俺たちはアキハバラの裏路地で買い物をしていた。
裏模型店には、キタジマ模型店やここの正既模型店にはない珍しいものがある。高くて俺はそんなにたくさん買えなかったが、商品を見ているだけでも楽しい。そして、ジンと二人きりで大好きなアキバを回れるのが何よりも楽しかった。
店から出ると、見覚えのある女の人の姿があった。
鳥のようなマスクで素顔を隠し、ジャージの胸にはチームの証であるバッジ。一度見たら忘れることはないだろうその姿――オタレンジャーの中の一人、オタピンク。
彼女は裏路地で一人、キョロキョロと誰かを探しているようだ。仲間だろうか、俺は気になったのでジンを連れて話しかけた。
「こんにちは、誰か探してるの?」
「ジン君があたしに会いに来てくれたなんて……! そうよ、これは神からのお告げ……ああ、あたしはなんて幸せなの……」
「あのー……」
どうやら俺が話しかけたのに気づいていなかったらしい。
「丁度いいわ、二人ともあたしと一緒に大会に出てくれない? メンバーがあと二人足りなかったの」
今日大会があるなんて知らなかった。これはラッキーだと思う。
たまたまジンと買い物に行く約束をしていただけで、他に予定もなかったので俺たちはその「大会」というものに参加してみることにした――

大会の名はアキハバラキングダムスペシャルと、でかでかと看板やポスター、さらにはスクリーンに書かれていた。俺たちは着いてすぐに裏路地に入ったから、全くその存在は知らなかった。
「お、キングだ」
すれ違う人が言った。俺と郷田と仙道の三人でアキハバラキングダムで優勝してマスターキングも倒し、その栄光に「キング」という称号をもらった。俺には少し大きすぎる称号だし、何度も言われると照れる。
それよりも、「キング」の俺は大会に出ても大丈夫なのだろうか。心配なのでオタピンクに聞いてみた。
「それなら問題ないわ。でもあなたたちはここでは目立つから……ハンドルネームくらいは名乗った方がいいかも」
見れば、オタピンクがもう受付の前にいる。
「名前、何がいい?」
「じゃ、じゃあポチで!」
ポチ。咄嗟に浮かんだ名前。なんだか、犬みたいだ。
「ジン君は?」
「匿名希望」
ジンらしいと思った。


俺たちは係員に案内されて控え室に入った。そういえば、他のオタレンジャーたちがいない。
「他の人は? みんな出てるんでしょ?」
前のアキハバラキングダムのようにすごい大会なのに、みんなが出ていないなんて不思議だった。もっと不思議なのは、控え室に入るまでにすれ違った人はほとんど女の人で……男は俺たちを含めて五、六人くらい。
「そうそう、言うのが遅れたけど……これは別名アキハバラメイドクイーンダム。アキバの中で誰が一番強く美しいメイドなのかを競う大会」
ガタン、と椅子が倒れた。
「僕は辞退する。そんな怪しい大会になど出たくないからな」
メイドのLBXバトル大会……確かに名前は怪しいかもしれない。でも、大会なんだからきっと強い人もいっぱいいると思う。俺はジンを引きとめた。
「もしかして……本気なのかい」
「うん。名前は怪しいけど、ここで強い人と戦えるかもしれないし……俺は出るよ」
「バン君が言うのなら……出てやってもいい」
これで一件落着。でも、大会名にあるメイドというのが気になる。今の俺たち三人はメイドに関するものは何一つ身につけていない。
俺は控え室を見回した。控え室にあるのは大会の案内のポスターと椅子とロッカー。
「衣装取ってくるから……サイズはSサイズでいい?」
「うん」
衣装……ということはこの大会では特別な格好――たぶんメイド服――で戦うことだろうか。やけに女の人が多いと思ったら、そういうわけだったのか。
ジンは綺麗だからともかく、俺がメイド服なんて……。俺は深くため息をついた。
「何? バン君」
「俺たち……メイド服着るんだよね……」
「それをわかってて言ったんじゃないのか?」
「うう……」


