「はーいみなさんこんにちは、こんばんは、おはようさん!志摩です〜」
「勝呂です。てなんやここ」
「ここはですね、長編パロディのシリーズもん、『青の世界第一部 サイヤクノヒキガネ』ってどんなん?!というのをご説明するコーナでして」
「ほう、なんでまた」
「あんまりにも筆が遅いモンやから皆さん暇やろうと思いまして、時間稼・・・ゴッホンゴホンッ!気を紛らわしてもらいましょってことで急遽作りました!」
「今時間稼ぎて言うたな?!」
「シッ!!そんなわけで、俺らがその説明役に抜擢されましたあ!坊と二人でご案内していきますえ。よろしゅう〜」
「唐突やなしかし・・・」
「ではでは早速。必読のほう読んでくださった方もいはると思いますけども、坊は格闘ゲームやったことあります?」
「ゲーセンとかでたまにやるくらいやから全然詳しないけど」
「このお話、格闘ゲーム「ブレイブルー」のストーリーを青エクでやったらおもろない?という発想の元作られたそうです」
「ずいぶん安直やな」
「まずはお話の概要をかるーく行っときましょう、はい坊カンペ!!」
「お、おう。・・・約100年前、世界中で魔神が暴れまわり、暗黒時代と呼ばれる悪魔と人間の戦争が起きていた。六人の英雄とともに悪魔と戦った末、魔神を倒した人類は暗黒時代に終止符を打ち栄光の時代が始まった。しかし魔神が死んだとき体から噴出した瘴気は世界を包み、人々は瘴気から逃れるため地上高くに都市を作った。これは暗黒時代から100年、「正十字学園町」に集った人々の織り成す約束の物語・・・やって」
「要するに!戦争がありました、人間勝ちました、おっきい町作りました、これからするお話は戦争終わってから100年たってますよ!てことです」
「ざっくりいきすぎやろ」
「これがブレイブルーの世界の歴史なんですけどねえ、実は最初のほうはこのエピソードほとんど関係ないんですわ」
「そうなん?!」
「『六人の英雄』と『魔神』て単語だけ覚えてもろといたら問題ありまへん」
「そか・・・ほな次は何の紹介や?」
「お次は登場する人たち、つまり我々がどういう立ち位置かをご説明します。ネタバレはがんばって避けます!」
「おお!」



奥村燐
「主人公ですね」
「ここでもか・・・・てことは、やっぱり魔神の息子なんか」
「その通り!なんか正十字学園町に用があるみたいでやってきたんですけど、魔神のお子さんやからいろんな人に狙われ取るみたいです」
「大変やな」
「はい紹介終わりー」
「情報すくな!」
「これ以上言ったらネタバレ祭りでっす!」


アマイモン
「悪魔やな」
「悪魔ですねえ。でも正十字騎士団に入ってはるみたいですよ?」
「まじか!てか騎士団あるんかいな」
「祓魔師がおるのも変わってませんえ。まあ細々したところはちゃうみたいですけど」
「・・・・なんや、ややこいな」
「奥村君のこと狙っとるみたいです。奥村君がんば!」


奥村雪男
「奥村先生もやっぱ騎士団におるんか」
「そうみたいです。普通に騎士団で祓魔師やってはるそうで」
「ほー」
「なんで奥村先生がこの位置かといいますと・・・」
「いいますと?」
「『もとのゲームのキャラと武器(銃)がおんなじだから』・・・だそうです」
「そんなんでええんか」
「この人もネタバレ多いらしいですよ」


メフィスト・フェレス
「原作では騎士団の方ですけど、この話では騎士団には入ってないらしいですわ」
「どんなキャラなんや?」
「『悪魔です』としか書いてませんね」
「今まででいっちゃん少ないな」
「あ、下にも一個書いてあります」
「お」
「えっと、お茶が好きだそうです」
「知っとるわ!原作となーんも変わってへんやんけ!!」


イゴール・ネイガウス
「ネイガウス先生か」
「ある人物の命令で奥村君を捕まえようとしてはるそうです」
「騎士団の祓魔師なんか?」
「んー、どうもちゃうみたいですわ。むしろ騎士団とは対立してる組織の人みたいですね」
「ずいぶん変わっとるな」
「けっこう美味しい位置に立ってる人らしいでっせ」


クロ
「へークロも出るんやー」
「猫やけど、まあ悪魔やしなあ」
「学園町の地下に猫又の集落があるらしくって、そこから来たんやて」
「こいつの目的はなんなんや」
「えっと、『魂の疼きによりたびたび変わる』ですって」
「魂の疼き?!」


