うっすら目を覚ますと保健室にいた。
確かさっきまで体育でランニングをしていたような気が……
そんな事を思っていたら聞き覚えのある声が聞こえた。
「起きましたか?」
意識がはっきりしてきて、ふと自分の隣をみると同じクラスの梓くんがいた。
「あの…えと…私なんで保健室にいるの?」
「さっき体育でランニングしてたじゃないですか?僕が飛ばしすぎて周りに誰もいないなぁと思っていたら名字さんが見えたんです。」
「それで?」
「名字さんに話かけようと思ったらいきなり倒れたので、貧血かな?と思って保健室まで僕が運びました。もちろんお姫様だっこで」
梓くんは笑顔で言ったけど、私はお姫様だっこで運ばれた事がとても恥ずかしかった。
私は恥ずかしいのを誤魔化すために梓くんに話しかけた。
「ありがとう梓くん。私重くなかった?」
「いえ全く。とても軽かったですよ。」
「それなら良かった。」
「梓くんは今までずっとここに居てくれたの?」
「はい。心配でしたからね。」
私なんかが梓くんに心配されるなんてとても驚きな事だった。
「なんか心配かけちゃってゴメンね…」
「いえ、気にしないで下さい。」
「梓くんてとても紳士的なんだね。」
「そんな事ないですよ。」
「そうかな?私にはとても紳士的で素敵に思うよ。」
「ありがとうございます。」
そう言った梓くんの顔が近づいてきた。
ちゅっ。
え?今、私キスされた?
「あ、あの…梓くん?」
「外国でのお礼の一種ですよ。」
「でもそういうのって普通手の甲とかにするんじゃ……」
「すみません。いきなりキスしちゃって……外国でのお礼の一種っていうのは嘘です。」
すいません。
大好きなんです。
(I'm sorry,I love it.)
――――――――――
タイトルはお題サイト様より。
いかがでしょう?
なんだか梓くんのキャラ崩壊してるような………。
私の中の梓くんは時に紳士的でたまに変態なんです←
感想はClapにてお待ちしてます。
神咲 恋華
2011/01/24