十分くらいしてから、衣装――もちろんメイド服が届いた。他にはカツラとLBX。
一つはミニスカートで青いリボンのメイド服、もう一つは少し長めのスカートと紫のリボン。
「これが一番似合いそうかな? LBXは腕だけなら変えてもいいらしいよ。私は着替えてくるから」
すぐさまジンはさくら☆零号機の腕をゼノンの腕に付け替えた。かわいいメイド型LBXに付けられた、上に尖った肩の腕……一見不釣合いな組み合わせに思えたが、黒いさくら☆零号機には意外と合っていた。
俺も腕をオーディーンのものに付け替えた。別に元のさくら☆零号機が気に入らないのではなく、使い慣れたパーツが一つでもある方がいいと思ったからだ。

LBXの調整は完璧。次は問題の衣装……これを着ないと、大会には出られない。
俺は青いリボンがついている方を手に取った。
「スカートなんて初めてだ……」
「なんで僕がこんなものを……」
いくら同性とはいえ、着る服は女物だ。スカートを下から履くときに目が合ったりしたら誰だろうと嫌なはずだ。どうせ後からお互いの女装姿を見ることになるが、精神的衛生のため、お互い背を向けて着替えた。
「なんかスースーする」
長ズボンからミニスカートに履き替えるとひんやりとした空気が走る。いつもなら感じることのない冷えた感覚。しかも、少し動くだけで何かが見えそうな際どさ。スカートの下から覗くものは男ものの下着だなんて、客席からブーイングが飛びそうだ。
「僕のところに間違って入っていた」
ジンに手渡されたのは白くて少し膨らんだ、いわゆるかぼちゃパンツ。履いて動くと少し見えるが、何もないよりマシだ。
俺がスカートの裾を押さえて中身を隠していたのを見て、ジンが吹き出した。
「わ、笑うなよ!」
そういうジンは膝丈くらいの長いスカート。その下から覗くのは服と同じ黒いタイツ。針のように細いハイヒールを履いていても、バランスを崩すことのない美しい佇まいだ。
俺は今にも見てはいけないものが見えそうな短いスカートと白いニーソックス。オタピンクが俺たちに似合いそうなのを選んでくれたけど少し短すぎると思う。

控え室のドアがノックされた。開けてみると、ドアの前には知らないお姉さんがいた。
「誰……ですか?」
「あたしよ、あたし! オタピンク……の中の人!」
全くわからなかった……。いつも変なマスクをしているからどんな顔かと思ったけど、その下はどこにでもいるような普通のお姉さん。オタピンクはまだそのままの頭のジンの写真をCCMで撮りまくっていた。
「はぅ……やっぱり女装しても可愛いのね!」
「まだ、着替え中だ。消してくれ」
そう言われて、オタピンクはしぶしぶと写真のデータを消す。嫌われたくないのだろう、データは全て消去されていた。
「じゃあ、そのウィッグをかぶったら撮らせてね!」
「断る。どうせ大会が始まったら嫌というほど撮られるんだ」
『選手の皆さんはステージまで集合して下さーい』
いよいよか……。俺もカツラをかぶり、ヘッドセットをつけた。
俺の髪に合わせたふわふわの長い髪。それをオタピンクが頭の上で二つにくくってくれた。それだけ見たなら、その辺で見かけるかわいいメイドさん……に見えるかもしれない。問題は、俺の性別。
「キャー可愛いよぉ! こっち向いて?」
子どものようにはしゃぐオタピンクと、それを全く相手にしないジン。そっぽを向くジンと目が合った。
「…………」
「…………」
あまりの衝撃に言葉が出ない。俺の目に映ったのはどこからどう見ても女の子。ストレートの黒くて長い髪を腰の辺りまで下ろし、前髪の一部には元の髪の名残がある銀髪が少し。最終調整、とオタピンクに髪をいじられた頭からちょこんと顔を出す、猫の耳のような尖った髪。かわいい、と思わず声が漏れる。
「……そんなに見ないでくれ」
今のジンの見た目は完全に女の子。声さえ聞かなければ誰もが性別を間違えるほどのかわいさで、見るなと言われてもつい目がその姿を追ってしまう。
「さあ、行きましょう!」
オタピンクに手を引かれ、俺たちは控え室をあとにした――


