name：ユウ・フリージス
Age：17歳　ICV：水瀬いのり
Height：167cm　Class：弓術士
weapon：弓
Previous existence：月の女神 ユエ
lover：スパーダ・ベルフォルマ

・転生者研究所にてルカとイリアが出会った言葉を話さない少女。
その正体は原始の巨人から生まれ、世界を親である彼に変わり見守る事を命じられた二人の女神の片割れ、月の女神ユエの転生者である。
・世界の監視という大いなる父からの命を賜ったユエは片割れである太陽の女神とは対照的にその指示を遂行していく。その過程で声の出し方を忘れ、監視されることを嫌ったガードルに敵対され、使命を遂行する為に培った戦闘技術によってゲイボルクにまで命を追われてしまった彼女は抵抗虚しく魔槍に心臓を貫かれ志半ばで息絶えてしまう。その無念が転生者であるユウにも影響を与え、覚醒と同時に声を失ってしまった。
・普段はジャケット内に潜ませているメモ帳と万年筆での筆談で会話を成立させている。また、実家が武器屋であった為それらについては非常に詳しく、弓の腕も一流。銃が流通しているイノセンスの世界で弓を使うのは、尊ぶべき生命を奪っている事実を忘れないようにする為である。因みに出自はガラムであったが、直ぐにナーオス近郊に移り住んだためガラムの記憶は薄い。
・弓を使っている理由から解る通り、争いごとを好まず心優しく穏やかな少女。パーティの良心であり、癒し的存在でもある。西の戦場でハスタと邂逅してから彼に執心されており、彼の手から逃げる為、そして自分の声を取り戻す手がかりを得る為にルカ達の旅に同行する。同い年のスパーダとは仲が良く、ルカを傷付けてしまった彼の懺悔や騎士の誓いを聞く等、強い絆で結ばれると同時にお互いを思い合っている。――大事な仲間としても、一人の男女としても。
・グリモアの里に捕まった一行を逃がすために恨みを買っている自分只一人残り、時間を稼ぐために孤軍奮闘するがやむなく敗北。その本人の手によってルカ達の下に戻るが重傷故に傷を癒しても意識不明の状態であった。一度は町に残す事も考えたが彼女を狙うハスタの事やスパーダの猛反対もあり北の戦場を目指す一行におぶられる形で同行。その間、混濁した意識は己の中に眠っていた前世たる自分、ユエと相対していた。ユエが生まれ変わってユウという人間になったにも関わらず彼女の中に前世が眠っていたのは、使命を遂行し無念のまま息絶えたユエがユウに転生する直前、父たる原始の巨人から彼の持つ残りの力で創生力の欠片を作り、それに意識を宿したまま肉体はユエへと転生したから。といっても欠片である為本当の創生力のように万能ではなく、微々たる願いを叶える程度の物である。自分の懺悔と後悔に囚われ声を失ったままのユウに謝罪したユエは彼女に声を返すと約束する。そしてユウも、彼女の転生者として、前世の自分の無念を晴らす事を決意。即ち、自分を殺めたゲイボルクの転生者たるハスタの奇行に終止符を打ち、狂ってしまった世界を正すため、最後まで旅に同行する決意。君を待っている人が居る、そう言われ浮上した意識、目覚めた先には臨戦態勢の仲間と、ハスタの姿。
・目覚めたばかり乍ユウは立ち上がり、矢立から弓と矢を引き出し、前線に居るスパーダの下へ歩み寄る。そして彼女は、強い意志を秘めた瞳で彼を睨み、凛とした声で叫ぶのだ。
「貴方にもう、これ以上の奇行はさせない。許さない。
私はユウ・フリージス。貴方が前世で手を掛けた月の女神・ユエの転生者。彼女の無念は、転生者である私が晴らすんだから――！」

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