勝呂竜士
「俺か」
「坊きましたね!えー坊は第二次魔道大戦、あ、これは青い夜とも呼ばれてる戦争ですね。この戦争で壊滅した明陀宗を立て直そうとしてる党首らしいです」
「ほぼ変わってへんと思うのは気のせいか?!」
「いえ、なんでも元のキャラが露出狂でストーカーなんでそこはカットしてるそうです」
「?!」
「よかったですねえぷぷぷ」


志摩廉造
「俺ですーなんか照れますねえ」
「はよせえ」
「ちょ、なに怒ってはるん」
「・・・・えー『祓魔塾の講師』やって」
「ああ、勝手に読まんとってえな」
「こいつに先生なんてできんのか・・・?!」
「どういう意味ですか!」


三輪子猫丸
「子猫丸か」
「青い夜で悪魔にご両親を殺されて、その敵討ちのためにお一人で悪魔を倒してはるみたいです」
「なんか子猫だけ重ないか」
「でもお年相応の顔も見せるみたいです。それ聞いたらちょっと安心しますね」
「悪魔と戦う、か・・・じゃあこいつも奥村狙っとるゆうことか」
「ご名答!」
「なんかいろいろ洒落にならんな・・原作的な意味で」


鬼蜘蛛
「誰や」
「『燐の悪魔の力を狙う悪魔。正体は企業秘密』だそうです」
「いや、そういうのええから」
「だって書いてない・・・あ、なんか下にありますわ。えー『志摩と因縁あり』え、俺?!」
「じゃあええわ」
「なんで!?」
「どーせしょーもない因縁なんやろ?」
「俺に聞かれても!」


地の王
「んん?どっかで聞いたことあるような・・・」
「アマイモンやん・・・」
「この人も奥村君の命を狙っとるみたいやねえ・・奥村君、ガンバ!!」
「大変やな、奥村」


十三号
「え、誰なん・・原作の誰さん?」
「カンペ見い、カンペ!」
「正式名称はあ、『虚無界接触用第十三素体』・・やって。それ以上はなんも書いてません」
「まじか」
「人間じゃなさそうやなあ・・・」


アーサー・O・エンジェル
「正十字騎士団の偉い人ですね」
「・・・そんだけ?」
「えっと、出番は少ないですって」
「あ、そう・・・」
「それともう一つ。『絶対信用しないように!byメッフィー☆』・・・あの、この人って・・・」
「何も言うな」


社山しえみ
「やっと女の子キタ!!」
「た、確かにこれまで紹介したやつ全員男やん・・・」
「社山さんは俺の祓魔塾でお勉強してはる候補生さんですえ」
「お、原作とおんなしか」
「残念なお知らせ・・ストーリーにほとんど絡んできません・・・」
「・・・まあ、社山さんお疲れ」


神木出雲
「女の子!女の子!出雲ちゃんも祓魔塾生さんでっす!」
「ということは?」
「ストーリーへの絡みは少なし・・・」
「やっぱそうか」
「あ、まだ書いとる!!」
「なんや?」
「『塾生女の子の二人は二章から活躍する!かも!』だそうで!やっほう!!」



「『ショタ』・・・やって」
「まあ、出るんやからなんかしら役割はあるんやろけどこれはあんまりやろ!」
「『一章・二章での出番:ほぼ0』・・何のためにおるんや?!」
「普段全然喋らんしな・・・」


霧隠シュラ
「シュラ先生は、さっき紹介したネイガウス先生の上司さんですって」
「ほー」
「ちょこちょこ出てくるけどホンマの活躍は二章から・・・って、この辺の人らそんなんばっかやん!」


藤本獅郎
「ん?どちらさん?」
「さあ・・・」
「えー設定では奥村君の先生なんやて。あと理事長さんのお友達らしいですわ」
「ふんふん・・・」
「おっと!この人、100年前の六人の英雄の一人なんですって!!」
「長生きやな・・・てか人間なん?」


藤堂三郎太
「うわー出た」
「ああ、目ェ盗み出したやっちゃな」
「この人も『二部以降活躍!というか暗躍!予定!』ですって」
「暗躍て言うてしもうたらもう暗躍ちゃうよな」




「以上、がんばってネタバレを避けた結果の登場人物紹介でしたあ」
「なんや、異様に疲れたわ・・・」
「中途半端にこんな紹介みせられてイラッと来たあなた!!そんなあなたには・・・」
「あなたには?」
「ブレイブルー買うてプレイしたら一発でわか・・」
「宣伝すなボケ!」
「あいた!!ちょ〜坊ひどい〜」
「お前はゲーム会社の回し者か!」
「そんなつもりありませんて〜それに本気で気になる人はゲーム買わんとウィキペ」
「言わせへんで!!絶対最後まで言うなよ!!」
「わかってますってあはは」
「・・・・」
「ではもう時間も時間ですし、この辺でおいとましましょか」
「こんなんでええんか?!」
「いや、アカンと思います」
「・・・・はあ」
「ほな!ここまで読んでくださった皆さん!」
「「ありがとうございました!」」
























