◇◆◇◆◇◆


会場はたくさんの人であふれていた。アキハバラに来ているオタクの人、観光客、マスコミの人……その中にやけに目立つ四人の姿。応援メッセージの書かれた紙やうちわと、それからお腹……?
「オタレンジャー! あたしたち、絶対優勝するからねー!」
オタピンクが客席に向かって叫んだ。四人の声が一斉に返ってくる。
「ハアハア……そこの黒いメイドさん、可愛いんだな〜」
「でしょ? さすがあたしがスカウトしただけのことはあるわ!」

そうこうしているうちに、大会は始まった。
プログラムを司会が読み上げる。この大会は各チームの紹介、クイズ、料理と給仕の実技、最後にチームバトルらしい。俺が自信を持って出来そうなのはバトルくらいしかない。三人から一人ずつ出なければならないから、強制的に他にもう一つ出ることになる。
「それでは、今大会の特別審査員の方を二名紹介します」
ステージにスポットライトが当たる。王様が座るような豪華な椅子に座っていたのは……オタクロスとマスターキング!?
「優勝者にはもの凄い賞品が与えられるデヨ! ちなみに賞品は…………秘密デヨ」
「ボクが戦えない大会なんかどうでもいいからおやつ食べたいよー!」
「ありがとうございました。では、今回の参加者を紹介していきます。皆さん、盛大な拍手を!」
会場中を盛大な拍手と歓声が包み込む。会場の熱気は色々な意味でアキハバラキングダムをも超えるほどだった。
司会が次々と参加者の名前を読み上げていく。それに合わせて参加者は客席に向かってアピールをする。
「続いてチーム、萌え萌えピンクのメイド隊☆です。ではどうぞ!」
アピールなんて、何も考えていない。とにかく名前と適当に何かを言えばいい――人前に出ることは平気だ。でも、こんな格好をしている限り、不安がつのる。
「匿名希望。別に何も言うことはありません」
「匿名希望」さんは相変わらずだ。ただ違うのは、スカートの端をつまんで優雅にお辞儀をしたことだけだ。その上品な仕種に会場は大歓声をあげて沸きあがる。
「では……続いて」
「やま……じゃない、ポチです!」
俺はステージの上で飛び跳ねてみた。途端に客席からもっとやれとの声があがる。理由はわからないが、俺はもう二回飛び跳ねた。
「かぼパンGJ!」
……異様に盛り上がっていたのはそのせいか。恥ずかしくて俺はスカートを押さえて後ろに引き下がった。

各自のアピールも終わり、いよいよ第一ラウンドのクイズが始まった。何の問題が出るかはわからない。アキバやメイドに関するマニアックな質問には俺は太刀打ちできないだろう。
「今回のクイズはLBXに関する超マニアックなクイズです。各チーム一人を選んで前へどうぞ」
それなら得意分野だ。もっとも、他に出られそうなものもないので、二人とも俺が出ることには賛成してくれた。
客席の方に向かって配置された机に、スイッチとペンと紙と得点ボード。クイズ番組でよく見る仕掛けだ。
そこに座るのはみんなメイド服を着た……ほとんどが女の人。
「では、第一問……」
一問目は、ブルドに関する問題だった。これは確か聞いたことがある。リュウがいつもしつこく話していた内容とほとんど同じだ。そもそもマニアックすぎて重機マニアにしかわからないような気がする。
「正解者は三人です」
少ない。さすがマニアックなクイズなだけはある。机に伏した隣の人の横から見えたのは二十代くらいのお兄さん。立てた親指をこちらに向け、笑みを浮かべている。俺は引きつった笑みで親指を返した。
「では、第二問……」
二問目はジョーカーについての問題。ジョーカーなら近くでよく見てきた。けっこう難しい問題だと思ったが、意外と正解者は多かった。

