▼ヘドタク?
雰囲気的に、残念なえろです












「や、…あ、んっ!」

手首に巻き付けられた鎖がじゃらじゃらと音を立てて触れ合う音と嬌声が部屋に響く。
どうしてこんな状況になってしまったのか、全く理解が出来ない。

多分、いつの間にか薬でも盛られたのだろう、朦朧とした思考の中考える。




「気持ち良いのかい?随分と淫乱なんだね、銀河美少年…いや、ツナシ・タクト君。」


そんな思考を中断させるように、目の前の青年が笑いながら問い掛ける。
後孔に挿入されている彼自身を抜き差ししつつ流暢に語られる言葉は、ピンポイントで僕の羞恥心を刺激した。
元々行為の影響で真っ赤になっていた頬を更に赤く染めるも、反抗するように双眸を細め睨み付けるのは意地でも止めない。


けれど、そんな努力も虚しく。


「強情なとこも、可愛いね」



などと吐き捨てた青年は自身をぎりぎりまで引き抜き、そして奥まで一気に貫いた。


――変態、莫迦、しねばいいのに、やめて、もう嫌だ。

悪態を吐きたいのに、口から漏れるのは喘ぎ声だけで。


拘束されている為自由が利かない手でなんとかシーツを握り締め快感に耐えていると、ふっと、彼が笑う気配がした。
余裕の笑み。欲を孕んだ視線を向け、僕を滅茶苦茶に犯して、嫌だ止めてと叫ぶ僕をみて笑う彼に恐怖を感じる。





――もう、何も見たくない。



早くこの生産的でも、合理的でもない行為が終わらないか、それだけを考えて目蓋を下ろす。



彼はそれを都合良く受け取ったらしく、律動を速めた。





「ん…やあっ、…も、だめ、っ…ひゃ、あああああっ!」

前立腺をガツガツと突き上げられれば、吐精感を堪える事も出来ず一際甲高い声を上げ何度目か解らない、薄くなりつつある精液を吐き出す。

それと同時に胎内に熱い感覚を感じ、彼も達した事を悟る。



――明日は、腹痛に注意しなければ。




行為後の倦怠感と、長時間喉を酷使した事での痛みに見舞われながら、僕は意識を手放した。





窒息ユートピア
(理想郷なんて何処にも、)







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情緒不安定なタクトって可愛いなあ、とか考えながら書いたら変なえろになりました。


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