、孤児院に預けられる前の経歴が一切分からない。挙句の果てに白昼夢や正夢といった類の物をよく見る為、魔術師として優れた才能を持ちながらも魔術師としての知識も能力も何も無かった彼女を見かねて同期達より早くカルデアを訪れていたのに何処でも寝る為結果落ちこぼれのマスターとなってしまっている。
・その白昼夢は後述の並行世界の自分が見た人理の旅の記憶。その結果コフィンに搭乗する寸前に燃え盛る炎、噎せ返る血の匂い、吹き出す汗に半壊したメインルーム、赤く染まるカルデアス――正しく地獄絵図を思い出し嫌な予感がして部屋を引き返した結果命拾いをした。
・先述通り魔術回路には秀でているがレイシフト適性は藤丸より低い為、唯一バビロニアのみはレイシフト渡航を禁止された。しかし時代跳躍を重ねる事で新所長のように適性は上昇しており、第二部の虚数潜航では難なく同行している。
・黒髪をハーフアップにし、青い瞳と改造を施したカルデア制服が目を引く。勤勉な働き者。じっとしているのが落ち着かないので大体何かしら仕事か趣味の事をしている事が多い。どこでも寝なければ物腰や態度だけは優等生だった。また、人見知りの毛がある為初対面の相手には引き腰気味だがレイシフト先などでは頭が切り替わるのか普段の人見知りはどこ行った、と思わせるほど積極的に人英霊関わらず接していく。
・戦闘時はガンドをメインにアニメfirstorderでオルガマリーが使用していたルーン魔術を使用。その為礼装にはいつも大量の石を仕込んであり、数分間なら自衛も可能。当然長くは持たないためレイシフト時にはロビンかアサシンが傍に居る事が多い。緊急時にはロビンフッドの顔の無い王を離脱用に使用する事も。
【セイバー】モードレット/アーサー・ペンドラゴ
【ランサー】クーフーリン(プロトタイプ)/ブリュンヒルデ
【アーチャー】ロビンフッド/アタランテ
【ライダー】マルタ/アキレウス/バーソロミュー・ロバーツ
【キャスター】諸葛孔明/ハンス・クリスチャン・アンデルセン
【アサシン】静謐のハサン/燕青/望月千代姫
【バーサーカー】茨城童子
【エクストラクラス】パッションリップ/天草四郎時貞/ボイジャー
【ロビンフッド】
【マルタ】
【静謐のハサン】
私が触れても、何をしても、死する事無く、倒れる事無く、笑顔を浮かべてくれる人。特別なマスター。起源に毒を持つことによって静謐の毒を全て無効化出来るため、ぐだ以上に特別な重い感情を抱かれている。愛が重く、やっぱり寝床を狙われている。
【天草四郎時貞】
・ここではない世界、ここではないカルデア。これは人理焼却の危機に瀕した、並行世界の話である。
・人類最後のマスターは二人いた。藤丸立香と湊蒼織の両名である。彼は正式サーヴァントをマシュ・キリエライトとロビンフッドに定めると、同じように人理修復の旅に出た。
長い長い旅路だった。旅路の果てに、彼らは時空冠位神殿ソロモンにまで辿り着く。今まで出会った多くのサーヴァントたちも駆け付けてくれた。――けれど、けれども。
・何を違えてしまったのか。マシュは消滅し、ゲーティアに挑んだ藤丸は倒れ、そして湊も脇腹から腹にかけてを抉られた。消し飛ばされた。負けた。彼らは、負けてはいけない戦いに、負けたのだ。今まで共に歩んでくれた英霊たちも地に伏せ、残るは単独顕現が可能なスキルを持つアーチャー・ロビンフッドのみ。彼もまた、緑衣を血で汚し端正な顔立ちには激戦の跡が残っていた。
・こんな所で人理を終わらせる訳にはいかない、必ず救わないと、家族を、帰る場所を――その願いの為に、瀕死の湊蒼織は全ての魔術回路と残る己の生命力までもを行使し、「湊蒼織」という人間の「魂」に呪いを掛けた。それ即ち、湊の魂を持つ並行世界の己を必ず人理修復に携わらせるという呪いである。落ちこぼれの魔術師でも魔術回路だけは人一倍あった彼女は、火事場の馬鹿力とも言うべきか。その無茶苦茶な呪いを、本当に己の魂に刻み込んだ。
・そしてそれを見守っていた相棒に、死にゆく寸前に願いを託す。無茶な願いだと分かっていても。もしも、並行世界の自分が人理修復に携わる時に手を貸してほしいと。無茶言うなとロビンは言う。だって、と弱弱しく蒼織は笑う。「私にとって君は最高の相棒だった。最優のサーヴァントだった。なら、もしも本当に並行世界があるのなら。その私にとっても、君は最高の相棒でしょう?」
・「アンタとの旅路、悪くなかったぜ」だからお休み、マスター。星の彼方、光の先。どこにあるかさえ分からない英霊の座にて、分霊の自分を見守っていたロビンフッドは頷く。その願いは、英霊たる「顔の無い王」によって聞き届けられた。
・だからどの世界の湊蒼織の下にも、その傍らには当たり前のように緑の弓兵が居る。呪われた運命は、確約された運命と読む。