合計十五問。俺が正解したのはそのうちの十三問。昔、LBXを持っていなかったときに色々勉強したのが役に立った。これなら好成績のはずだ。
「一位――、 二位、十三問正解のポチ選手! 三位……」
一位はさっきのお兄さん。お兄さんは客席の仲間と思われる人たちに向かって雄たけびをあげている。
「よくやった」
控え席にいるジンが俺に向かって言った。俺は嬉しくて思わず手を取った。
「これでもLBXオタクって言われてたからね」


次の種目は実技が二つ。話し合いから料理はオタピンク、給仕はジンがすることになった。俺はオタピンクの作る料理の手伝い。
「皆さんにはオタクロスさんへのランチと、マスターキングさんへのおやつを作っていただきます」
マスターキングが待ちきれないのか、椅子の上で足をバタつかせている。
「さあ、作るわよ!」
オタピンクが気合いを入れて手を握り締めた。一体何を作るつもりなんだろう。この気合いの入りようからしてよっぽど自信がありそうだ。
「あの人の好きな食べ物って何だっけ……」
まさかの言葉に俺は一瞬止まる。弟子としてオタクロスの下に着いたんだから、好物くらい知っているんじゃなかったのか。
他のチームはてきぱきと作業を進めている。玉子を割ったり肉を切ったり……
それに比べて俺たちはまっさらな状態だ。料理が決まらないと俺も何もできない。俺だって何もわからないし、何も言いようがない。
「食べ物じゃないけど……アミとかさくら☆零号機とか?」
必死に考えて出てきたのがそれだった。これをどうやって食べ物と絡めろと……俺は言ったことを取り消そうとした。
「キャラ弁を作ればいいのね! あなた天才よ!」
キャラクター弁当……そう結びつけたのか。想像力ってすごい。
オタピンクは包丁を握って早速それに取りかかった。
まな板の上に並べられていく色鮮やかな食材。その横にはご飯の入ったプラスチックのピンクの弁当箱。見ているだけでお腹が空いてきそうだ。
「さくら☆零号機は出来たけど、あの子の顔は覚えてないから盛り付けてちょうだい」
俺はアミの顔を思い浮かべながら食材を並べた。肌の部分には形を整えたハム、髪と目には色のついたかまぼこ、口には薄く半月型に切ったトマト。仕上げに玉子で作ったイヤーマフラー。周りにピンクのでん粉を乗せて完成……
「完成したよ!」
俺はキャラ弁をオタピンクに見せた。オタピンクはマスターキングへのおやつであるクッキーをオーブンで焼いているところだった。
「これならいけるわ! あとはジン君が全部……キャー!!」
オタピンクは両手で顔を押さえて首を左右に激しく振った。あとはジンが何とかしてくれる――俺たちはクッキーが焼けるのを待った。
「出来たわ」
オーブンを開けると甘いクッキーのにおいがした。出てきたのは色々なLBXの形をしたクッキー。こんな短時間で作れたなんて、すごいとしか言いようがない。その中でも一番大きく目立つのはマスターキングの愛機であるアポロカイザーだった。
「どちらも見事なものだ……。これを僕が二人に持っていけばいいんだな」
ジンに褒められたオタピンクはとても嬉しそうだ。ジンはオタピンクからキャラ弁とLBXクッキーを受け取る。そして、他の参加者たちの並んでいる列の一番後ろに並んだ。
給仕をする眼鏡の参加者が食事を運ぶ。途中でバランスを崩し、皿を下に落としそうになる――。それを仲間が華麗に救い上げ、テーブルに乗せた。
観客の一人がその様子を見て「ドジっ娘万歳!」と叫んだ。それにつられて周りも手を叩いて叫ぶ。
テーブルの上に並ぶのはチョコレートやミニケーキに、たくさんの甘いお菓子。山ほどのもらったお菓子に囲まれたマスターキングは、満面の笑みでその一つ一つをぺろりと平らげた。