書いてる分をちょこっと載せます




走る、走る、走る。どれだけ走っても疲れることは無い。底なしの体力ぐらいだ、自分の誇れるものは。学園町中心部の騎士団支部を目指す燐。祓魔塾を離れ10分は経過しただろうか、目当てのものを見つけ急ブレーキをかけて停止する。
「っとと、こっちのほうが近いか」
学園町中心部から少し離れた裏路地にあるマンホール。ここから学園町地下に入ると障害物もなく迷うこともなく騎士団内部へ入ることができると協力者である道化師に聞いていたのだ。多少臭いがきついが。知っている人間は少ないため警備も浅く、正面から突破するより容易に窯にたどり着ける点を考えるとここを使わない理由はない。
「あの下水道に入れば・・・ッッ!!」
ダンダンダンッ!
「・・・ッ!な、なんだ?!」
音を立てて燐の足元に銃痕が残る。咄嗟に飛びのいて回避すると、暗がりから現れたその青年は、聖十字騎士団の黒衣を身に纏い二挺の拳銃を手にしていた。しかしその顔の造りは、その特徴的な黒子は、昔から悪かった眼を助けるデバイスは・・・まるで、あの日失った彼と同じで、彼が成長したならこんな青年になっているのかと思えるほどに。なにもかもが同じだった。
「・・・?!お、おまえ・・・!」
「そこの貴方、ここから先は一般人は立ち入り禁止です。すぐに引き返してください」


ーーーーにいさん!


蘇る、幼いころに二人で過ごした教会での記憶。木漏れ日を駆け回り、川のせせらぎに耳を澄ませ、夕暮れに眠り、朝を待った日々。ほんの少しだけ生まれた期待のココロを打ち消す。なぜならもう弟はいないのだから。自分の手の届くところになど。


冷静を心がけるが、燐の眼は燃えていた、怒りに。理不尽な運命を呪う心に。何故こんなにも残酷なのか。こんなかたちで出会いたくはなかった。今ここで自分にあっていなければ良かったと、目の前の弟の面影を残す青年は思うだろうから。努めて低い声で燐が問う。
「おまえ、誰だ」
一瞬眉間に眉根を寄せたように見えたが、身分証明書を取り出して見せた。
「・・・聖十字騎士団中一級祓魔師の、奥村雪男です」
「!!!ゆ、きお・・・」


ーーーーうそだ、うそだ!雪男が死んだなんてうそだ!!
ーーーーそう思いたいならそう思っとけ。俺は本当のことしか言ってねえ
ーーーー・・・・・じゃあ、おれ、これからどうしたらいいんだよお・・・!!


あの日、神父は弟は死んだと、そう言った。しかし目の前の青年は、奥村雪男と名乗った。しかしこの雪男が本当に自分の弟なら燐を見て何も反応しないわけがない。ということはつまり、そういうことなのだろう。きっとこの雪男も、あの雪男と同じなのだ。窯より生まれ出づる災厄の剣と同じ存在なのだ。ならば、生かしておく理由など何処にもありはしない。たとえ見てくれがホントウの雪男と同じでも、目の前のコレはただの人形なのだから。


「この先は聖十字騎士団の特別施設です。通すわけにはいきませ・・・」
「どけ」
低くうなるような声で雪男の忠告を遮る。雪男は溜息をつくと拳銃を獲物を構え、燐の前に立ちふさがった。
「・・・どけっつってんだろ」
降魔剣を袋から取り出し目の前のガラクタに向ける。勿論剣は抜いたりはしない。ここで余計な力を使うわけにはいかないからだ。鞘を突きつけられた雪男は呆れ顔で言う。
「はあ、不法侵入に加え銃刀法違反ですか。貴方、騎士団に行くより警察に出頭したほうがいいと思いますよ」
「ごちゃごちゃうるせえ!俺には時間がねえんだ。どうしても邪魔するってんなら・・」
ブンッ、と一振りし水平に構える。
「叩っ斬る」
「・・・仕方ありませんね」
雪男もまた愛銃の撃鉄を上げ、照準を侵入者に向けた。
「こういうやり方は、あまり好きではないんだけどな」
始まってはならない戦いの幕が、上がった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーー
はい!こんなかんじで中二フルドライブなんですが
よろしいでしょうか(滝汗
つまり、どういうことだってばよというあなたは
苦情を言いにくるべきです。

燐さんと雪男さんのほうが需要あるかなーと思い
載せてみましたがコレこの後すごいことになりますからね、ごめん二人とも
特に雪男、ガラクタとか言ってごめんんんんんもうブレイブルーの面影すらない
好き勝手改変してしっちゃかめっちゃかやっていくので気長に見ててください!
こんな下まで見ていただいてありがとうございました!
2011/5/9

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