「おかわり! おいしいんだけど……もっとボクが喜ぶようないいおやつはないの?」
一方、オタクロスのテーブルの上にはメイドカフェでは定番らしい、萌えと書かれたオムライスやハート型のご飯とセットのサイコロステーキなどが乗せられていた。食べ終わった後の皿もけっこう積み上げられている。
マスターキングはともかく、オタクロスの胃はそろそろ限界のようでナイフとフォークを持ったまま、テーブルに突っ伏している。
「うっぷ……もう食べられないデヨ〜」
これはまずい。オタクロスは一度料理を見ると、胃に入りそうにないものは下げている。
ジンの番まで、まだ三人はいる。あと一人分の料理を食べたら胃が破裂しそうだ。
「ううっぷ……次……」
せっかく作った料理を受け取ってもらえなかった参加者は、何も言わずにとぼとぼと仲間の元へ戻った。
「どうぞ、旦那様のお望みのものをお持ちいたしました」
ジンの登場に、客席が静まり返った。一体、何が起こったのだろう……俺は客席とジンの姿を交互に見た。別に何もおかしいところはない。見渡す限り観客はステージ上での出来事に目が釘付けになっている。
「いらないのでしたらお下げいたします」
オタクロスはテーブルから顔を上げ、テーブルの上に置かれているものを見た。
「ア……アミたん!! さくらたん!! アミたんとさくらたんがキャラ弁になっておる! ワシはまだまだ食えるデヨ!」
「気に入っていただけて何よりです。それでは私はお坊ちゃまのところへ参りますので、失礼します」
メイドカフェやアニメに出てくるような妙な属性のついたメイドや、二、三日程度の付け焼刃でない――ジンの演じたそれは誰の目から見ても完璧なメイドの給仕だった。本物の姿をすぐ近くで見て育ってきたジンならではの演技だ。俺は本物を見たことはないけど、実際にいたらこんな感じなんだと思う。会場中が沈黙を打ち破り、一気にヒートアップした。
「こちら、LBXクッキーでございます」
「おお……!」
マスターキングの表情が輝いた。マスターキングはカメラの方に向かうと、誇らしげな表情でアポロカイザーの形をしたクッキーを見せ付ける。席に戻ると、他のクッキーをじっくりと眺めた後に口に放り込んだ。
「ん? お前、どこかで見たことあるぞ」
マスターキングは椅子に座ったまま、ジンの顔を下から覗き込む。見た目はカツラで多少ごまかせてはいるが、審査員席には声も聞こえている。
「どなたかとお間違えでしょうか? 私は貴方とお会いするのは初めてですが……」
ジンはいたって冷静に返す。マスターキングは口いっぱいにクッキーを詰めて続けた。色々癪に障るようなことを言われたが、ジンは顔色一つ変えずに佇んでいる。
「むしゃむしゃ……だよなー。アキハバラキングダムに出てたヤツにちょっと似てるって思ったんだ。でもあいつ……もっとムスっとしててかわいくないし! もぐ」
……子どもは鋭い。もしかしたら本当は俺たちの正体もわかっているんじゃないかと思う。
「ごほっごほっ」
どうやらクッキーを喉に詰まらせたらしい。ジンがマスターキングの背中をさする。機敏な対応と女神と間違えるような慈悲深さに、会場中はオーバーヒートしそうだ。
「もうお腹いっぱいデヨ〜」
オタクロスがキャラ弁を完食した直後、ギブアップの表示がスクリーンに現れる。マスターキングは心配する母親に連れていかれ、両者ともこれ以上は続行不可能となった。
「これにて第二ラウンド終了となります。最終ラウンドではアキハバラキングダム同様のチームでのトーナメントバトルとなりますので、スクリーンをご覧下さい」

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